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ここ最近の自分のこと feat.僕は毎日が低電力モード

ここ最近ひとりでいることが多くなった。


そりゃそうだ。サークルは去年の夏に全て辞め、学科にはプライベートで会うほど仲がいい人はいないから授業はいつも1人ぼっち、バイト先の人ともプライベートで遊ぶことはほとんどない。

そんな生活をしているんだから人と会う機会なんか多いわけがない。でも、あまりにも少なすぎる。あまりにも。

だから、とりあえずこの半年の予定を眺めてみることにした。その結果が以下のものである。

グレー→帰省 黄色→旅行 ピンク→バイト 緑→人と会う予定

作り終わってみて納得した。人と会う予定が今年度に入ってからめっちゃ減っている。5月分を作り終わった後なんてちょっと笑っちゃったよ、おいおい明日しか人と会う予定ないじゃねえか。てかお前バイトしすぎじゃね?

まるで定年後の独居老人のような生活を送っている今日この頃。あまりにも日常に波がないから家にいる時間がものすごく多い。1日中家にこもって何かする日も増えた。

家にこもってじゃあ何もしていないのか、YouTube三昧なのかと言われるとそうじゃない。特に最近は、自分があまりやってこなかったことをやるようにしている。たとえばこんなこと。

無水カレー
チキンパルミジャーノ・じゃがいものチーズ包みガレット ほか
チキンドリア

まずは、料理にこだわること。外食・中食はやっぱり割高だから最近はほとんど自炊。外食は月に2回くらい。時間があるおかげで時間のかかる料理のバリエーションが増えた。最近は煮込み料理にハマっていて、火から目を離すわけにもいかないからコンロの前で火元番していることが多い笑


平面彫刻のオリジナル置き時計 花札の小野道風をチンチラにした可愛いデザイン
置き時計の副産物→家でバイト終わりのスーツ姿でど深夜にかんながけするな
トートバッグにグラデーション刺繍
全国制覇記念動画作成(今年の夏に制覇予定)

他にも何か新しいものを自分の力で制作すること。かんながけは高校時代にやっていたのである程度できるが、彫刻なんかもっぱら専門外。刺繍なんかも専門外。動画作成なんてほとんどやったことがない。けれど、ノウハウがないなりにYouTubeでちょっとだけ勉強して及第点レベルの作品を制作することができた。


アメフトの試合観戦
京都競馬場 天皇賞(春)

外出の例だったらこんなこと。中学時代は卓球部だったが、高校が筋肉学校だったこともあり、それ以降は文化部。でもスポーツ観戦は結構好きなのでアメフトの試合を中心にちょこちょこ見に行かせてもらっている。

あとは競馬観戦。自分の性格上競馬にのめり込むことはないので、GⅠレースをたまに見に行くぐらい。上の写真は京都競馬場で天皇賞を見たとき。うま・うし・小動物が大好きなので、颯爽と走る姿にキュンとくる。かっこいい。
競馬は「勝ちにいくべきだけど、取り返しに行くべきではない」くらいのマインドがちょうどいいね。

あとこれは写真がないんだけど読書。最近は異常なくらいのペースで次々と読破している。家に十何冊もあった積読は途中途中で買い足していたのにもかかわらずいつの間にか4冊しかない。多分この2ヶ月で10冊以上読んでいると思う。でも、そのおかげでいろんな考え方が自分の中に生まれたし自分の人生がまた何十周分も深くなった。



見ればわかると思うけど、充実している。ものすごく充実している。だし、そんな生活がすごく楽しい。家にこもって彫刻していたらなんか日が暮れてるんだけどみたいな日が何日も続いた。皮肉だが、定年後の生活はきっと楽しいんだろうなと思った。

でも、楽しいのは自分ひとりの時間であってなんだか物足りない。そりゃそうだ。人間は社会的動物なんだから普段から集団で行動する。だから人間には生来的に他の人と繋がりたいと思う繋合希求性けいごうききゅうせいがあるのだ。

