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[読書]あしたの君へ 柚月裕子

 一般的にはあまり知られていない家裁の調査官という仕事にスポットを当てる。その見習いである大地は、自分がこの仕事に本当に適性があるのか自信が持てなかったが、案件毎に当事者に正面から向き合い、成長していく。

 家裁で扱われる案件はこんなにドラマチックなものばかりではないと思うが、彼の様に悩みながら、真摯に案件を解決する人が多いと、救われる人も増えるかも。

 事件の犯人探しが主題ではないので、物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、それぞれに人間ドラマがある。成長した大地や仲間達の姿も見て見たいと思わせる良作。

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