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本の感想文をメインに、いろいろ書いていこうと思います。アイコンは水族館で出会った小さな…

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本の感想文をメインに、いろいろ書いていこうと思います。アイコンは水族館で出会った小さな命。

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  • 論語に学ぶ生き方

    論語から言葉と意味を紹介し、思うところをつらつら書いています。

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【読書感想文】本当の声なき声とは『52ヘルツのクジラたち』

52ヘルツ。 それは、他のクジラには決して届かない周波数。仲間とすれ違っても気づいてもらえず、孤独の海を彷徨いながら、どこにも届かない声で歌うクジラによく似た人たちのお話。 『52ヘルツのクジラたち』 著者は町田そのこ。 まず、本を読み終えての率直な感想が「ツラい……!」 心のまま書いた私の感想を見る前に、できることなら何の先入観も前情報もなく、このお話に触れてほしい。生身の自分で感じるものを大事にしてほしい。そう思いますし、少なくとも私は、そんな読み方ができて良かったな

    • 論語に学ぶ生き方⑧

      こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、うわ、かっこいい!と思わずうなるような言葉を紹介したいと思います。 1.子貢、君子を問う。子曰く、先ず其の言を行い、而(しか)る後に之に従う。 現代語訳は、こちら。 子貢が君子とはどのような人かと問いかけた。 先生がおっしゃるには「人の上に立つ人はまず行為にあらわし、そのあとから言葉にする人」だという。 有言実行、という四字熟語の類語に「不言実行」があります。余計なことを言わずに、実践することを指す言葉です。 口に出したこ

      • 毒親育ちの「優等生」は、心が壊れかけている。

        いわゆる優等生、と呼ばれる子は。 別に優秀だからそう呼ばれてるわけじゃない。 大人しくて、手がかからなくて、 ほっといても問題を起こさない 大人にとって都合のいい子供へのレッテルのような気がしている。(もちろん全ての優等生がそう、というわけではなくて) 問題を抱えている子は、問題を起こす。 間違ってないようにも思うが、それだけでは不十分で。 問題を抱えているのに、なんのアクションも取れない子がいる。それを、大人たちがまるで問題ないかのように捉えられていることが、問題だと

        • お手軽な「心のデトックス」のすすめ

          こんにちは。しいらと申します。 最近、本を読みながら筆者の思いや意見・考え方に触れたとき、ついつい「そうなんだよね~。実は最近こういうことがあってさ~」と、誰かに話している体の独り言が(心の中で)出てしまいます。 今回読んだ本も、人に話したいなぁと思ったり、自分に当てはまるところをに納得が言ったりと、心のお喋りが止まらず読み終えるのに時間がかかってしまいました(笑) そんな、今回紹介したい本がこちらです。 『生きるのがラクになる ネガティブとの付き合い方』ワタナベ薫 著

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        【読書感想文】本当の声なき声とは『52ヘルツのクジラたち』

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        • 論語に学ぶ生き方
          8本

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          論語に学ぶ生き方⑦

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、人生の目標となる言葉を紹介したいと思います。 1.子、四つを以て教う。 文、行、忠、信。 現代語訳は、こちら。 先生は「文、行、忠、信」の四つを教えられた。 文とは、書から学ぶこと。 行とは、学びを実践すること。 忠とは、真心を込めて人と接すること。 信とは、嘘偽りのない誠実なこと。 どれも、現代で通用する大切な教えだと思います。 学んで知識を手に入れるだけでなく、実践すること。「文」と「行」はそれぞれで完結する話ではなく

          論語に学ぶ生き方⑦

          論語に学ぶ生き方⑥

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、成長に不可欠だと感じた言葉を紹介したいと思います。 1.子曰わく、 我れ三人行えば必らず我が師を得。其の善き者を択(えら)びてこれに従う。 其の善からざる者にしてこれを改む。 現代語訳は、こちら。 先生が言われた。 「私は三人で行動すると、必ずそこに自分の師を見つける。善の者にはその善を学ぶ。 善でない者には反省をすることで学ぶ。」 こちらは以前、③で紹介した 「賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる」

          論語に学ぶ生き方⑥

          論語に学ぶ生き方⑤

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、特に生徒に話したいなぁと感じた言葉を紹介したいと思います。 1.子曰わく、 憤せずんば啓せず。悱せずんば発せず。 一隅を挙げてこれに示し、三隅を以て反えらざれば、則ち復たせざるなり。 現代語訳は、こちら。 先生が言われた。 「自分を奮い立たせないのなら、教えることはしない。言い悩んでいるのでなければ、教えることはしない。 (4隅ある物事のうち)1つを示したら、他の3つは自分で考えるようでなければ、二度と教えることはしない。」

          論語に学ぶ生き方⑤

          中学生がやっているSNS、BeRealが怖い

          こんにちは。しいらと申します。 今回はちょっと、愚痴のような、お小言のようなお話になってしまいます。申し訳ないです。 授業をしているとき、通知が来たらしく机の下でこそこそとスマホを触る生徒がいました。 おうちの人から連絡がきていたら困るだろうから、確認したらすぐにしまってね、と声をかけると、どうやらあるアプリの通知らしく。生徒は顔をあげ、こう言いました。 「先生、BeRealきたんだけど写真撮って良い?」 ……はて?びーりあるとは? 流行事に疎い性分なので、その生徒に

