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能登半島地震

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2024年4月の記事一覧

がれきのはなし

がれきのはなし

「復興が遅い」「いつまで瓦礫の山なんだ」
そのようなコメントにはもうお腹いっぱいすぎて、現地の事情をまとめました。
言い訳したり時間がかかることを肯定したいんじゃない。
時間がかかっていることの背景を知ってもらって、まだまだ長期戦を強いられる能登のことを応援して欲しい。奥能登の能登町出身者がそんな思いでまとめました。
最終更新:2024.6.16

①所有権

まず以て所有権問題。解説不要。

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YOASOBIの’’HEART BEAT’’に大火災の跡にたたずむ少女の姿がみえた

YOASOBIの’’HEART BEAT’’に大火災の跡にたたずむ少女の姿がみえた

能登半島地震以来、耳を離れない音楽がある。YOASOBIのHEART BEATだ。この歌は10代の迷いから将来への決意を扱っていて、NHKの番組「18祭」を機につくられた。

10代の若者の純粋な気持ちを歌ったHEART BEATを震災と結びつけるのかどうなのか。自分の中でどう整理すればよいか結論が出ないのだが、なぜか耳について離れない。私には5日以上続いた大火災跡の焼け野原で、少女が立ち上がって

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能登半島地震で全国の地方公務員から支援を受ける

能登半島地震で全国の地方公務員から支援を受ける

2024年1月1日16時10分に能登半島地震が発生すると、私のiPhoneは通知が止まらなかった。Facebookを愛用している友だちの8割は、地方公務員の方々だ。個別に返信できる状況ではなかったので申し訳ありませんでした。今回の記事は、心配してくださっている方のうち、地方公務員の方に特化した内容です。ほかにも自衛隊や警察・NPO・一般の方々にも多大な支援をしていただき大変感謝しておりますが、くれ

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被災しても、同情するなら金をくれと言ってはいけない

被災しても、同情するなら金をくれと言ってはいけない

令和6年能登半島地震で被災してから、多くの皆さんに声をかけていただいた。リアルでお会いしたことのない方から、SNSでご心配のメッセージが多数送られてきたのだ。

「私に出来るかとがあれば言ってください」

今は出来ることはないが心強いと思った。地震直後は通信状態が悪かったが、少しでも回復するとiPhoneの通知が鳴り止まなかった。心からありがたい。私は忘れられていない、被災地に関心を持ってくれてい

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能登半島地震とぎっくり腰

能登半島地震とぎっくり腰

不意にやって来るが、すぐに被害が直感できるもの。
私の場合は、能登半島地震とぎっくり腰だ。ひとたび起これば大惨事かどうかすぐ分かる。

能登半島地震能登半島での大地震は、令和6年1月1日午後4時頃に二度やってきた。地震が頻発する能登である。一度目はいつもの地震だなと高をくくっていたが、二度目の後はそうもいってられなかった。

あ、これは甚大な被害が出るな。

その場にいればだれでも直感しただろう。

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