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保活って何?いつから始める?みんなの実態と我が家の体験談

産休・育休を取得するママは、子どもが生まれたら、職場復帰について現実的に考えなくてはいけません。そこですべてを左右するのが、子どもを保育園に預けられるかという問題です。

子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動を「保活」といいます。このワードもずいぶん定着してきた印象がありますね。今回は保活について、その概要と実態、我が家の経験談をご紹介したいと思います。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

保活とは

保活とは、子どもを保育園に入れるための活動全般を指します。具体的には、主に以下のような流れで進んでいきます。

▼ 情報収集
▼ 保育園見学・説明会
▼ 申請手続き

まずは情報収集から。自宅から通える範囲の保育園(保育所)をリストアップし、認可・認可外を問わずそれぞれの情報をチェックしていきます。役所でもらえる資料のほか、ホームページや口コミ、近所で見かけた様子など、集められる情報は色々あります。

そして具体的に候補が絞れたら、自分で予約を取り、実際に保育園の見学や説明会へ。コロナの影響で以前のような見学が難しいかもしれませんが、チャンスがあれば積極的に参加したいところです。

保育園見学で確認したいポイントについてはこちらもご覧ください。

申請時にはたくさんの書類を準備して手続きを行います。待機児童が多いエリアでは、なんとか点数(自治体の定めた点数制で入園順が決まります)を稼ごうと、さまざまな努力や工夫をしているママも……

こうした幅広い活動を、小さな子どもを育てながら進めていくわけですから、保活はやっぱり大変です。

みんなの保活、その実態は

ここからは、厚生労働省が平成28年に実施した調査「『保活』の実態に関する調査の結果」をもとに、みんなの保活実態について紹介します。

Q. いつから始めた?

保活を開始した時期については、次のような結果になっています。

・妊娠前 227人(4.1%)
・妊娠中 854人(15.5%)
・産前休業・産後休業中 846人(15.3%)
・出産後、6か月未満 1219人(22.1%)
・出産後、6か月以降 1266人(23.0%)
・子どもが1歳を超えた頃 1016人(18.4%)
・無回答 84人(1.5%)

もっとも多いのは23.0%の「出産後、6か月以降」ですが、22.1%の「出産後、6か月未満」もほぼ同じ割合。つまり、半数近くの人は産後1年の間に保活を始めていることが分かります。

そして、妊娠中や妊娠前と回答した人も見られ、早めに保活をスタートさせている人も一定数いるようです。

Q. 保活の結果どうなった?

・希望どおりの保育施設を利用 3130人(56.8%)
・希望どおりではないが、認可保育園等を利用 1417人(25.7%)
・希望どおりではないが、認可外の保育施設を利用 592人(10.7%)
・保育施設を利用できなかった 251人(4.6%)
・無回答 122人(2.2%)

この調査では、半数以上の人が「希望どおりの保育施設を利用」となっています。一方で、「保育施設を利用できなかった」人は4.6%とかなり少数に。このあたりは地域差もありそうです。

Q. 保活で何が大変だった?

保活による苦労や負担を感じた点については、以下3つへの回答が多かったようです。

・市役所などに何度も足を運ばなければならなかった 計2265人
・情報の収集方法が分からなかった 計1922人
・いったん、認可外保育施設、自治体単独の保育施設などに預ける必要があった 計1293人

手間もかかり、情報を集めるにも手探りで、さらにはいったん別施設に預けるという対策も。この回答を見るだけでも、皆さんの苦労がうかがえますね。

我が家の経験談

我が家は娘が一人いますが、次のように保活を4回経験しました。

※ 早生まれということもあり、0歳児クラスは断念
① 1歳児クラス4月 → 待機(育休延長、自宅保育)
② 2歳児クラス4月 → 認可保育園へ → 引っ越し
③ 2歳児クラス9月 → 小規模保育所 → 卒園(2歳までのため)
④ 年少クラス4月 → 保育園に入れず幼稚園(預かり保育あり)へ

このように幼稚園に入るまでは、常に保活がくっついて回った印象です。引っ越しを一度挟んでいますが、引っ越し前も後も、どちらも待機児童の多いエリアだったので、なかなか苦労しました。

特に年度途中(9月)の保活は難しく、なんとか空いていた小規模保育所に決まりましたが、相性は悪く、正直あまりいい思い出がありません。加えて、小規模保育所の対象は2歳児までなので、またすぐに保活をすることに。結果的に希望する認可園に入れず、幼稚園を選ぶことになりました。

私は産後2〜3ヶ月頃から情報収集を始めましたが、どんなに頑張っても思い通りにいくとは限らないのが保活。今、娘は小学2年生になり、当時を振り返ってもやっぱり大変だったなと感じています。

さいごに

今回紹介した調査の自由回答の一つに「『保活』などという言葉が必要ないように、保育施設の数や質を充実させてほしい」という意見もありました。これには本当に同感です。

保育園に入れるかどうか、どの保育園に決まるかで、その後の生活と負担がまったく変わってきます。親としては大変ですが、ここはひとつ踏ん張りどころ。納得のいく保育園とご縁があるよう願っています!


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