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地域づくりや支援の取り組みにおける課題と展望

岡山県内は幕末三大新宗教のうちの2つ、黒住教と金光教を生んだ地域です。

各宗教は地域づくりなどにも関わっており、近年は災害支援などでも大きな役割を果たしています。

地域づくりに取り組む組織やコミュニティ財団等との連携協働の可能性を、聞きました。

黒住宗芳:神道黒住教 次期8代目教主
藤井裕也:公益財団法人みんなでつくる財団おかやま 理事
<コーディネーター>
石原達也:全国コミュニティ財団協会 理事

黒住教の歴史と今

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石原:
神道の大元と黒住教について教えてください。

黒住:
神道という概念は自然発生的なもので、教祖もいなければ経典もありません。弥生時代に自然へ感謝し祈るようになったのが原点といわれます。

幕末に神道を再解釈し言語化して、お天道様を拝んで悟りを開いたのが黒住教の教祖でした。

石原:
サラリーマン家庭ではあまりない、「8代目を継ぐ」ということについて、考えることはありますか?

黒住:
あまり、重々しく感じていない、感じないようにしているところはあります。しかし、ふとした時に「やばいぞ」と。
令和の世の中、コロナも来て、どうやって道を伝えて行くのか。

いいものを持っていても、伝わらないのも、伝えないのも一緒ですよね。もし、自分の代・近しいタイミングで、連綿と紡がれてきたものになにかあったらどうしようかという不安に襲われることは、正直なところあります。

藤井:
宗教者として役割も色々あるじゃないですか。思うことはありますか。

黒住:
3.11東日本大震災、西日本豪雨、そしてコロナ。2011年からの10年間でいろんなことがあった中で、強制的にリセットさせられたところはありますよね。

人はなんで生きているのか、自分達はなんのために存在しているのか、もう少しひくと黒住教はなんのために存在しているのか、など考えてしまったときに、重要なのは「社会との繋がり」ではないかと思うんです。

なので、社会活動など、宗教団体としてもこの10年はマインドセットが変わる期間だったのではないかと感じています。

災害支援での取り組み

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石原:
災害時、黒住教としてどのような活動をしましたか?

黒住:
阪神淡路大震災のときは、全国の信者さんから寄付を募り、トラックを出し、何十日も炊き出し奉仕をしました。東日本大震災のときも、財団の皆さんと組んでボランティア団体の座長として現地に行ったり、街頭募金したり。できることを都度都度しています。

藤井:
宗教団体は奉仕活動への意識が高いですよね。

黒住:
僕たちも含めて、奉仕を「させていただく」という精神の教団が多いです。世の中をよくするために存在している」ということを考えてた時、教団運営がいかなる状況でも、世の中が困っていればできることをやり続けないといけないと考えています。

要するに「余裕があるからやってやる」ではなく、「常にさせていただく」という精神で活動しています。

藤井:
ゴミ拾いをしたり、災害支援、困っている人に炊き出しをするとかはよく見ますよね。

黒住:
宗教団体は、黒住教だけでなく社会活動、特に災害支援をしている団体は多いです。

石原:
それは「修行」といいますか、自分のためにしているような側面はあるんでしょうか?

黒住:
「社会善」を行おうとする団体としての動きもありますが、個人としての一面もあります。

泥集めをしたり、掃除をしたり、一見気持ちのよいものではないかもしれませんが、「キレイにさせていただく」という謙虚と感謝の姿勢で取り組み、自らを律するための、修行であり研修である。

そういう見方もできるかと思います。

石原:
西日本豪雨のときに黒住教として活動したことを教えてください。

黒住:
泥かきや家の片付けなど肉体労働的な復旧支援をしたり、炊出し奉仕をしたり、ピクルスを作って避難所に配りに行ったりしました。

「災害支援ネットワークおかやま」に協力させていただき活動しています。個人的には、西日本を応援する替え歌動画プロジェクト「カモンベイビー オカヤマ!!」にも参加しました。

藤井:
一緒にすごい動いたよね。

石原:
宗教団体にしては活動内容がポップというか現代的ですよね。意図的でしょうか?

黒住:
ご縁があった結果の施策で、面白おかしくやる意図はありません。しかし支援活動も寄付活動も、わくわくしないと当人が長続きしませんよね。結果的に良かったと感じます。

地域づくりでの取り組み

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石原:
僕が黒住さんと最初に会ったのは、ソーシャルイノベーションサミットでした。そういうイベントにいるのは特殊だと思うんですが、意図的に広げているんでしょうか?

