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[読書]分身 東野圭吾

 だいぶ前に書かれた作品なのでまだ携帯も登場せず、ちょっと古く感じるが、内容を書き換えれば今でもドラマの題材となる作品。

 北海道と東京で育った鞠子と双葉。別々の人生を歩いていたはずであったが、ある出来事を境に次第にお互いの存在が近付いていく。

 彼らは瓜二つの容貌をしていて、2人は生き別れの双子と思えたのだが、何故別々の人生を歩んできたのか?2人を結ぶのは何か?謎が謎を呼び、場面もテンポよく進んでいく。

 エンタメ気鋭の初期の作品ながら長編にしても長さを感じさせない。医療の世界では今では本当にありそうな問題だが?

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