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違う視点でものを見る(本のはなし5)

『明日は、いずこの空の下』(上橋菜穂子)は旅のエッセイ。スコットランド、オーストラリア、ポーランド、イランなどを旅されている。著者のお人柄だろう、優しい文章で、豊かな経験を味わうことができる。

オーストラリアでは羊のしっぽをおいしい!と食べたり、イランの印象が全然違ったこと、お城の階段がぐるぐるで奥行きが狭めてあるのは、鎧を着た人が歩きにくいようにしてあるなど、私の知らないことをたくさん教えてもらった。

文化人類学なるものを研究されている著者。自分とは違う視点でものを見ている。なかなか自分の視点を変えることって難しい。こうやって追体験をさせてもらい、様々な見方ができるようになりたいものだ。

エッセイは、人の経験や思いを知ることができるだけじゃなく、自分の経験を思い出したり、自分の思いや考えを確認することが出来る。あと、自分の本当の思いに気づいて、ハッとさせられたりすることもある。やっぱりエッセイはおもしろい。


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