こうなんかモヤモヤする。エッチな意味じゃない人肌の恋しさがある。

隣の芝を見てみれば、そこには自分とは全く違う生活をしている人が腐るほどいる。特にバーテンダーのバイトをしているときなんかそうだ。サークルのメンバーで集まってゲームで遊んでショットをガバガバ飲んで大人数で笑い合う。カップルで2人きりの時間を堪能する。他のグループをナンパしてお持ち帰りする。

最後に関しては全くもってやりたいと思わないけど、ただ大人数でわちゃわちゃしているところを見てみると、「楽しそうだなぁ」って思う。で、多分「羨ましいなぁ」とも思ってる。

自分はいつからこんな【普通】から外れてしまったのかと考える。そして、自分では十分に満足しているはずの今の生活に対して

「俺の大学生活はこれでいいのか」

と思う。何度も言うけど、今の生活は楽しい。1人だけでも十分に自分を楽しませられることは分かった。サークルに入ってたときみたいな多忙すぎる生活よりもこっちの方が性に合うことも分かった。

でも、将来自分の人生を振り返ってみたときに自分の大学生活はなんだったんだろうと思ってしまうような気がして。高校のときの生活のほうがマシだったって過去をずっと擦る人間になってしまうような気がして。いつまでも中学・高校時代の友人とばかりつるんでしまうような人間になってしまうような気がして。


もちろん、こんな生活を打破するために行動を移すことだってできる。簡単なのは、今自分が属しているコミュニティで友達を作ること。でも、以下のブログでも言ったように自分は自然な形で親交が深まるほうが好きなタイプで、意図的に行動に移して自分に無理させたくない。そんなことしたらまたメンタルの限界が来て鬱になっちゃうような気がするし。


それに、自分は普段からできるだけ考えることが少なくなるような生活をしている。
服は大学に入ってから2ケタも買ってないし、人と会うとき以外は基本コンタクトじゃなくてメガネ。言わば低電力モード(モテるわけない笑笑)。そんな行動を取るのには次のようなメリットがあるからだ。

①無駄な感情の落胆をせずに済む
低電力モードを維持するためには人に期待をしないことが不可欠。

人に期待をすることの期待値は悪い←我ながらいいこと言ってる
自分が望むことを相手がしてくれてもどこか「当たり前でしょ」と言う感情が芽生えてしまうし、逆に自分が望むことをしてくれないとやってくれなかった純損失に加えて「なんでやってくれなかったんだ」という失望が加算されるからだ。

②自分のスキルが上がる
さっきの最近の自分の様子を見てもわかるとおり明らかに自分の能力は上がっている。人に期待しない以上なんでも自分でやる必要があるからだ。

僕は小中学校と国立の学校に通っていたので、自分の家の周りに同じ学校に通っている人がいなくて放課後は家でひとり3DSで遊ぶことが多かった。だから、ただでさえ人と折り合いのついたコミュニケーションを取ることが苦手で、人間関係でトラブル・悩み事があったときに普通の人以上にストレスがかかってしまう。

なのに低電力モード。ほんと、自分で自分を詰ませてる。



こんな自分を肯定してくれる人はいる。

「そんな生活もいいじゃん」
「お前ワンチャン一番ソロ活適正あるよ」
「すごい!」(彫刻や刺繍や料理をSNSにあげたときに)

でもね、1つ聞きたい。みんなは僕の生活をいいじゃないか、楽しそうじゃないかって言うけど、自分自身はこんな生活をしてみたいと思う?

