チスズ

趣味は美術館巡りと旅先の写真でマグネットを作ること。

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最近の記事

myマグネット⑤山道にあるミシュランレストランに納得して、証明写真の村に驚愕した日 inモガラス/スペイン

ミシュランと言えば、高級なお寿司屋さんか一度は行ってみたいラーメン屋さん。日本にいた時はそんなイメージだったが、タイヤを作るミシュランがなぜグルメガイドを作っているのか納得した日のことを長文になるが書きたい。 ある日どこかから車で帰る途中、近くにレストランがあるかGoogleマップで調べたら一軒だけ見つかった。対向車とすれ違うのもちょっと苦しいような山道を過ぎると、そのレストランの駐車場があったので中に入ってみると奥まで車でいっぱい。駐車場の向かいには大きな観光バスが停まっ

    • myマグネット④レストランのBarで待つ inビトリア=ガスティス/スペイン

      スペインに来て驚いたことの一つに、ちょっと内陸にある小さめの都市に来てみたら美食の街でミシュランのお店に気軽に入れてしまうことだ。 改めて調べてみたら、ビトリア=ガスティスはバスク州の州都だそう。そりゃ美食に決まってる。失礼しました…。 夜8時前ぐらいにレストランに行ってみると席は用意できるけど、準備がまだだからBarで待つようにと言われた。レストランのウェブサイトに夜は8時から営業と書いてあってもその時間に座れないのはもはやスペインあるある(笑)。というわけで甘い甘いVe

      • 1番好きなガウディのミュージアムショップ/グエル邸 inバルセロナ

        ガウディ建築については前の記事でまとめて書いているのになぜグエル邸だけピックアップしているかというと、ここのミュージアムショップが本当に素晴らしかったから!バルセロナにあるガウディ建築群の中でここのショップが1番だと私は思っている。 それなのに、探しても探してもグエル邸の写真が見つからない。なぜだろう?初バルセロナの到着日、そしてガウディ建築初訪問でガチガチに緊張していたし、7月ですでに暑くて少しもうろうとしていたし、どこの部屋にもエアコンはなく扇子をずっと煽いでいるスタッフ

        • 忘れられないカフェ/バルセロナ海洋博物館

          コロンブスの記念塔のすぐ近くにあるバルセロナ海洋博物館。子どもが船を見たいということで、何も考えずにふらっと行ってみたらとても良かった! 博物館にはちょっとしたカフェがあり中庭とつながっていて木陰の下にもテーブルがある。さっきまで歩いていた賑やかなバルセロナの街中とは思えないくらい静かで落ち着く空間だ。歩きくたびれた私たちはオアシスにでも到着したかのように吸い込まれるようにカフェに入ってしまった。カフェに行くだけならもちろん入場料はいらない。ヨーロッパでは本当にあちこちにカフ

        myマグネット⑤山道にあるミシュランレストランに納得して、証明写真の村に驚愕した日 inモガラス/スペイン

        • myマグネット④レストランのBarで待つ inビトリア=ガスティス/スペイン

        • 1番好きなガウディのミュージアムショップ/グエル邸 inバルセロナ

        • 忘れられないカフェ/バルセロナ海洋博物館

          小学生の私が憧れたガウディ inバルセロナ

          ガウディを初めて知ったのは、名古屋で昔開催された世界デザイン博だった。会場の名古屋城の中に足を踏み入れると、すっかりサグラダファミリア一色になっていて、小学生の私は万華鏡の中に入ってしまったような感覚になりすっかり圧倒され、夢中で階段を上へ上へと登っていった記憶がある。あの当時もうすでにプロジェクションマッピングがあったのだろうか、それとも巨大なパネルか何かだったのかそこらへんは記憶が曖昧だが、大人になってふと、あれは現実だったのか心配になり調べてみたところ、名古屋で本当に開