黒住:
人脈形成を狙ってはいないものの、アンテナを張って積極的に足を運んでいます。興味のあるイベントに行けば、面白い人が集まっているじゃないですか。やはり人が一番大事な財産だと思うので。

藤井:
黒住教は、政財界にも広いネットワークがありますね。

黒住:
昔から地域における社会福祉活動の実績があるため、有事の際にもつながりやすいかもしれません。祖父や父も、岡山の重鎮の方々と交流があります。しかし、黒住教に何かしてもらうような関係ではなくて。岡山を長きに渡り支えてきた「同胞」という文脈でつながっています。

石原:
黒住教が地域のために活動している力量が評価され、力量が近い人同士が関係性を持っているんでしょうね。また、宗教者は商売人と立ち位置が違っていいのかもしれませんね。

黒住:
NPO・財団法人など非営利団体は多数ありますが、多くの団体はいずれかの業界に偏りがちですよね。餅は餅屋の世界なので、傾くのはいいことなんですが、宗教法人はどこに傾くべきなのか?

宗教教団や宗教法人は、どこにも傾きようがないくらい「スーパーフラット」だと思っています。

我々としては、行政の方にも政治家にも経済人にも、常に平等な心持ちで接しないといけない。だから相談しやすく、奇譚ない意見を聞きやすいかもしれませんね。

藤井:
黒住教の人たちがゴミ拾いや災害支援活動をしているのをよく見ますが、メディアではあまり取り上げられません。メディアも行政も、特定の教団に肩入れしているように見せられないので、理由は分かるんですけどね。

しかし、実際は強いインパクトをもたらしているので、僕はもっと見てもらいたいと思っています。

黒住:
黒住教のPRは狙いませんが、プロジェクトを伝えられる術が増えたらいいなという願望はあります。誰がやっているか、主語はどうでもいいんですよね。こういう取り組みがあって地域に元気をもたらした、ということは発信できたら嬉しいなと思っています。

藤井:
宗教教団には、社会を良くしようというエネルギーがあります。石原さんのようにNPOは、構造を掴んだ適切なアプローチが得意ですよね。

石原:
西日本豪雨の際に「災害支援ネットワーク」で一緒に活動できたのは良かったですね。災害時は、黒住さんもキリスト教の人も仏教の人も来てくれて、ごちゃまぜで。だって被災者の人が一番だから。誰がやってるかは関係なくて、どれだけ避難所に食べものを届けられるかが大事。災害後に、宗教団体に対する目線が変わった人も結構いるんじゃないでしょうか。

黒住:
黒住教を知らなければ、壁を感じるのは当然です。でも実際につながると、打ち解けられる瞬間はあって。接点を増やし誤解をほどく作業も意識しています。まずは知ってもらう。

石原:
NPOもまだまだ怪しいと思っている人は多くて、どこかのNPOが事件を起こすとNPO全部が悪いみたいに見られるし、宗教も同じところがあるじゃないですか。
僕は、経済原理思想の難しさだと思っています。要するに、自分に得がないことをやる人が信じらないから、NPOも宗教も怪しいと感じてしまう。

藤井:
いいことをしても穿って見られて、発信や活動がしにくくなることがあります。交流したら理解していただけるけれど。

石原:
知ってもらう機会をいかに作るか、でしょうね。
寄付は特にそうでしょうけど、団体で運営費を取っていると「どういうことだ。1万円寄付したら、1万円全部困っている人に渡しなさい」と言われるわけです。しかし、それでは団体は運営できません。

かといって、全て無償でやると「怪しい」という風に見られたりもする。

藤井:
社会的インパクトのある事業を組み立て、お金をいただいた方に価値を提供し、お金を適切に入れる。物を売るのと同じなんですけどね。

ただ、これはなかなか理解していただけない。


黒住:
やりがいとか喜びの世界ですよね。
買って満足、喜んでもらって満足、というのは色は違いますが、同じレベル感だと思います。

石原:
寄付も物品を買うのも、価値交換ですよね。
でも、宗教は違うかなと思って。拝むことは自己成長で、100%の価値交換ではないのかなと。

黒住:
面白い。「価値認知」かなと思いました。
お賽銭を投げることで心を決めたり気づきがあったりすると、結果的に与えられた感じになるかもしれません。

1人1人がより良く生きるための「道」や「拠り所」が必要

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石原:
現代社会は成熟して、一定の所有欲求は賄われて、価値観が変わってきていますよね。

黒住:
シェアというキーワードが独り歩きせず純粋に実装できるようになってきました。

石原:
直接的な価値交換というよりは、暮らしている町が良くなることにお金を出す。寄付もそうなるといいなと思います。

黒住:
神社の屋根を貼り替えるとき、1枚何千円で銅板を買って、名前と願いごとを書いたりします。屋根が完成したら、自分の銅板がどこにあるかなんて分からないですよね。

