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#5 大丈夫と大丈夫じゃないの「間」で生きている



会社で従業員のメンタルヘルスの話なり、
その場には社長、私、新卒のA君の3人がいました。
私が「A君は今のところメンタル的には大丈夫?」と尋ねると、
A君は「はい、全然大丈夫です!」と明るく答えてくれた。
それはよかった。と、その場は話が終了。

「大丈夫です。でも…」

帰り際、A君と二人になった時に、
「それにしてもハードに働いているのに、悩みがないのはすごいね。」と声をかけてみました。
A君は「はい。スポーツを続けていたおかげで、
メンタルも鍛えられているみたいです。でも…」
そこから、A君が今率直に感じていることや、
ちょっとした疑問に思っていることなど、ポツポツと話してくれました。
A君の話は決してネガティブなものではなかったけれど、
「大丈夫」という言葉からは見えてこなかった、
様々な感情や葛藤があることにそこではじめて気がつきました。

「大丈夫?」と聞かれた時、
基本的には「大丈夫」か「大丈夫じゃない」の二択。
しかも答えるときには
「心配をかけたくない。」や、
「弱い人間と思われたくない。」、
「我慢できないほどじゃない。」など、
いろんな気持ちが影響して、
だいたい「大丈夫」と答えることになります。
(やさしくて、頑張り屋さんな人ほど、その傾向があるよね。)

心の状態を知る、画期的な方法!?

じゃあ、どうやったら「大丈夫」という言葉の裏側に気づけるんだろう?
そう考えていたとき、友人から良い方法を教えてもらいました。
「今日の気分は1から10で言うとどれくらい?」と尋ねるという方法。
数値化することで理解しやすく、その理由も聞きやすくなるとのこと。
(なんて画期的!)

ためしに、友人にこの質問を投げかけてみたところ、
勝手に心配していた友人から「7」と返ってきて、
取り越し苦労だったことにほっとしました。
(こういうすれ違いに気づけるのもいい。)

今の私、ほんとうに大丈夫?

みなさんにも、自分や周りの大切な人の、
心の状態を知るきっかけとして、この方法、おすすめしたいです。

大きなストレスはないはずなのに、数字が低い。
(以外と"アレ"がストレスなのかも…。)
すごく良いことがあったわけでもないのに、数字が高い。
(案外"アレ"が嬉しかったのかな…。)

そんな風に、心をやさしく点検しながら、
自分や周りの人と上手く付き合っていきたいなと思います。

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