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ハタチそこそこでぎゅうぎゅうな人生

先輩からの着信

勇気を出して出ると

いきなり

お前のせいで。

と一言。

一瞬でも心配してくれていると思った

私が間違っていた。

お前のせいで、顧問に呼ばれた。

部員全員から謝罪と部活に来て欲しい。と

私にひとり1人電話をしろ。

と言われたから電話した。

聞きたくなかった

さらに怖くなった

要するにいじめを

顧問も気づいていたのだ

助けてくれるどころか

逆追い込まれたのだ。

震えが止まらなかった。

先輩が怖くて仕方なかった私は

次の日から学校に行った。

部活の状況は変わらないまま

先輩が次々と引退していき

新入部員がどんどん入ってきた。

私はいつしか下の子の相談相手になっていた

厳しい部活だ。

下の子が心がおれるのもわかる。

同級生からはますます嫌われたがどうでも良かった。

それでも誰ひとり嫌いにもならなかった。

今でもなぜか部員みんなが大好きだ。恨んでもいない。

クラスメイトのいじめは年々悪化した

授業中だろうと関係なかった

ストレスも溜まり

体育祭、文化祭などでは

雑用で疲労が溜まり

救急搬送されることが多々あった。

自傷行為もエスカレートしていき

飛び降りたり

薬を大量にも飲んで

リスカと火傷の痕が増えていった。

それでもクラスメイトも1人として嫌いにならなかった。

むしろ大切に思っていたかもしれない。

クラスメイトに手を出されて

やり返す事もあったが

絶対に体に触れないように

物を相手の近くに投げつけて威嚇するだけだった。

相手が野球部のエースなら

怪我をさせたら、野球部が困る

エースとしてこの人が怪我をしてはいけない

と考えたり

女の子だと

この子は美人

性格も本当はいいかもしれない

今は場の雰囲気で動いているだけ

傷を付けてはいけない

と思っていた、

そんな風に相手を思う気持ちだけは

ツラい毎日に耐えれなくなっても

私の中で生きていた。

1人の女の子が私を好いてくれた。

とても仲良しになった。

初めて、同性に恋愛に近い気持ちを抱いた。

不思議なくらい大切に思う気持ちが

大きくなっていった。

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