全国コミュニティ財団協会

全国コミュニティ財団協会(CFJ)は地域性と市民性を2本柱にした「地域による地域のため…

全国コミュニティ財団協会

全国コミュニティ財団協会(CFJ)は地域性と市民性を2本柱にした「地域による地域のための財団」である「市民コミュニティ財団」の全国組織です。

マガジン

  • 地場企業によるソーシャルビジネスの現場を知る

    地域の担い手として期待される地場の企業が、どのようにソーシャルビジネスやコミュニティビジネスに取り組んでいるのか。きっかけやプロセス、課題は何なのか。その事例をお伝えしていくシリーズ。(本連載は休眠預金を活用した事業です)

  • 伝統宗教と地域課題

    全国コミュニティ財団協会が行う宗教団体と地域での協働を考える対談シリーズ。 日本において寄付について話をする中で、海外におけるキリスト教をベースとした文化との違いが指摘される場合が多くあります。しかしながら、日本でも古くからの地域づくりを見ると神社仏閣などの伝統的な宗教の役割やそれが担う公益的機能が役割を果たしていることが多くあります。特に近年では頻発する災害や困窮者の支援に対して宗教団体も多く活動するなど、地域に根差して地域づくりに取り組む 中で宗教団体は重要な組織の一つです。 そこで、伝統宗教に取り組む方々にお話を伺い、その地域づくりにおける役割を再確認するとともに、これからの地域づくりにおいて地域のNPO/NGO やコミュニティ財団とどのような協働が行えるか、また寄付文化の醸成にあたってどのような連携ができるかを考えるため対話型セッションを開催しました。

最近の記事

  • 固定された記事

コミュニティ財団の2030年ビジョン  「暮らしと共にある自治を支える。」

 日本におけるコミュニティ財団は、2009年に「300人を超える市民からの寄付」により京都地域創造基金が設立されたことを契機に、全国各地で「地域性と市民性」という言葉をキーワードに市民の寄付を財源にしながら設立されて広がってきました。その多くは都道府県を取り組みの一つの単位としてきていましたが、各地での設立が広がる中で、その活動単位も変化してきています。また、進む人口減少、各地で頻発する自然災害、そして新型コロナウイルスの影響により様々な課題が表面化し、深刻さを増していく中で

    • 元受刑者を雇用し社会復帰を支援 仕事があれば再犯は防げる

      北洋建設株式会社 刑法犯の認知件数は、令和3年は56万8,104件。平成14年に戦後最多の約285万件に達しましたが平成15年以降は毎年減少し続けています(令和4年版犯罪白書)。一方で、再犯者率は平成27年以降、48~49%台とほぼ一定で、罪を犯した人の約2人に1人が再犯をしているという計算になります。そして、有職者の再犯率が7.7%なのに対し、無職者の再犯率は約3倍の24.6%と、圧倒的に高くなっているのです(保護統計年報より)。 北洋建設株式会社は50年前の創業当初か

      • 「本を通して社会をよくする」 社会課題の解決とビジネスの両立

        株式会社バリューブックス 世界が直面する課題解決のため、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」。日本の企業活動においても、SDGs達成に向けての取り組みが重視されてきています。しかし、利益を度外視してしまっては続けることができません。社会課題を解決しつつ、ビジネスとしても成り立たせる。その取り組みそのものが「持続可能」であれば、社会にもいい影響を与え続けることができるでしょう。 バリューブックスは古本の買い取り・販売を行う会社です。2010

        • 「できないことがあるのは当たり前」 障害者など働く人の多様性を受け入れる社風づくり

          双葉メンテナンス工業 日本では障害者雇用促進法により、民間企業に対して障害者の雇用が義務付けられています。2021年3月から法定雇用率(社員数に対して雇用するべき障害者の割合)は2.2%から2.3%に引き上げとなり、大手企業が採用に力を入れる中、少ない人数で経営している中小企業にとっては難易度が上がっているといえます。 そんな中、双葉メンテナンス工業株式会社は約10年前の障害者雇用をきっかけに、多様な人が働ける環境を整えてきました。障害者を雇用するメリットは、法律が定める

