歯科矯正
突然ではあるが皆さんにコンプレックスはあるだろうか?容姿や癖など様々な思い悩みが個々にあるであろう。私もその一人である。
特に私は口唇口蓋裂で生まれているため人よりは自身の外見を気にしてはネガティブになり、また性同一性の葛藤によりますます自分が嫌いな時期があった。自身で決めたホルモンでさえも月に2回、生涯打ち続けなけれならない。たまになぜお金を払ってこんな痛い思いをしなければならないのかと闇落ちすることもある。
きっと私は生まれ持ってのコンプレックスの塊だろう。そんな私のコンプレックスの1つが歯であった。口唇口蓋裂の傷により土台が無い部分があり歯並びはグチャグチャ、鼻には軟骨さえない始末。潰れた鼻、乱れては抜けてるかのように見える歯並び。それでも小さい頃から治療してきたのである。
小学の頃から矯正はしていたから慣れていた。むしろ器具を着けた感覚が当たり前にすらなっていたのかもしれない。それでも潰れた鼻や歪んだ唇は思春期になるにつれいじられ自身でさえも気にするようになった。そして高1の夏に腰骨から鼻への骨移植を行った。そして今また歯列矯正を始めた。
最終段階の矯正の前に高校のときぶりに腰骨をとって今度は歯茎の骨の無い部分へ移植した。そうしないとインプラントの土台となるものができず歯を入れることができないというのだ。入れたくても入れられなかった空洞をいじられてもきては説明してもわかってもらえることも少ない。だからこそ歯には特に思い入れがある。
去年から始まった歯科矯正。最初の1年は上の歯からだった。チップをつけて針金を通される。力が歯に加わって違和感を感じた。数ヶ月後には下の歯の後ろにあった歯が前へと移動していったことに感動すら覚えた。少しずつ、小さな力の積み重ね。きっと目標や努力もそんなとこから先が見えてくるのかもしれない。
そして今年2月に下の歯の矯正が始まった。上の歯に比べて顎や神経が近いためか上の歯よりも痛みはあった。そして早2ヶ月。下の歯が揃うまでは半年程と言われている。下の歯並びが揃えば治療やホワイトニングしてインプラントを入れてとりあえずは完成に近づくだろうと思っている。
まだまだやりたいことはあるが、1つのことをクリアしていってから次のことに目を向けたいと考えている。もしも性転換したら、その先はリスタートとして考えていることもある。今は目の前のことをこなすことだけを考えて行動していこうと思う。
歯科矯正に関してはいずれ自身のYouTube動画でも詳しく解説や完成した写真も見せていけたらと考えています。これがだれかの参考になっていけばよいなと思う。