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ナイアシンのすゝめ

ナイアシンとは

ナイアシンとは、細胞にエネルギーを供給するビタミンB群のうちの1つで、ビタミンB3とも呼ばれています。

ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)B6、B12、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類の水溶性ビタミンがあります。

ナイアシン(ニコチン酸)とナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の2種類があります。

ナイアシンが不足すると

ナイアシンが欠乏するとペラグラ(pellagra)という病気になることが知られています。

主な症状は、皮膚炎、口内炎、腸炎、精神症状、認知症です。

ナイアシンはペラグラの特効薬として知られており、抗ペラグラビタミンとも呼ばれています。

また、HDL(善玉コレステロール)値を上げることによって心血管系リスクを下げる(LDL(悪玉コレステロール)値を下げる)、関節炎の痛みと炎症の予防、うつ、不安症とアルコール依存症を含む種々の精神的疾患の治療に対する効果など、様々な利点を持っています。

ナイアシンを摂取するメリット

脂質異常を改善して心血管疾患を予防したり、睡眠障害、うつを改善したり、血流改善してアンチエイジング効果もあります。

アルコールの代謝にもかかわるので二日酔いを防いだり、アルコール依存症にも効果があります。

解毒効果がありますので、睡眠薬や抗不安薬の依存症からの離脱にも有効だと言われています。

アレルギーを抑えるので、花粉症や喘息の症状も緩和します。

それらを総合すると、健康寿命がかなり伸びると予測されています。 

ナイアシンを摂取するデメリット

ナイアシンフラッシュが起こることがある。

ナイアシンフラッシュとは

血管拡張作用によって末梢血管の拡張により体内に蓄積されたヒスタミンが過剰に放出されることで起こる効果です。

ナイアシンフラッシュの症状は、顔面・頭部・四肢が赤くなる、血行が良くなってポカポカする、肌がチリチリしたり痒くなる、発汗する。

以上のようなことが起こるとびっくりされたり、怖いという方もおられますが、決して副作用ではありません

それどころか血管が拡張し、全身の循環改善がされているという好転反応です。

頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、不眠、うつ、冷え、自律神経失調症、四肢のしびれにも効果があるとされています。

過剰に活性化されるとアレルギーの原因となるヒスタミン遊離を伴うので、
アレルギー体質の人にもとてもおすすめです。

ナイアシンフラッシュはほとんどは1時間~数時間で収まります

また、回数を重ねるごとに体に溜まったヒスタミンが無くなり落ち着いてきます。 

皮膚に症状が出る場合がある為、外出前にナイアシンを摂取することは最初は避けた方がいいです。

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ナイアシンを摂取するにあたっての注意点

ここまで聞けばいい事づくしのナイアシンですが、効果が強い分飲む前に注意しないといけないことがあります。

・強いアレルギー体質の方は必ずお医者さんに相談してから実施して下さい。

ナイアシンを飲むと蓄積されたヒスタミンが放出されます。

アレルギー体質の方はヒスタミン量が多い為、激しいナイアシンフラッシュが起こることがあります。

・肝臓が弱い方は絶対に服用しないでください。

肝機能障害などがなる恐れがあります。

・尿酸値・血糖値が上がる恐れがあります。

持病のある方は服用しないでください。

ナイアシンの摂取量

必須栄養素であるナイアシンは、50年以上もの長い期間、高用量(1日1,000~2,000 mgまたはそれ以上)で、極めて安全に使用されています。

量については、これが適量というものはありませんし、これ以上飲んだら駄目ということもありません。

必要以上にナイアシンフラッシュに神経質にならないようにしてください。

始めは少量からにします。

ナイアシンフラッシュが出て、数時間続くかもしれないことを考えると、夜に飲むというのが良いでしょう。

ナイアシンの摂取方法

まず最初は100mgからナイアシンを服用し、慣れてきたら徐々に量を増やしていきましょう。

それでもナイアシンフラッシュが出てしまって我慢できない場合には、ナイアシンフラッシュの出ないナイアシンアミドに切り替えて、少しずつナイアシンを増やしていきましょう。

フラッシュを起きにくくする方法は、空腹時を避けたり、ビタミンCの摂取することです。

おすすめの摂取方法

・第1ステップ

ナイアシンアミド 500mg 1日2回 朝晩

ナイアシン 100mgから少しずつ増やす 1日1回 晩

・第2ステップ

ナイアシンアミド 500mg 1日2回 朝晩

ナイアシン 500mg 1日1回 晩

・第3ステップ

ナイアシンアミドをナイアシンに置き換えます。

ナイアシン 500mg1日2回 朝晩

または

ナイアシン 500mg 1日3回 朝昼晩 

個人差もあり、同じ人であっても体調による変化もありますので、あまり神経質にならず、朝フラッシュが強く出た場合に、その日おでかけであれば昼は飲まずに様子をみたり、逆にお休みの日の朝フラッシュが出たら昼さらに増量して飲んでみるなど、工夫をしてみてください。

ナイアシンを飲んで気分が悪くなる人もいますが、徐々に慣れますので少量から少しずつ飲むようにして下さい。

ナイアシンは水溶性ですから、多少多く飲んだとしても全く問題ありません。

最後に

すべてのサプリメントについても言えることですが、サプリメントも毎日の量がはっきりと決まっているわけではありません。

そもそも食事の補充ですから、栄養たっぷりの食事を摂った日と、カップラーメンやファストフードのハンバーガーなどを食べて済ませてしまった日では必要量が異なって当然です。

毎日必死の思いで飲まなければいけないものではありません。


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