          小学生の私が憧れたガウディ inバルセロナ

          myマグネット③パティオ・エレリアーノ・スペイン現代美術館 inバジャドリッド/スペイン

          マドリッドから北西に車で2時間半のところにあるバジャドリッドという街に、パティオ・エレリアーノ・スペイン現代美術館 (Museo Patio Herreriano de Arte Contemporáneo Español de Valladolid)がある。 外観はいたって普通の建物だが、中に入ると古い修道院の回廊がそのまま使われていて雰囲気がガラリと変わる。美術館のために新たに作るのではなく、古い建物を有効活用していてそして『現代』美術館とは!このギャップのかっこよさに頭

          myマグネット③パティオ・エレリアーノ・スペイン現代美術館 inバジャドリッド/スペイン

          ダリ、スルバラン(ティッセン=ボルネミッサ美術館) inマドリッド

          マドリッドと言えばプラド美術館というイメージが強いが、こちらのティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Nacional Thyssen-Bornemisza)にもぜひ足を運んでほしい!! まずダリの《目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢》という、スカイブルーの空に浮かぶ虎に女性が食べられるんじゃないかと気が気でない作品があるのはもちろんだが、いろんな年代のいろんな作品が展示されているので、夢中になって飽きることなく見て回れてしまう。

          ダリ、スルバラン(ティッセン=ボルネミッサ美術館) inマドリッド

          ミロ美術館(Fundació Joan Miró)inバルセロナ

          賑やかなバルセロナ市街地から離れて、モンジュイックの丘にあるミロ美術館。 イタリアやスペインの美術館の企画展でミロの作品を見る機会はあったものの、ミロの作品だらけの『ミロ美術館』だなんて、もう本当にワクワクする。 突然日本語が目に飛び込んで来てびっくりしたが、日本人コレクターの勝田氏が集めた32点ものミロの作品もこの美術館に展示されている。ついつい美術品というと国のものだったりするイメージがついてしまっているが、東京の国立西洋美術館の松方コレクションもそうだが、美術品を大切

          ミロ美術館(Fundació Joan Miró)inバルセロナ

          myマグネット②ダリ劇場美術館 inフィゲレス/スペイン

          あの個性的な髭とぐにゃりと曲がった時計の絵と言えば、かなりの人がダリのことを知っているのではないだろうか。目的地はバルセロナから車で2時間弱のフィゲレスにあるダリ劇場美術館、そしてさらに車で1時間のところにあるカダケスのダリの家美術館だ。 フィゲレスに到着。真っ赤なダリ劇場美術館の異様な存在感にまず度肝を抜かれた。通りを挟んだ向かいには地元の人が寄るような小さなカフェがあって、遠くから眺めているとまるで合成写真のようにも思えてくるし、馴染んでいるようにも思えてくるし、何とも

          myマグネット②ダリ劇場美術館 inフィゲレス/スペイン

          『接吻』他/クリムト(ベルヴェデーレ宮殿)inウィーン

          クリムトの有名すぎる『接吻』がウィーンにあるのにまだ見に行っていなかったことが、今の私には信じられない。 私は版画みたいな技法が使われていると思っていて、勝手に小さいサイズだと思っていた。が、しかし実物はかなり迫力のある大きさだった。隣に写り込んでいるドアのサイズと比べるとかなり大きいとわかってもらえると思う。金色の部分はちゃんと金箔のようで、浮き彫りのように見える部分はまるで金継ぎのようだった。この絵の前で絵と同じようにキスをして写真を撮っているカップルまでいた。周りの人

          『接吻』他/クリムト(ベルヴェデーレ宮殿)inウィーン

          海外生活でウツにならないために(孤独編)

          夫の転勤に伴い海外生活は4年目に突入し、現在ヨーロッパ2カ国目。私がウツにならないためにようやく3年目に見つけた方法を忘れないために書いておこうと思う。 渡航したばかりの頃は、母親にLINE電話でしょっちゅう話を聞いてもらっていた。その後父の闘病が始まり、私の話をだらだら聞いてもらうような状況ではなくなり、むしろ私が日本にいる両親を気にかけないといけなくなった。それが当たり前だと思う。日本にいる友人は私と同じように子育てで忙しかったり時差もあるので、なかなかタイミングがつかめ

