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vol.96モラハラ夫編【変心】我慢発うつ病行き〜回想録のような備忘録〜


前回はこちらvol.93⤵️




👓長女由美(仮名)の献身

紆余曲折がありながらも娘•息子達は
(世間的には)曲がりもせずに育ってくれました
由美は毎月生活費として5万円入れてくれるのとは別に、短大の全学費を月給の中から分割して私に渡してくれました
決して高給取りではありません
由美は支給型の奨学金を受けていたので、全額では私がもらい過ぎになりますが、返そうとしても頑として受け取りませんでした
もちろん、由美が夫Hに貸した50万円は1円も返ってきていません


👓長男修(仮名)のアルバイト

大学在学中は主に夕方から閉店まで、スーパーでアルバイトをしていました
大学を辞めたことで働く時間を増やすかと思いきや、趣味に傾倒して行きます
趣味に最大限の時間を割き、尚且つ費用を自分で賄えるギリギリの時間数だけ働きます
正社員へと就職活動を勧めたい私でしたが、余りにも合理的で天晴れな修のやり方に口出しするのはやめました
パラサイトではありますが、迷惑をかけられている訳ではありません
「私が死んだらどうするつもり?」と不安になったこともありますが、それは私が考える問題ではありません


👓次男進(仮名)の言い分

母の信仰により進路を限定されてしまった辛さから、先回りして子ども達の進路にレールを敷くことはしませんでした
進からは「友だちは親に塾に行かされている」「試験で良い点を取ったら●●を買ってもらえるらしい」「○○大学を目指せと言われている」のに、「ママン(当時の母の呼び方。由美はママ助、修は母ちゃんと呼んでいた。今は誰も呼んでくれない…)は何も言わない」と不満を漏らされました
指針がなさ過ぎると言うのです
何という羨ましい悩みなのでしょうか


👓進の進学1

高2までは「国公立を受けてくれ」と担任から頼まれるような成績でした
「自分は意外とデキルんだ」という油断と携帯電話を購入したことで(と、後年本人が言った)高3で成績は急降下
センター試験2日目、仕事から帰宅して目にしたのは布団の中で呻いている進
インフルエンザでした
これで国公立二次試験は受けられません
センター利用のつもりで私立には願書を出していません
インフルエンザでは、高校に成績証明書をもらいに行くこともできません


👓進の進学2

漸く登校できる頃には、出願できる大学が限られていました
今ならネット出願ができるのでしょうが…
少しでも本人の希望に近い大学にと思う親心をよそに進が出願を決めたのは、今までに名前も上がらなかった大学
決め手は「大学受験と高校の学年末試験の日程が重なるから」
理由は「学年末試験の勉強をしなくて済む」「学年末試験を受けなくて済む」「大学受験なので欠席扱いにならない」
そのときは呆れ果てましたが、無事に4年間で就職を決め卒業もしました


👓学費

由美•修の時とは違い、進の高校の授業料は無償化されていました
進がその後の進路を模索しているときにも、Hは何も言いませんでした
勿論、相談にも乗りません
相変わらず、家庭内でお金の話をするのは恥ずかしくプライドが許さないのです
「大学の費用を出すのは無理」でも「自分で出せ」でも「大学以外の進路も考えろ」でも何でも良いと思うのですが…
いざ、入学金•授業料の支払い期限ギリギリになってから「ないものは払える訳がないだろうっ‼︎」です
こちらの方が余程カッコ悪いと思うのはおかしいでしょうか


👓品性

Hとの距離が広がったのは、家計だけが原因ではありません
「育ちが良い」という意味では、確実に Hの方が上の筈です
そのHの下品さが堪らなく嫌になったのです
「オマエ」「アンタ」「アイツ」は日常化
語尾に「〜〜〜やんけぇっ‼︎」と言われると、ぞっとします
自分勝手な短縮言葉を作ります
解りやすく言うと、ミスチルやドリカムやメアドやスクショは一般的ですよね?聞いたこともない言葉なんです
「その言葉は知らないんだけど、何処で使われてますか?」「誰が使ってますか?」等と訊こうものなら「知らんっ‼︎」と大声
「Hさん」と私が名前で呼びかけても無視
こちらの方も見ずに小さな声でブツブツ言っているので、独り言かと思えば「無視されたっ‼︎」と大声
会話はなくなり、聞こえるのはHの舌打ち、ため息、独り言…
「同じ空気を吸うのも嫌」という感覚が理解できるようになりました


👓見切り

Hに見切りをつけたのは、子ども達の方が随分と早かったです
Hが暴力•酒乱•ギャンブル依存•浮気をしないことが、私の判断を鈍らせました
往生際の悪い私は「何を改善したら解り合えるのか?」と心の中でジタバタしていました
ADHDの特性を理解しようとしないHから「アイツ」呼ばわりされていた修は、Hのことを「人間ではない」と言います
由美は「父親とは思っていない」、進は「父親は居ない」と言います
もし私がHの立場で、自分の子ども達にこんなことを言われたら絶望してしまいます
悲しいことに3人とも「父親の血を後世に残すことは絶対にしたくない」と言っています
恐らく私は、孫を抱くことはできないでしょう


👓変心

こんな生活が何年続いたでしょうか
Hが居る日は、家庭が憩いの場ではなくなります
Hも居た堪れないのではないのかな?
帰宅するのが辛くはないのかな?
居心地が悪いだろうな
どうして帰ってくるのだろう?
帰って来なくて良いのにな
出て行ってくれないかな?
目の前から居なくなってくれないかな?
この生活からHだけを引き算することはできないかな?
どうしたらHだけ居なくなってもらえるかな?
残念ながら私にも、Hを受け入れる努力をしようという気持ちがなくなってしまいました

vol.99に続く


#書籍化希望 #うつ病 #休職中 #モラハラ #夫 #離婚 #ノンフィクション

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