          中学生がやっているSNS、BeRealが怖い

          論語に学ぶ生き方④

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、心にドスッと刺さった言葉を紹介したいと思います。 1.子曰わく、 力足らざる者は中道にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり。まず、文全体がこちら。 冉求が曰わく、 子の道を説(よろこ)ばざるには非ず、力足らざればなり。 子曰わく、 力足らざる者は中道にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり。 現代語訳は、こちら。 弟子の冉求が 「先生の道を学ぶことを、幸せに思わないのではありません。私の力が足りないのです」 と言うと

          論語に学ぶ生き方④

          論語に学ぶ生き方③

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、大事だなと感じた言葉を紹介したいと思います。 1.子曰わく、 賢を見ては斉(ひと)しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる。 こちらは「人の振り見て我が振り直せ」に近い意味の言葉です。 現代語訳では、 賢明な人を見たら、同じようにあろうと思い、そうでない人を見たら、自分はどうだろうと省みることだ。 となっています。 ①賢明な人を見る 例えば、テレビですごい偉業を成した人のニュースなどを見るとき「この人だから素晴らしい

          論語に学ぶ生き方③

          論語に学ぶ生き方②

          こんにちは。しいらと申します。 今回も論語から、大事だなと感じた言葉を紹介したいと思います。 1.子曰わく、 学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆うし。今回選んだものは、「学ぶこと」の本質だと思います。 現代語訳では、 いくら学んでばかりでも、考えることをしなければ力がつかない。 自分で考えてばかりでも、人から学ばなければ思考が偏って危険である。 となっています。 学ぶとは、つまり外からの知識の吸収。 そして、考えるとは自分の中での知識の熟成。あるいは、活用

          論語に学ぶ生き方②

          論語に学ぶ生き方①

          こんにちは。しいらと申します。 唐突なのですが、最近本を読むようになってよく「自分の道しるべとなるものがほしい」と思うようになりました。 というのも、現代は情報が多く、気がつけばSNSをダラダラと眺めてしまい、有象無象の情報を流し込むだけで時間があっという間に過ぎてしまうからです。 有象無象の情報は、次を見た瞬間に忘れてしまうくらい儚いもので自分の身にならず、本当に時間を無駄にしてるなと思うのです。そこで、古典などの古き教えから学ぼうと選んだのが『論語』です。 短い文

          論語に学ぶ生き方①

          子どもたち、ちょっとゲームもしてくれないか。

          授業を“教科書の内容の解説だけ”で進めると、とんでもなくつまらないものになる。 そしてつまらないものは、記憶にも残りにくい。 なので出来るだけ、生徒の知っている知識に絡めた話だとか、興味のありそうな話題を含めて話をするようにはしている。けれど最近、これが難しいと感じることがある。 この間、ポケモンに絡めた話をしようとしたときのこと。 leaf(葉っぱ)の複数形がleaves、となる変化のルールについて紹介しようとしたら、そもそもleafを知らない、と言いだした。リーフ、

          子どもたち、ちょっとゲームもしてくれないか。

          私はきっと、悪い先生なんだろう

          授業をしていると、心が荒んでいくのを感じてしまう時がある。 別に生徒が難しい問題を解いていて、私がそれに上手く答えられないとか、そういうときではない。真面目な生徒は大抵、先生がポンコツで使い物にならないと思ったら最後、すぐに違う手段に移ってくれる。そこは残酷なほど、正直でいてくれる。そしてそういう態度は、私のもっと向上しなければ、という熱意をくすぐってくれる。 私の心が荒むのは、むしろその逆だ。 生徒が、何もしてくれない時。 何もしないというのは、ちょっと違うかもしれな

          私はきっと、悪い先生なんだろう

          毒親育ちが努力の先に得たもの

          毒親、という言葉は最近、かなり浸透してきたと思います。 「毒」と聞くと、とんでもない暴力を振るうだとか、怒鳴りながら罵倒するだとか、ドラマかと思うほど酷い家庭環境が想像できるのではないでしょうか。 だから、私はこの言葉で自分の親を説明するのが苦手です。 たぶん、毒親、なんだと思う。 自分でも未だに踏ん切りがつかず、けれど自分なりに努力して生きてきた先で、「あのときのあれは嫌だった」とは、思えるようにはなりました。 書いて、少しでも自分の中で消化できるものがあれば。 誰か

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          毒親育ちが努力の先に得たもの

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          ライターが学ぶべきは、技術力ではなく「感動力」だ!『伝え方が9割』

          感動力!とは。 noteに投稿される方は、伝えたい内容を、文章に起こすことができるでしょう。 ただ、それが「人に読まれるか」となると、また特別なスキルが必要なものです。 長い文を書いたところで、それを全て読んでもらえるとは限らない。 ならば伝えたい部分だけを 簡潔に・印象づける・興味を惹ける文章が書けたならば。 そしてその技術を、天性のセンスではなく、学びで身につけることができたなら。 *** こんにちは。しいらと申します。 いかがでしょうか、今回のタイトル。少し

          ライターが学ぶべきは、技術力ではなく「感動力」だ!『伝え方が9割』