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Chibicco
2021年9月19日 18:02
久しぶりにファンタジーを読みたいな、と思って手に取ったのは上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』。前に『獣の奏者』を読み、不思議なお話の世界に連れて行かれた。そして今回もまた、どこかの国の不思議なお話の中に引きずり込まれた。本の中に天狗や狐が出てくる。人に化けた狐や天狗はどんな風貌をしているのか?と想像したり、「若芽をはらんだ枝先がうっすらと赤みを帯び、あわい靄のように山肌をおおっていた。花が咲いた
2021年9月5日 18:20
「私の仕事と人生、これでいいの?」という帯に目がいき、読んでみた。『店長がバカすぎて』(早見和真)本屋さんで働く契約社員の谷原京子さんは、毎日イラついている。「もう辞める」といつも思っている。けど……というお話。私は仕事の何がイヤなんだろう……。そうそう、通勤がイヤだ。人の多い電車に乗り、ぐらぐら揺られ、隣に座った人のゲームを動かす手や、ながらスマホでたらりんたらりん歩いている人にイラ
2021年9月11日 22:55
『明日は、いずこの空の下』(上橋菜穂子)は旅のエッセイ。スコットランド、オーストラリア、ポーランド、イランなどを旅されている。著者のお人柄だろう、優しい文章で、豊かな経験を味わうことができる。オーストラリアでは羊のしっぽをおいしい!と食べたり、イランの印象が全然違ったこと、お城の階段がぐるぐるで奥行きが狭めてあるのは、鎧を着た人が歩きにくいようにしてあるなど、私の知らないことをたくさん教えても