          海外生活でウツにならないために(孤独編)

          一時帰国購入品&免税手続きの感想

          年末年始にかけて日本に2週間帰り、現在住んでいるヨーロッパのとある国に戻って来た。日本でしか買えないものを2ヶ月前からリストアップして、滞在中にほぼ買い揃えスーツケースに1個ずつ詰めていく時間はまるで脳内テトリス!そして全てピッタリ収まった時はもう世界ランキング1位の気分。ちなみにゲームはスーパーマリオブラザーズとマリオカートとテトリスしかしたことないけど(笑)。 日本での戦利品がギッシリ詰まったスーツケースは私にとっては大切な宝物なので、乗り継ぎが2回あるのに最終目的地に無

          一時帰国購入品&免税手続きの感想

          myマグネット①エルチェ(Elche/Elx)inスペイン

          『myマグネット』とは自分で作ったマグネットのこと。これから一つずつこのシリーズをアップしていこうと思う。エルチェは椰子の木で有名な町で、クリスマスに泊まりで出かけたスペイン南部の小さな街。 街のいたるところに椰子の木があるけれど、派手さはなく落ち着いた街で、こういう所で過ごすクリスマスもなかなかいいなあと思った記憶がある。ちなみに有名な観光地でない限り、スペインだけでなくヨーロッパではクリスマスや年末年始はレストランがことごとく閉まっている所が多いので、この時期は朝晩もし

          myマグネット①エルチェ(Elche/Elx)inスペイン

          ザルツブルグ現代美術館(Museum der Moderne Salzburg Mönchsberg)

          ザルツブルグはモーツァルトファンでなくても行ったら必ず魅了される街だと思う。トラムのような公共交通機関に頼らなくてもがんばれば歩いて回れてしまう広さに、川沿いの憩いの風景、中世の街並み、岩山の上にはお城がありまたそこにも通りがあって、ミニチュアみたいにギュッと集まっていて、全てがそろっている!と思わせてくれる。 ザルツブルグカードを買ってしまえば、他にかかるのは食事代、宿泊代とお土産代だけ。このカードで市内の乗り物に乗れるし、あらゆる観光施設の入場もできる。 220GRAD

          ザルツブルグ現代美術館(Museum der Moderne Salzburg Mönchsberg)

          MUMOK(ルートヴィヒ財団近代美術館) inウィーン

          ミュージアムクォーター(MQ)を通り抜け広場に出ると右側にドドンと現れるMUMOK。美術館が溢れるほどあるウィーンで念願の近代美術館!現代美術館が好きだとしつこいぐらいnoteで書いているが、『近代』とついていれば、私の中では勝手に現代美術館と同じ部類に入れている。本当は近代と現代の名称の違いにちゃんと意味があるとは思うけど、知識がなく説明できないのは恥ずかしい限り…。 ミュージアムクォーターの入り口を通り抜けてすぐ左にMQ DAILYというカフェがあり、MUMOKに入る前に

          MUMOK(ルートヴィヒ財団近代美術館) inウィーン

          ゲルニカ/ピカソ (ソフィア王妃芸術センター)inマドリッド

          昔働いていた職場に美術の先生をしていた人がいて、『本物のゲルニカを見たときブワーっと涙が出てきた』と話してくれた。だいぶ昔に日本のどこかの美術館でゲルニカのポストカードを手に入れたけど、こんなものはもう買えないかもしれないと思い、少しの間壁に飾ったら蓋付きの箱にしまった。普通のポストカードの1.5倍ぐらいの横幅がある変わったサイズだった。 そして私はゲルニカに会いに行く日を迎えた。他の作品は全く目に入らず、廊下を足速に通り過ぎてゲルニカのある部屋へたどり着いた。この絵が美術館

          ゲルニカ/ピカソ (ソフィア王妃芸術センター)inマドリッド