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エッセイ集

16
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#スキしてみて

薔薇色の夢

薔薇色の夢

美しい香りにかこまれている
平凡なわたし
いつかはこんな花々に囲まれていたい
ガーデニングをして
ニワトリや子馬や
動物たちにかこまれて
くらしたい

ここにはたくさんの人が
薔薇を見るため
訪れているけれど
いつかはひとりで

噴水近くのベンチで
このエッセイをかいている

風が強い日。
ここまで飛沫が飛んでくる
頬や唇にひんやりしては
消えてゆく

果てしない夢を
平凡な日々に
調和しているよ

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きみの哲学と浮き雲

きみの哲学と浮き雲

きみの哲学が好きだ

やさしい水のような
冷たくも熱くもなく
その時の気分だけを
満たすものではないこと

おだやかな波のように
果てしなく広がる海に
抗うことなく
美しい音楽を伝えていること

いつかきみと話してみたい
カチコチと
時の音が揺する
浮き雲のうえで

レコードは何をかけようか
最近聞いてる音楽を
君にきかせてあげたい
まだ誰も知らない
j-popを

胡座をかいて
関係のない世界の

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夜の価値

夜の価値

夜の方が素敵な言葉たちが
表に出てきていることが多い

私の詩の大半は夜にかいたものが多いような気がする
覚えてないけど

ふわふわ浮いて踊ってる言葉が
脳の中を駆け巡ったり、
目の前を横切ったり、

それをつかまえては
苦しくないように整列させて、
言葉たちが穏やかに自由にいれることに気を遣いながら、
詩をつくりだす

夜の不思議

きっと宇宙にいちばん近い時間

そう思わざるをえない
わたしに

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内宇宙的恋愛観

内宇宙的恋愛観

恋愛するなら夜がいいねって
恋人に言ったの
今度はなにを言い出すんだと
頭を傾げて、いつもどうりの、


夜であれば
きみは見えなくて
誰のものでもなくなって、
僕のものでもなくなるの

同じくぼくも見えなくて
誰のものでもなくなって、
君のものでもなくなるの

地球から放り出された星の粒みたいに

夜は小さな内宇宙

もう目を開けても
真っ暗闇の世界だ

抱きしめてるのは君?
感触はあるよ

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