わたしのコーヒー時間

コーヒー、って私にとっては不思議な飲み物だ。
決して好きってわけじゃないのに
決まったときに飲みたくなるような
中毒性があるから。

大人になっても私はなかなか
コーヒーの苦みに慣れることはなくて、
飲めるようになったのは
社会人になってからだし、
飲めるようになった今も、
おいしいと感じているかって言われると
そうでもなくて、
家にいるときはほとんど飲まない。

それでも、前に勤めていた会社には
コーヒーが置いてあったから、
「まあ無料で飲めるんなら飲んでみるか」
って感じで毎朝コーヒーを飲むようになったら、
いつのまにかそれが習慣になった。

朝、会社についてすぐには頭が働かない中、
まずはゆっくりとコーヒーを飲みながら
1時間くらいはぼーっとする。
そして、そこからだんだんと
エンジンがかかって、仕事に取り掛かる。
それが私のいつもの仕事のルーティンだった。

私にとってはこの朝のコーヒー時間は
欠かせないものだったし、
結構この時間が好きだった。


昼過ぎてからコーヒーを飲むのは
私にとってなんか違っていて、
飲むとなぜか体調がすぐれない気がするし、
休みの日にはコーヒー、って感じではなくて
ジュースとか紅茶とかが飲みたくなる。

あくまでも、朝、会社について
仕事にとりかかる時間だけに
飲みたくなるのが、コーヒーだった。


今はそのころの習慣とは少し変わって、
私は、休日の朝にゴルフの打ちっぱなしの練習に行くとき、コーヒーを飲んでいる。

朝起きてから練習場に行き、
自分のペースで練習をして、
ちょっと疲れたら座ってぼーっとしながら、
缶コーヒーを飲む、この時間が今は好き。

コーヒーが特別好きってわけじゃなくても、
私はきっと、「コーヒーと一緒に過ごす時間
が好きなんだな、と思う。

ゆっくりと、自分のペースで過ごしたい、
頭の働かない午前中。

私にとってそんな時間に
ぴったりな飲み物がコーヒーで、
これくらいの距離感がちょうどいい。

そして、そうやって
コーヒーと一緒に過ごす時間は、
何気ないように見えて、私にとっては
とても大切な時間だったりする。

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