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【夢ゼミ第1回開催レポート】「8つのRE」で新しい未来を!夢ゼミでの学びと感動


こんにちは、隠岐サーキュラーデザインラボの藤代です。
今回は9月5日に隠岐国学習センターで開催しました「第1回サステイナブルな島の未来を一緒に創る夢ゼミ」の様子をお届けします。

参加者は高校生だけでなく、島留学生や事業所のみなさんといった地域の方々にもお越し頂き、座学だけでの学びで終わらせることなく、実践的な学びに取り組んでいます。




いくつ答えられる?ゴミにまつわるクイズに挑戦!

今回は第1回目でしたので、最初はゴミやサーキュラー(循環)にまつわるクイズにみんなで挑戦。3人〜4人のチーム対抗戦にすることで、横のつながりも生まれ、大盛り上がり!


例えばこんなクイズで盛り上がりました!

  • ゴミって何だろう?

  • ゴミって1日にどれくらい出る?

  • みんな何を捨てているの?

  • 私たちはゴミを捨てるのに、一人いくら使ってるの?

  • 賞味期限と消費期限は何が違うの?

  • 収穫された野菜はどれくらい廃棄されているの?

  • 世界のリサイクル先進国はどこ?


あなたはいくつ答えられますか?


あなたが「捨てるもの」「捨てないもの」

ゴミの課題は、その他の環境問題などとも複雑に絡み合っていて、途方に暮れることもあります。また「自分一人が意識したってそんなに変わらないし…」と諦めてしまうこともあります。

だからこそ楽しみながら取り組んでいきたいですよね!そこで、まずは自分の暮らしの振り返りを実施!

「普段、捨てているもの」や「意識して捨てないようにしているもの」を問いに答えるかたちで、みんなで話し合いました!



サーキュラーとは?「すてる」から「めぐる」へ


エシカル、サステイナブル、サーキュラー、SDGsと聞くと、なんだかとっつきにくく、新しい考え方や取り組みのように聞こえます。けれど、隠岐には、すでに自然と共存し、循環やつながりのある暮らしがあります。

でも、そもそもサーキュラーとは何でしょう?

サーキュラーエコノミーとは、資源を採掘して生産、消費、廃棄するという従来のリニア・エコノミー(直線型経済)や、廃棄物をどう有効活用するかというリサイクリング・エコノミーとは異なり、そもそも廃棄物がでない仕組みをつくる経済モデルのこと。経済、社会、環境の3つのバランスを最適化し、持続可能で、人々のウェルビーイング(幸せ)を達成する手段として、欧州を中心に世界中で注目を集めています。


8つの「RE」で考えよう

小学校や中学校で学んだ「3R」を覚えていますか?

Reduce(リデュース):ごみの発生を減らすこと
Reuse(リユース):くり返し使うこと
Recycle(リサイクル);資源として再生利用すること

ごみの発生を減らすリデュースや、繰り返しつかうリユース、そして資源として再生利用するリサイクルなど、私たちは小さな頃から環境に対する知恵を学んでいます。今回のゼミでは、これに加えて5つの「RE」をご紹介するとともに、海士町や隠岐、そして島外の実際の事例を紹介しました!

Refuse(リフューズ):断ること、辞退すること
Rethink(リシンク):考え直す、再考すること
Repair(リペア):修繕する、修理する、回復すること
REPURPOSE(リパーパス):別の目的のために再利用・つくりかえること
REGENERATIVE(リジェネラティブ):再生、新生、繰り返し生み出すこと

REUSE(リユース)海士町事例:あまマーレでの再利用

あまマーレは旧けいしょう保育園を再利用した海士町のあそび場です。海士町内にはモノの処分に困っている方がいます。一方で、主に移住者は、生活に必要な食器や暮らしの道具、そして大型の家具は手に入りにくい現状があります。

そこで、モノを無駄にしない循環を生み出すことを目的に、2011年より、食器と家具をメインにした古道具やさんを運営しています。

誰かの「ほしい」と「いらない」をつなぐ。まだ使えるものが島内で循環するような工夫を凝らしています。


REPAIR(リペア)海士町事例:Entô金継ぎ

Entôは海士町にある唯一のホテルです。
日本には昔から「金継ぎ」という技術が存在します。欠けてしまった箇所や、古くなったものを継いだり、修繕して使っていた文化があり、日本ならではの価値観です。Entôでもマグカップやお皿の修繕に金継ぎを取り入れています。


参加者の声・感想


問題意識はもっていたけれど、普段生活していると「まぁいっか」で諦めていることが多いと振り返って思いました。まわりからの見え方に流されていることが多いけれど、自分はどうしたいのかを大切にしたいと思います。やってみたいと思う仲間がまわりにいることが心強いです。これからが楽しみです!

