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フィンランドのサンタ村がクリスマスに営業してるのは絶対におかしい【🇩🇰交換留学】

サンタクロースは存在する。1年に1度の特別な日に、トナカイが空を駆け巡る。最後尾のソリにどっしりと座った赤装束のおじさんが、家の煙突からプレゼントを届けにきてくれる。素晴らしいじゃないか。こんなに夢とロマンに満ちたストーリーを背負っている覚悟が、サンタ村にはあるだろうか。

1.せめてイブだけでも

サンタクロースの"本場"とされるフィンランドはラップランドに位置するサンタ村。せっかくデンマークに留学しているので行ってみるか、そう思って営業日を調べたら年中無休。つまり、サンタ村には24時間365日サンタクロースがいることになる。クリスマスイブも、クリスマス当日も。

世界各国の子どもたちにプレゼントを届けなければいけない日に、サンタクロースが依然として拠点のサンタ村にいる。この事実がどれほどサンタ伝説に傷をつけ何百人何千人の純粋な夢を壊すことか。

サンタ村には12月24日は一日休業、25日は午後から開園しサンタがみんな少し煤で汚れた服を着ている、くらいの計らいを期待したかった。本当に勝手な期待だが。

クリスマスに、サンタはフィンランドにいてはいけないのだ。

2.出払ってろよ

さらに言えば、サンタ村周辺のホテル代が最も高騰するのはクリスマスイブらしい。「待ってればやって来る」サンタに会うために、世界中から観光客がフィンランドに集まっていることになる。親に連れられてクリスマスイブにフィンランドでサンタを目にした時、「本当に僕の家にプレゼントは届いているのかな」と不安に思う子がいてもおかしくない。

『サンタクロースはたくさんいるんだから2~3人"留守番"担当のサンタがいてもおかしくないだろ』という批判もわからなくもない。

ただ、考えてもみてほしい。サンタクロースの本業は12月24日と25日にしか行われない。あとの期間は勝手に尋ねて来る客を対応しているだけで、ホームパーティを年中開いている感覚に近い。

年休363日、うるう年は364日も休んでいるサンタが24日と25日に"留守番"をしたら、留守番担当は1年で1日も働かなかったことになる。ほぼリストラだ。

そもそも全サンタを動員したとしても、世界中の子供にプレゼントを届けるなど忙しい夜になることは火を見るより明らかだ。慌てんぼうのサンタが生まれるほどタスクに追われてる日なのだろう。そんな日に留守番に人員を避けるほど余裕があるはずがない。

世界中に共通する大きな夢を商売にしているサンタ村が、夢を守ることよりも12/24と25の商業を優先した事実が絶対に許せない。

トイザらスあたりと組んで、断固として戦っていこうと思う。
世界の子どもたちよ、僕に任せて欲しい。

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