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『東京モダン生活』ー東京都庭園美術館

Charites Accessories-カリテス-です。
スパンコールとビーズをオーガンジーやチュールに刺繍して、透け感の美しいアクセサリーを作っています。

ホンモノのアールデコの美しさに浸る連休最終日。
東京都庭園美術館に行ってきました。

以前は近くに住んでいたので自転車でふらっと行けたのですが、今住んでいるところからは自転車だと小一時間かかります。
今日は雨が降ったりやんだりの天気だったので自転車は断念しました。

庭園美術館は昭和初期に竣工した朝香宮家の邸宅
贅沢を極めた本物のアールデコ建築です。
昭和初期にこれほどまでに美しい邸宅を作った朝香宮様はフランスに留学していたこともあり、とにかく趣味が良いのです。
建築だけでなく、壁紙、照明器具、ラジエーターカバー、調度品・・・すべてが当時の一流のものばかりです。
特に私が好きなのは多用されているラリックの照明器具、ガラスの戸の彫刻などの美しい透け感♡
透け感好きの私の琴線に触れまくります。

現在は東京都庭園美術館として当時の上品な雰囲気をそのままに、さまざまな展示をしているのですが、今の時期は展示がなく、建築やインテリアそのものを味わうために開館されています。

先日、世田谷美術館の『展示物の無い展示室』に行ってきましたが、世田谷美術館は美術品を展示するための箱として美術館が作られているのに対し、庭園美術館はもともと宮家の邸宅だったところが美術館となっており、そもそもの考えかたが逆なのです。
なので、展示品がない美術館という意味では同じですが、朝香宮邸そのものをじっくり見るには展示品がないほうが好都合なのです。

まず入ってすぐの階段の下のガラスの装飾が素敵。
アールデコの優雅な曲線がたまらなくイイ。
この模様の何かを作りたくなってきます。

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大広間の手前の香水塔
朝香宮邸時代はこのオブジェの上部に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせていたらしいです。
昭和初期にこんな生活をしていた日本人がいたとは!
宮家ってやはりすごいですね。
ホンモノの貴族の生活です。

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大広間のラリックのシャンデリア

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ダイニングルームにもラリックの照明器具があります。

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ダイニングルームのしつらえも本当に素敵です。
アールの窓からお庭がきれいに見えます。
よく見えませんが、朝香宮邸の楽しみの一つはラジエーターカバーです。
各室、それぞれに趣向をこらしたラジエーターカバーがついています。
これだけでも美術品なのです。

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メイン階段を上った二階の階段にも美しい照明があります。

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二階には殿下、妃殿下、若宮、姫宮のお部屋があるのですが、庶民と違うのはそれぞれが居間と次の間と寝室があるところ。
一人一部屋の庶民暮らしの私には想像もつかないほどの快適な生活なのでしょう。

各部屋の照明がとにかく美しいのですが、私が一番好きなのは妃殿下の居間にある照明。

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5つの電球がぶどうの房のように集まっていて、とても凝ったモダンなデザインです。

それと、姫宮の居間の前の廊下にある照明。

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なんて美しいのでしょう!
ステンドグラスの輝きがどの角度からみても完璧。
色合いといい、デザインといい、本当に可愛らしくてキレイ。
こんな感じのアクセサリーを作ってみたいです。

現在の展覧会は『東京モダン生活』
朝香宮邸が竣工した当時の、東京の生活の展示でした。
関東大震災から復興した東京が活気いっぱいになり、銀座ではモボ・モガが闊歩して、勢いのあるオシャレな新時代へのエネルギーを感じました。
この時代、直接は知らないけれどカッコ良くて好きなんです。
今見てもオシャレでかわいい。
当時の写真もたくさん展示されていて、ますます東京が好きになりました。

私のつたない感想だけでは庭園美術館(旧朝香宮邸)の魅力を伝えきれませんので、Webページはっておきます。
東京都庭園美術館

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今日は写真多め。
昨夜刺繍で根詰めすぎたので、美術館散歩の一日でした。

よろしければサポートをお願いいたします。 新しい技術習得のための刺繍学校の学費にいたします。