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コミュ障でモテない地味男子がマッチングアプリデビュー?!
「ヤリモク男子」となった僕は、奥手な自分を変えるため、
コミュ力を磨き、女性を口説き、新しい自分を謳歌する。
寂しが…
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#短編小説
#5 彼女のせいだ。HIP-HOPなんか聴くようになったのは。|マッチングアプリ放浪記
音楽には2種類ある。
ただの音楽と、彼女との日々を丁寧に思い出すためだけの音楽だ。
タトゥーが魅惑的な彼女と電話を繋げると、すぐに部屋の奥からBGMが流れ込んできた。
「ごめんごめん、うるさかった?」と彼女は言った。
クソナードの声はハスキーで低くてボーイッシュな感じだった。それでも、どこか女の子らしさも見え隠れしているような声だ。
「ううん。大丈夫だよ」と僕は言い、「なんの音楽を聞いてた
#4 タトゥーの入ったオタク女子|マッチングアプリ放浪記
人は誰しもある程度一貫した「自分」というものを持っているはずだが、時として自己の中に矛盾が生じることがある。それは矛盾したアイデンティティとして立ち現れて、ある日突然僕らを驚かせる。
とまあ、こんな話とは関係ないかもしれないが、最近僕はタトゥーの入ったオタク女子にいたく惹かれている。
彼女のマッチングアプリでの登録名は「クソナード」という。アニメがとにかく大好きなのだそう。けれどそんな彼女の自