自分の名前が入っていても、所有物かといえばそうではなく「みんなのもの」。自分がお納めしたものが「公共物」になる。シェアードバリューになるわけです。

寄付も災害支援のボランティアもそうですが、今の世の中「参加」するだけではなく、参加して与える。つまり「参与」。

関わって与えまくる、そういう世の中になっていけばいいなと思います。

石原:
これが自己承認。ギブをする、私はこういう選択をしたということが、私がここに存在する理由の確認になるのかもしれませんね。

黒住:
人間って意外と弱くて、ふとした時に孤独を感じるときはありますよね。

自分が元気で健常であるためには、必要とされている、期待されている、応援されているという実感がないと前に進めない感じがします。

そのためには、自分自身が一番の応援者でないといけませんが、みんなと繋がって自己承認をみたすことが、原動力ですよね。

石原:
社会的動物である以上、本能みたいなものですよね。

藤井:
宗教って「神様」がいるじゃないですか。そういうものがプラスになりますよね。

黒住:
そういう意味では、無条件に神様には応援してもらえる、ご先祖様には側にいてもらえるという、拠り所はありますね。

ただ、「拠り所」は必ずしも、宗教とか宗教教団である必要はありません。

例えば、陶芸家は微生物がいるであろう土、火、技との対峙すると思います。そこには「宗教」はないですが、自然とか土との対話の中で「目に見えないなにか」を感じているはずです。

こういう人が増えれば増えるほど、宗教とか宗教教団というグルーピングされたものではあく、1人1人がより良く生きるための「道」や「拠り所」みたいなものを持とうという、「哲学」のようなものをより多くの人が持って欲しいと思います。

宗教性を感じるもの・ことに思いを馳せることは重要で、本来皆が「宗教的なマインド」を持っているはずで、そこを再確認してもらいたい。

そこのきっかけ・気づきを与えられる存在になれたらなと、一宗教者としては思っています。

コロナ・困窮者支援での取り組み

石原:
コロナに関する話をしたいんですけど、西日本豪雨の時は一部の被災者が大変な思いをしましたが、それ以外は普通の生活を送っていました。なので、「カモンベイビー オカヤマ!!」など「岡山に来てね」といえましたが、今回は全世界みんな被災している状況ですよね。

昔でいえば「疫病」だと思うんですが、黒住教としてはどうとらえていますか。

黒住:
教祖の時代も肺結核が蔓延していた時代なんです。
実は悟りを開く前まで、教祖自身も肺結核で心も体も病んで苦しんでいました。当時は、肺結核にかかればほぼ間違いなく死ぬという時代なので、それを乗り越えたという悟りがあるわけです。

つまり「疫病を乗り越えたこと」に端を発するので、「コロナをやっつけろ」というより、いかに「祓い清めて乗り越えるか」という世界感です。

黒住教に限らず、神道にはこういう考え方は強いのではないかと思います。

石原:
今回、印象的だったのが「差別」ではないかもしれませんが、差別的な事象が多く発生したと思います。

例えば医療従事者の方をばい菌のように扱うような行為があり、「離れて歩いて欲しい」と言われたことがあるという話も、友人の看護師からききました。気持ちの問題だとは思いますが、どう思われますか。

黒住:
心配はせよ、されど心痛はするな
というのが教祖の教えとしてあるんですけど、「離れて歩きたい」と思う側もそうですし、離れたからといって傷つくのか。

もちろん、ショッキングではあるんですけど「そう思う気持ちもわかる」と。ある意味自分も健気な気持ちで、病んでしまうのではなく、そこは相互関係で考えるのが大事かと思います。

抽象的な話ですけど、「心の持ち方」はいつの時代も大切だと思っています。

藤井:
生き方や心の在りようが大事ということですね。


黒住:
ただ、コロナのように未曾有のことが起こるほど、僕たちも宗教者とはいえ、教祖のように神様にはなれません。

人間な部分は当然あって、不安・心配なことはあれども、そういう時に心を律して、より良い生き方をすることを、まず我々が意識しないといけないでしょう。

そして、信者さんだけではなく、いかに多くの人とわかちあうのかは、ますます意識なければならないと感じています。

石原:
コロナ禍になって経営が苦しくなった映画館「シネマクレールさん」を、ご縁があり一緒にクラウドファンディングをして応援させてもらったんですけど、普通は「映画のチケットを買う」という対価交換で応援しますよね。
ところが、あの時は「あの映画館にお世話になった」という思い出に対して、1000万円以上のお金を出してくれたんです。銅板の話じゃないですけど、古くて新しい可能性を感じたんですよね。