普段、日常では捨てるのが当たり前(空気)みたいな存在だったものの価値が知れて良かったです。新たな発見、グループワークをしてリサイクルについてどのようなことを考えているのかを考えることができて良かったです。

年齢、普段暮らしている場所(一軒家、シェアハウス、寮など)、生活スタイルの違いから、暮らしの中での着眼点が多様かつリアルに感じられて面白かった!サーキュラーエコノミー/サーキュラーデザインは本やデータから広く知見を学ぶだけでなく「1人ひとりの暮らし方」に視点を寄せて考えて、知って地道な一歩一歩を進めていくことが大事。結果、仕組化や大きなインパクトへもつながるグローカルなトピックだな、と改めて実感。海外の高校生も交えたワークショップなどの実践に今後、トライしてみたくなった!

一人当たりのゴミについてあまり考えたことがなかったので知れて良かった。「RE」は代表3つくらいしか知らなくて8つあることを知れた。今日、学んだことや考えたことを視野に入れ生活して、注意深く見ていきたいと思う。

日本のゴミリサイクル率がとても低いこと、ゴミの量を減らすことだけでなく、お金が動くことを知りました。寮で防げるゴミをなんとかしないといけないという気持ちになりました。リペアー(修理)とかの考え方がなかったので、今後は捨てる前に修理ができないか考えたい。

自分たちが使い終わった先のことまで視野に入れないから、物を使っていくことが大切だなと改めて感じました。小さな島で循環が見えやすいからこそ、アンテナの感度を高めて、できることを探していきたい。

ゴミの内容を振り返ると包装袋が多いことに気づいたので、まずは断るということから始めたいと思いました。ニーズがあると、とめどなく供給され続けるという悪循環を運絵しまうので、それに少しでも加担しないように心掛けたいです。

「知る」ということが純粋におもしろかった!ゴミの廃棄量、それにかかるコストのこと、他地域の事例から、コストが減らせれば暮らしの別の場面を豊かにできる可能性がある。目先の問題と少し未来をもうすこしだけくっつけて考えられるよい機会だった。

自分がいままでやってきたことをもう一度考える機会になったし、明日から「サーキュラーエコノミー」という言葉がすっと日常生活に入ってくると思う。





2回目以降の詳細は?

隠岐サーキュラーデザインラボと隠岐国学習センターのコラボレーション企画「サステナブルな島の未来を一緒に考える夢ゼミ」は誰でも気軽にご参加頂けます! 島の未来を一緒に考える仲間を募集していますので、途中参加や飛び入り参加もちろん大歓迎です!

●全日程
第1回:9月5日(火)19:30〜22:00
第2回:9月14日(木)19:30〜22:00
第3回:10月11日(水)19:30〜22:00 ※オンライン予定
第4回:10月30日(月)19:30〜22:00
第5回:11月8日(水)19:30〜22:00
第6回:11月19日(産業文化祭展示出店予定)
第7回:11月20日(月)19:30〜22:00

どなたでも気軽にご参加いただけます。
お申し込みは下記URLよりお申し込みフォームにご登録ください!

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSduZHRE1bAvbUv2MVNZ9y1otF-JMlleyOO0zOPyxcyRJqmFxA/viewform?pli=1



2023年春にEntô・ジオラウンジにて開催したサーキュラーデザインミュージアムの内容を土台に、海士町ですでに実践している循環を紹介。また、世界での先端事例に触れることでこれからのアイデアの種となるヒントを得ます。その後、参加者でチームをつくり、地域の具体的な課題と実践の場をつくっていきます。ご一緒できることを楽しみにしています!

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