❅夜楓の魔法の杖 La baguette magique de L'érable ラ バケット マジック ドゥ レラブル
♢♢テーマイメージ♢♢
黄昏時を飾る最後の光が沈み
大気に残る熱が穏やかに冷めていく
燃えるような色彩の中を
冷たさをはらむ風が吹き渡り
虫の声とともにどこからか
バサリと烏が翼を広げる音を届けた
シャラシャラと鳴る葉擦れの音
ハラハラと散り落ちる炎の色
薄闇に陰る紅色の楓を
冴えた銀色の月明かりが浮かび上がらせる
さぁ、手を伸ばして
冷たく燃える夜の魔法を手に入れよう
今年も夏は猛暑が続き、ようやく気温が下がりそうな予測にホッとしています。まだ残暑厳しい中で感覚的には早くもというところですが、コスモスや彼岸花などの秋の花が咲く季節ですね。
そこで今回は、秋をイメージすることの中から、紅葉とハロウィンをテーマとして作品にいたしました。
紅葉する植物というと、真っ先に思い浮かぶのは楓(カエデ)やモミジです。
美しい変化
調和
大切な思い出
遠慮
などがカエデの花言葉として挙げられます。
カエデとモミジには、良く似たイメージがありますね。
実は植物学としてはモミジの分類はなく、カエデ属の中にモミジの名がつく品種が含まれているそうです。
場合によっては、葉の切れ込みが深いとモミジ、葉の切れ込みが浅いとカエデ、というように葉の見た目で呼び分けることもあるそうです。
ハロウィンから夜のイメージに結びつけて、紅葉した夜の楓、という形で今回の作品ができました。
紅葉や夕暮れのオレンジ色、夜の黒色の組み合わせは、ハロウィンをイメージさせるファンタジーな色彩です。
昼と夜の境目である薄暗い夕方は、逢魔時(おうまがとき)とも言われ、別の字では大禍時(おおまがとき)とも書きます。 魔物などの災禍に遭遇すると信じられた時間帯で、ハロウィンにふさわしい言葉でしょう。
ハロウィンの起源の1つは、サウィン祭と呼ばれた古代ケルトの収穫祭だと言われています。
後の世におけるキリスト教のカトリックでは、続く11月1日は万聖節(ばんせいせつ、現代では諸聖人の日と呼ぶ)であり、更に次の11月2日は死者の日とされました。
諸聖人の日の前夜祭 “All Hallows Eve” (あるいは、夕方 evening の語源となった even を用いて “All Hallows Even” )という言葉から、やがてHalloweenと呼ばれるようになったとされています。
さて、時期的に少し気が早いですが、締めの挨拶はこの言葉で。
Happy Halloween ! (◍•ᴗ•◍)✧*。