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モービウス監督!トワイライト好きやろ

この映画、恋愛の王道『ヴァンパイア映画』です。

マーベル作品のいつもの楽しみ方

昨日MARVEL映画の『モービウス』を観てきた。

過去作との繋がりや原作コミックの解釈を存分に味わえるいい作品。
特に主演のジャレット・レト、DCコミックス(マーベルの敵みたいな)『ザ・スーサイド・スクワッド』で演じたジョーカーの評判がイマイチだったのもあって、汚名挽回!て立ち位置でもあった。

でもね、私は気づきましたよ。
これ、現代版トワイライトじゃん!

ヴァンパイア映画の金字塔『トワイライト』とは?

10年以上前に大ベストセラーになった、ヴァンパイア系恋愛小説のこと。

あらすじ
風変わりな女子高生ベラが、親の離婚を機に越してきた「霧と雨の町 フォークス」。
新しいクラスメイトにも、日の差さない陰気な街にもなじめないベラは、クラスでひときわ美しい青年エドワードと出会う。
「エドワード・カレンは誰とも付き合わない」
そう噂されていたものの、エドワードはベラに執拗に迫ったり冷たくしたりと無茶苦茶な態度をとる。
なぜならエドワードはヴァンパイアで、ベラは数万年に一度の稀な血液を持つ「美味しい人間」だったからだ。

主演は過去記事にも掲載した『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のロバート・パティンソン。

ヴァンパイアとかそういう危険な恋が好きな人にとっては垂涎モノの一本です。

モービウス鑑賞にあたり、トワイライトが教えてくれたこと

トワイライト見たおかげで分かりやすくなったモービウスの場面を紹介。
ある意味『ヴァンパイア映画あるある』だな。

①女は危うげな男に惹かれがち

「ヴァンパイアって、とても魅力的だと思う」

主人公のモービウス(医者)の同僚でありよき理解者でもあるマルティーヌ(医師)が、ヴァンパイア化したモービウスに告げる台詞。

世界の真理だよ、これ。

トワイライトでも、孤独と平穏を好むベラを変えたのは情緒も育ちも不明瞭なエドワードだった。

『僕といてはいけない』

そう言われるほどにベラはエドワードにのめりこむ。
(エドワードが助けに来てくれるようにバイクで事故を起こそうとするシーンもある。どんだけ)

リスクしかないと分かってても、ダークな魅力には抗えないよね。
わかりみが深い。マルティーヌ万歳。

②愛する女性をヴァンパイア化!通過儀礼の巻

物語終盤、マルティーヌはモービウスの盟友であり敵となってしまったマイロに致命傷を負わされます。
失血死寸前のマルティーヌ。
ブルー(人工血液)でなく本物のレッド(人間の血)を目に前にし、ヴァンパイアとしてのモービウスの理性はガタガタになります。

『レッド(人間の血)滅茶苦茶飲みたい!!!』
『けどマルティーヌに生きててほしい!!』

結果、モービウスはマルティーヌに自分の血液を少量飲ませ、彼女もヴァンパイアにすることにより生き永らえさせたのでした。(だから多少吸血してもマルティーヌは死なない)

これ、ヴァンパイア映画の通過儀礼。

トワイライトではベラがヴァンパイアになるための施術をエドワードが担当します。
施術内容は「ベラの血をちょっとだけ吸い、その分エドワードの血液をベラに流し込む」こと。
ベラの血はめちゃくちゃおいしいので、ここでもエドワードの理性ははちきれんばかりになります。けどベラのこと愛してるからギリギリの所で耐えて施術成功。

正直、トワイライトのこのシーン知らない人はこの場面の解釈できなかったと思う。
(エンドロールマルティーヌが生き返ってて、なんで?ってなる(笑))

③自暴自棄ヴァンパイア&一途で現実的なヒロイン

モービウスがヴァンパイア化する前からあった描写。

モービウスは持病で体が弱いがために、自分の病の治療法を見つけることに全てをかける。コウモリの血清を打ち健康体になるが、伴う代償(血への渇望など)の結果回復の手段としてヴァンパイアになったことを後悔する。
同じ病に苦しむ名盟友のマイロにも決して譲ろうとしなかった。

対してマルティーヌは
「そんなんじゃあなたの体がもたない」
「もっといい手段があるはず」
と常に現実を見て提案し続けてきた。
モービウスがヴァンパイア化し指名手配されてからも、危険を顧みず彼のサポート役に尽くした。

トワイライトもそう。
エドワードはスペイン風邪で死にかけ、生きる手段としてヴァンパイアになっている。
そのことを「手段として致し方なかった」としていても快く思ってはいない。ヴァンパイアである自分を恥じ、自分を好く女性(ベラ)に対して距離を置く。消えようとする。

対してベラは
「なぜあなたはそうなの」
「こういう生き方もある」
と前向きに提案し続けていた。
エドワードがヴァンパイアだと分かり、ヴァンパイア同士の抗争に巻き込まれても懸命にエドワードを支え、自らも役に立とうと苦闘した。

④必須設定?エコロケーション

『ファインディング・ドリー』観た人なら分かる「エコロケーション」
動物が周波を用いて周りにある物の形や距離、音を感知する能力です。

モービウスもエドワードも持ってます。
そしてどちらも愛する人(マルティーヌ、ベラ)の悲鳴をエコロケーションで感知し、助けにシュバります。

これないとパートナー助けに行ける理由がなくなっちゃうってのもあるのかな。

結論:現代版ヴァンパイアラブストーリー『モービウス』を観よ

以上、モービウスはマーベル作品として以外の楽しみ方もあるよという話でした。

ちなみにモービウスはマーベルシリーズを見ていなくても、一作でそれなりに設定が呑み込めて楽しめるように作られてました。
シャン・チーなんかと同じ感じ。

だから『トワイライトはまってたな~』位の気持ちで見に行っても全然楽しめる。
あとこれ系の作品は、助けられる側のヒロインに感情移入しながら観るととんでもなくキモチイイ。あ~こういうお姫様扱いされてえ~って気持ちが満たされます。オススメ。

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