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独居老人→孤独死はかわいそう?


 人は、生涯独身の方だけでなくパートナーがいてもどちらかが先に逝って最後は1人になる。まして都市部では2世帯以上の同居が珍しいので、最後は独居で逝く確率は確実に高まっている。

 住み慣れた家で1人静かに死ぬことは幸せなことかもしれないが、その後の片付けが行政等に託されてしまうので社会問題の一つとはなっている。

 孤独死を扱った記事を読むと、決まって日頃から人との付き合いを大切にしておいた方が遺体を早く発見してもらえるので、日頃人と交わりましょうなどと書いていたりする。記事を書いた若い人にとって老人の孤独死は迷惑と思う方も多いのであろうが。

 だが若い頃から人付き合いが苦手だった独居者が、年寄りになってから人と交わるとは考えにくい。だからと言って1人で死ぬことにより周りの者には迷惑をかけまいなどという模範的な老人ばかりではないだろう。むしろ死んだ後のことなど感知しない人も多いだろう。

 もちろん仲間を求めても得られない独居者もいると思うのでそういう方には手を差し伸べる手段も必要とは思う。だが、孤独死は一律にかわいそうと思うのも違う。1人静かに死にたい方もいる。これからは一定の方が1人で亡くなることも社会的コストと見なければならないかもしれない。

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