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★京都・土木学会を歩く★②京都大学周辺を歩く

久しぶりに対面開催された土木学会。2日目、3日目は、京大吉田キャンパスで学術講演会が開催されました。3年前までは当たり前に開催されていた全国大会。ここ2年間は、オンラインやリモートでの開催でした。今回は対面ということでしたが、正直なところ、本当に開催されるのか?と直前まで心配していましたが、現地を訪れてみると、3年前とほぼ変わらない大会が戻ってきていて、久しぶりの再会を多く果たすことができました。やっぱりこの学会の雰囲気、大好きです。久々の開催、とても嬉しく思いました。今回も学会の合間で歩いた記録を記したいと思います。
(前回の記事はこちら)

■北白川の志賀越道を歩く

百万遍交差点から、今出川通りを銀閣寺方面へ。
斜めに交わる小径が、昔の街道筋です。
今出川通り付近を今昔マップで。昔の地図の「京都帝国大学」を斜めに突っ切ろうと
している道が旧街道。大学の前身の大名屋敷ができたのが、分断の原因だそうです。
今出川通りと旧街道が斜交する場所。
何だか旧街道の雰囲気満載の場所です。
今出川通りは、市電を通すためにできた新しい道。古い街道は、この写真のアングルで
まっすぐ進む道と、今出川通り沿いに出町柳方面に行く道に分かれていました。
見えにくい(車道側なので)ですが、今出川通りの電柱のNTTのプレートに
「シデン ギンカクジ」の名前が。これも市電の名残です。
吉田山の北側からの登り口。この辺りは天皇陵が多くある場所です。
平安時代~鎌倉時代の天皇が埋葬されているのですね。
斜めに続く古い街道。今は街路の一部となって残っています。


古い街道ならではの道標。
【南 三条大橋、知恩院、祇園清水、東西本願寺】とあります。
【すぐ ひえいざん 唐崎 坂本 】「すぐ」は、まっすぐということでしょうか。
志賀越道と呼ばれた旧街道です。嘉永二年建立の道標。
【北 北野天満宮 平野神社 上賀茂 今宮 金閣寺】とあります。
ここが追分となる道標ですね。昔から寺社仏閣を訪れる人が多かったようです。

この道標、「北白川西町道標」として史跡に指定されています。詳しい解説、こちらにありました。

まっすぐ行くと、京大のキャンパスに阻まれます。
学生時代は、下宿街としか思っていませんでしたが、とても歴史ある場所です。

■吉田神社を歩く

吉田神社。京都大学の奥にある神社です。
節分祭で有名な場所でもあります。
本宮の社殿です。八百万神(やおよろずのかみ)が祀られています。
日本全国の神様が祀られた、オールマイティーな神社なのです。
こちらは本宮の南にある大元宮。安土桃山時代の創建です。
こちらは古びた南参道。昔はこちらが表参道だったこともあるようです。
この参道も、まっすぐ行くと京大のキャンパスに阻まれてしまいます。

■京都大学周辺を歩く

ここまでは、京都大学周辺を歩きました。ちなみに遊んでばかりいるわけではありませんので、きちんと学会に行ったこともレポート(笑)。

吉田キャンパスの正門。旧制第三高等学校の正門です。
対面で開催された土木学会全国大会。たくさんの土木技術者が集まっていました。
教室は迷路みたいでしたが(笑)、沢山のセッションに分かれて開催されていました。
ダイバーシティ&インクルージョンのセッションに参加。
佐々木葉先生のD&Iカフェトークのご紹介です。
セッションが開かれていた建物のすぐ隣に、吉田寮があり、その裏口が見えました。
築100年を超える建物が、まだ健在です。
吉田寮を表側から。部室の建物と含め、新しくなりました。
入寮案内。築108年の本館は今は入寮生を募集していないらしいです。
家賃は月額2500円!
ここだけは懐かしの立看が残ります。景観条例の関係で大半は撤去されました。
ウかんむりに、「R」と書いて「寮」と読ませるのが、何だか懐かしい感じです(笑)。
東山東一条交差点に建つ、「吉田神社参道」の碑。
京都帝国大学総長 松井元興 の揮毫です。
参道整備に京都大学がお金を出したのでしょうか。
東大路通の反対側は、京大病院があります。
バス停の前にある、全快地蔵。
お見舞いに来る人が沢山訪れるのでしょうね。
昼食は、学生時代お世話になった、カレー専門店ビイヤントへ。
心地よい辛さのカレーが懐かしかったです。

■終わりに

土木学会全国大会が開かれた京都大学周辺を久しぶりに歩きました。昔の街道や、大学キャンパスの周りにあった風景、懐かしく心地よい散歩を楽しみました。対面で開催された全国大会も、沢山の土木技術者が一同に会し、久しぶりの再会や、新たな出会い、気づきもあり、とても有意義なひとときでした。


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