多分思わないよね。
それに自分が出来ることって出来てはいるけどたかが知れてることだし。なんもすごくない。今日読み終わったばかりの東野圭吾の文章を引用させてください。

「尚人はさ、才能がほしかったんだ。才能に恵まれた人間になりたかったんだ」
「はあ?」梨乃は眉をひそめた。「何いってるの。直人ほど才能に恵まれた人間はいなかった。スポーツ万能だったし、学校の成績だって優秀だった。絵だって上手かったし、音楽だってプロを目指せるレベルだった。才能に恵まれないどころか、恵まれすぎてたぐらいじゃない」
だが彼女の話の途中から、雅哉はゆらゆらと頭を振り始めていた。
「だから梨乃ちゃんにはわからないといっているんだ。たしかに尚人はスポーツも得意だった。でもプロになれるレベルだったかな。梨乃ちゃんみたいにオリンピックを目指せるほどだった?違うだろ。学校の成績が優秀だといっても所詮限られた範囲でのことだ。尚人は特に数学が得意だったけど、ただ解き方を知っているだけだって、よくいってた。絵についてもそうだ。白い紙を見つめていると、絵の構想が浮かんでくる。それに合わせて絵筆を動かせば、立派な絵が仕上がる。だけどそうやって完成させた絵は、いつもどこかで見たことのあるものだってことに気づいたんだそうだ。自分はただ絵の知識があって器用なだけだ。他人はうまいと褒めてくれる。しかしそれは感心であって、感動じゃない。人の心を一ミリだって動かせない」
雅哉は視線を梨乃の顔に戻した。
「やがてこんなふうに思い始めたそうだ。自分には何の才能もない。あるふりをしているだけだって」

夢幻花 東野圭吾

これを見て、尚人は自分だって思った。
僕は確かに人よりも要領がいいのかもしれない。でも考えてみれば、基本的なことならば何でもできるけど、何か飛び抜けた才能があるかと言われたら、ほとんどない。


このままそこそこ優秀な成績で大学を卒業することは多分できる。のらりくらりしててもできる。でもよくよく考えてみたら、自分には目に見える形で語れる才能がなかった。資格は何も持ってない。サークルで代表をしているわけでもない。てか入ってない。なんかボランティア活動をしているわけでもない。起業もしていない。

手に取るようにわかるものがないってことに気づいた瞬間すごく怖くなった。




だから最近資格の勉強を始めた。唯一といってもいいほど伸び代のある「旅行」の才能。それを目に見える形で示せる資格。

自分の家じゃ勉強ができないということにも残念ながら気づいてしまったから、バイト前や授業の後に通えるだけ大学図書館に通うようになった。勉強しなかったら500円貯金するという我ながら頭の悪いこともするようにした。YouTube三昧だった日常から脱却するためにスクリーンタイムをかけた(パスワードは友達の銀行の暗証番号笑)

おかげで少しずつではあるが、勉強が習慣化してきた。自分がしていて楽しいことを仕事にできるように自発的に動くようになった。



ここ最近の自分。

人と会うことがめっきり少なくなった。
ひとりでいることが多くなった。
人間関係が面倒くさくなってきて、数人としかつるまないようになった。
恋愛に深く踏み込まずに、すぐに諦めるようになった。
おかげで理不尽に傷つくことは無くなった。
でも、彼女は大学生の間はいないんだろうなとも思った。
自分のやりたいことをやらせてあげるようになった。
自分に正直になった。
自分が思ったことを結構人にも言うようになった。
そんな自分を受け入れてくれる人を大切にするようになった。
自転車で体力の限界に挑戦するようになった。
18きっぷや車でアホみたいなスケジュールの旅行をするようになった。
読書やものづくりにもっとのめり込むようになった。
そんな、きっと大学生の間でしかできないであろう、社会人になったらできなくなってしまうであろう時間のかかること●●●●●●●●ばかりをするようになった。
将来の自分のために勉強に本腰を入れるようになった。
そんな自分をもっと好きになろうと思った。



きっとこんな大学生活もあり。
他の人が普通にしているような友達と毎日わちゃわちゃする生活だってもちろんあり。


もうすぐ僕は21歳になる。

去年よりもレベルアップしているだろうか。
僕はもっと強くなっているだろうか。
深みのある人間になっているだろうか。

そして、人生を楽しんでいるだろうか。



P.S.
自分がされて嬉しいことを人にすべし。しかし、自分がされて嬉しいことを人に期待するべからず。


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