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お手軽な「心のデトックス」のすすめ

こんにちは。しいらと申します。

最近、本を読みながら筆者の思いや意見・考え方に触れたとき、ついつい「そうなんだよね~。実は最近こういうことがあってさ~」と、誰かに話している体の独り言が(心の中で)出てしまいます。

今回読んだ本も、人に話したいなぁと思ったり、自分に当てはまるところをに納得が言ったりと、心のお喋りが止まらず読み終えるのに時間がかかってしまいました(笑)
そんな、今回紹介したい本がこちらです。

『生きるのがラクになる ネガティブとの付き合い方』ワタナベ薫 著

タイトルを見かけたとき、とにかく私のような根っからのネガティブさんのための本かな?と身構えたのですが、そうではありません。こちらの本は、誰にでもある心のモヤモヤした部分を指して「ネガティブ」と言い、日常にある不満やストレス、妬みや怒りといった、できればさっさとなんとかしたい気持ちをどうスッキリさせるか、について書かれています。

過去の辛かった出来事や消化しがたい経験だけでなく、昨日の職場でのイライラ!とか、普段から顔を合わせなきゃいけないあの人への不満!みたいな気持ちにも、しっかり対応しています。そのため、誰にでも当てはまるネガティブにも使える“心のデトックス法”となっているのです。

こちらの本で紹介されているデトックス法は、以下の通り。
 (1)まずはネガティブを認める・受け入れる
 (2)内なるネガティブを吐き出す・ラクになる
 (3)ネガティブと向き合う・付き合う
 (4)ネガティブを整理・整頓する

目次だけだとなんとなく、大それた心の準備が必要そうに聞こえますが、内容は至ってシンプル。「自分がこれからどうありたいか、を踏まえた選択をする」これだけです。

具体的なやり方についても、例をあげたり手順を踏まえたりしながらしっかり書かれています。目次にあるのですが「他人の成功話を聞くと胸クソ悪い」など、思わず笑ってしまう項目なんかもあります。面白かったです。

今回こちらのnoteでは、その中からいいなと思ったものを厳選して3つ、紹介したいと思います。


1.思考のクセを習慣的に変える


私のようなネガティブなタイプはしばしば、過去の失敗を掘り起こしがちです。
過去の失敗から、イヤな思いをしたことを繰り返し反芻し、あー……と落ちこむ。過去の経験から学ぶことは大切ですが、このイヤな気持ちを掘り起こして何度も脳にすり込むのはNGです。

何か小さな失敗から「あー!またやった!」と落ちこむ。

過去のアレコレを思い出して「私はいつもこう、失敗してばかり……」とネガティブを増幅させる。

自分を否定して、自分の成功するイメージを持てなくさせる。

こんな風に、イヤな感情を伴って何度も思い出して脳にすり込むと、生々しく記憶に残ってしまいます。過去の経験と今に直接的な因果関係はないはずなのに、繰り返しすり込んだせいで「自分はダメな奴なんだ」と、現実味を伴ってしまうのです。

こんな状態では、また別のネガティブが発生したとき「ほら、またやった」と、自分がダメ人間であることの証拠集めをしてしまうし、たとえポジティブなことがあっても「たまたまでしょ」と気持ちが晴れず、心を切り替えるのが難しくなってしまいます。

繰り返しネガティブに考える思考のクセが、新たなネガティブをすり込みやすくし、嫌な気持ちを増幅させてしまうのです。
(おまけにポジティブの影も薄くなってしまうので、気持ちがなかなか晴れにくくなってしまいます。全然いいことがない!)

というわけで対策その1。

「ネガティブな思考の癖を、ポジティブな言葉で締める!」

ただちにネガティブ思考を止めることは難しいですし、無理矢理ポジティブに持っていくためにネガティブを否定するのも実はよくないのです。ネガティブは認めた上で、ポジティブに締める。

「また失敗した……けど、前よりスムーズに対応できたよね!」と、思考の癖を少しだけポジティブに傾けることで、ネガティブに陥りやすい悪循環から抜け出します。

その際、少しだけ注意点を。
脳は割と、自分で言った言葉と他者から言われた言葉の区別がついていなかったりします。なので、自分が他者を否定する言葉でも自己否定と同等に捉えるし、自分で自分を励ます言葉でも、他者に褒められたときと同じくらい喜べたりするのです。

自分のネガティブから目を逸らすために、他者を見下したり否定したりするのは逆効果。反対に、他人に否定されようとも、自分でポジティブな言葉を自分にかければ帳消しにすることだってできます。

たとえ本心からそう思えなくても、あくまでも思考の癖を変えるためなので、ポジティブに締める練習をしてみましょう。空元気でもOK!
たぶん私もこれが苦手なので、ひとまず落ちこんでも「まぁまぁまぁまぁ……そこまで落ちこむことないよきっと」と、自分に声をかけていきたいと思います。

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