黒住:
寄付とか寄進の精神性が、原点回帰している印象を時々もちますね。

藤井:
ありがとうとか、ここを守りたいという気持ちがモチベーションになってお金になっている感じです。寄付するというと、お金持ちがやっているとか、いいことをした、みたいなそういう感じではなくなってきて、「寄付」という言葉では表現できない気がします。

石原:
困窮者への食糧支援「コミュニティフリッジ」は、今までと異なる層が支えてくれています。理由を聞くと、コロナで明日は我が身かもしれない、しんどさが想像できるしお互いさまだから、と。

藤井:
コロナが共通体験だから、苦しさが想像できるんですね。

石原:
これまでの寄付とは違い「助け合い」的な感じに近い感じです。

黒住:
お互いさまで持ちつ持たれつ。人間性を取り戻していますよね。

藤井:
身近で大変なことがおきていることがイメージできて、行動していることだから「寄付」とは違う表現が必要ですね。

これからの取り組み

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石原:
西日本豪雨など色んな出来事を経て「寄付」というものの在り方が、変わって来ている実感があります。変わって来ているからこそ、これから先チャレンジできたらと思っていますが、どのように考えていますか。

藤井:
僕は、教育の中で、お互いさまを当たり前にする文化の醸成が必要だと思います。

石原:
コミュニティフリッジ」の発展として、孤立した人の支援が重要と考えています。そういう人達をささえる基金みたいなものをやりたいんですよね。集めたお金をそのまま配分します、みたいな制度で。

黒住:
何事にも宗教性はあるので、まずは受け入れて、よく生きるための手段としてそしゃくして、アウトプットして自分のものにする。

そういった、勉強・学習・教育というより、「学び」のきっかけやモチベーションを提供する機能は宗教者の立場からやるべきではないかという気はしています。

石原:
これからやっていきたいことをはありますか?

黒住:
特定の宗教教団への所属を目指す時代ではなくなりました。信者数を増やすために布教するのではなくて、悩み苦しむ人に寄り添うだけでもなくて、病んで自殺を考えるような人を減らすことを目標設定にすべきだと思います。

藤井:
心持ちが元として、仕組みも必要。日常的におかげさまって感覚で参入できるツールや仕組みが必要だと思います。

黒住:
宗教って何かって考えた時、「宗教は習慣である」という定義付けという話を、若い宗教家とするんです。

石原:
モノの理というか、例えば「受験して偏差値の高い大学にいくと幸せになれる」という考えはある意味、宗教的だと思うんですけど、現実は東大に行っても就職できない人はいるし、社会・経済に影響されるという意味でこの考え方は普遍的ではないですよね。

ただ、「こうすると相手が嫌な気持ちになる」とかは普遍的じゃないですか。宗教が教えていることって、そういうことなのかもしれませんね。

おわりに

今回の対談を聞いて、最も印象にのこったのは以下の言葉です。

宗教性を感じるもの・ことに思いを馳せることは重要で、本来皆が「宗教的なマインド」を持っているはずで、そこを再確認してもらいたい。

そこのきっかけ・気づきを与えられる存在になれたらなと、一宗教者としては思っています。

筆者は、東日本大震災が発生した時、うつ病治療のため休職中でした。

何かしたいと思いつつ、何もできない、やる元気もない時期だったので、言葉にならない無力感を味わいましたが、この時の経験から「拠り所を持とう」という考えを強くしました。

その後、西日本豪雨の発災にともなう災害支援、地域との関わりにおいて、信念ともいえる考えをベースに活動していますが、「これでいい」と諭してもらった気分です。

災害支援、地域活動、寄付、どれも見方を変えれば「宗教的」だと実際に携わってみて感じました。

災害など緊急時には当たり前にある、「助けあい」や「お互いさま」の心がもっと当たり前になればよいと思います。

宗教団体の活動は布教活動とセットで見られがちです。しかし、「宗教的なもの」を最も理解しているのは宗教団体。

生きやすい社会、充実していると考える人が多い地域は、きっと良い地域になるでしょう。そのような地域を増やす上で、宗教団体が地域に与える役割は大きいのではないかと感じました。

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【ライター】
戸井 健吾

岡山県倉敷市出身。
大学卒業後、IT業界に就職し、2度の転職を経て、ピープルソフトウェア株式会社で10年間、富士通・ベネッセ向けのシステム開発に携わる。
その傍ら、副業として月間100万回読まれる個人ブログ「アナザーディメンション」を運営。2018年に独立し、子育てメインの生活にシフトする。
現在は、一般社団法人はれとこ代表理事を勤め、「倉敷とことこ」、「備後とことこ」など地域メディア運営にも力をいれている。

※本企画は公益財団法人 トヨタ財団の助成を受けて実施しております。

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