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        コミュニティ財団の2030年ビジョン  「暮らしと共にある自治を支える。」

        マガジン

        • 地場企業によるソーシャルビジネスの現場を知る
          5本
        • 伝統宗教と地域課題
          3本

        記事

          建設会社が「お家周りの町医者さん」へ 地元のニーズに経営改革のヒントが

          株式会社小坂田建設 地方では高齢化、過疎化、少子化、業者の空洞化などが進み、それらは人々の暮らしにも影響を及ぼしています。例えば「ガラスが割れたけど、以前に頼んでいたガラス屋さんは廃業してしまった。どこに頼もう」、「田んぼに手がまわらない」など、困りごとを抱えながら暮らす高齢者が多くいます。 岡山市北区建部町は県南の岡山市街地と県北の津山市街地のほぼ中間にある、のどかな田舎町です。高齢化率(全人口に対する65歳以上の人口の割合)は2021年9月末現在、44.2%。この町で

          建設会社が「お家周りの町医者さん」へ 地元のニーズに経営改革のヒントが

          住まいと暮らしを支える不動産事業 住宅確保要配慮者をとりまく課題に向き合う

          阪井土地開発株式会社/NPO法人おかやまUFE 住まいの確保は生活の基盤であり、人間が人間らしく生きるために必要不可欠です。 もし、住まいがなかったら。経済的に自力で生活できなくなった人に最低限の衣食住を国が保障する生活保護の制度があるものの、要件を満たさず受給できないケースもあります。また、経済的な自立によって貧困問題がすべて解消されるわけでもありません。高齢者、障害者、DV(家庭内暴力)被害者、刑務所からの出所者など、社会やコミュニティから孤立し、住まいを失ったとき、ど

          住まいと暮らしを支える不動産事業 住宅確保要配慮者をとりまく課題に向き合う

          地域づくりや支援の取り組みにおける課題と展望

          岡山県内は幕末三大新宗教のうちの2つ、黒住教と金光教を生んだ地域です。 各宗教は地域づくりなどにも関わっており、近年は災害支援などでも大きな役割を果たしています。 地域づくりに取り組む組織やコミュニティ財団等との連携協働の可能性を、聞きました。 黒住宗芳:神道黒住教 次期8代目教主 藤井裕也:公益財団法人みんなでつくる財団おかやま 理事 <コーディネーター> 石原達也:全国コミュニティ財団協会 理事 黒住教の歴史と今 石原: 神道の大元と黒住教について教えてください

          地域づくりや支援の取り組みにおける課題と展望

          地域コミュニティの維持発展のために宗教・自治会ができることと資金循環について

          京都には多数の寺社仏閣、祇園祭に代表される大規模なお祭り、地域に根付いた地蔵盆など、宗教的なものと地域コミュニティが一体となり生まれた、有形無形のものが多数あります。 宗教と地域の関わり・寄付文化について、宗教・地域・学術の観点からの考えと、これからあるべき姿について聞きました。 <宗教・学術> 山口洋典(立命館大学共通教育推進機構 教授・元宗教法人應典院(浄土宗大蓮寺塔頭) 主幹) <地域> 長屋博久(有限会社村田堂 代表取締役・元京都市PTA連絡協議会会長) <宗

          地域コミュニティの維持発展のために宗教・自治会ができることと資金循環について

          寺院およびコミュニティの持続性と実現における寄付の役割

          和歌山県かつらぎ町新城にある「童楽寺ホーム」は、現代版寺子屋として、社会的養護が必要な子どもたちを受け入れる取り組みを行っています。 かつらぎ町新城に元々「山村留学」という制度がありました。地域に根付いていた取り組みを引き継ぎ形で始まった「童楽寺ホーム」。 「お寺と地域」の在り方を童楽寺 住職 安武隆信さんに聞きました。 安武隆信:童楽寺 住職 <コーディネーター> 有井安仁:公益財団法人わかやま地元力応援基金 理事長 現代版寺子屋「子供の寺 童楽寺」ができるまで

          寺院およびコミュニティの持続性と実現における寄付の役割