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今更ながらジブリを本気で観てみた① ナウシカ・ラピュタ・となりのトトロ

もうすぐ45歳を迎える中年のオジサンがジブリ作品を本気で視聴してみた。

ジブリ設立前に制作したのが「風の谷のナウシカ」。

宮崎監督が「これでアニメ監督は終わり」みたいな発言して未だに続いてるのは感慨深い。

次の作品(制作側にまわって資金不足)を作るために作ったのが「天空の城ラピュタ」なんだそうです。

だから実際には「天空の城ラピュタ」からがジブリ作品ですが数年後版権の一部はジブリに統一される。

ただ日本ではサブスクでは観れないのはテレビ局や出版社などが版権を一部保有しているため海外では観れても日本では観れない。

最近中国でようやく公開されたのが「となりのトトロ」であり欧米では舞台化され数々の賞を獲得。

昨年はジブリパークが開園したりと日本ならではのアニメーションを後世に伝える役割がジブリかも知れません。

今更ながらジブリ作品を観るきっかけになったのがある考察動画でした。

そこから自ら調べるうちにジブリの作品の凄さに気づく。

私もクリエイターの端くれであるので40年前に作られた作品と思えないほどジブリ作品は色褪せていないのだ。

10代、20代、30代、40代と視聴するとある変化に違う。

それは年代で解釈が変わるのだ。

今あらゆる知識を知った上で視聴すると…今の不安定な人類の行く末を描いている作品なんだなと感じるんです。

「ナウシカ」も「ラピュタ」も高度な文明を築いて人間社会が破壊される事を描いている。

「ナウシカ」に至っては原作とは全く違う結末を迎える。

たとえ「蟲」が絶滅しても「ナウシカ」の世代の人々は生きられない。

なぜなら彼らもまた絶滅する前の人間達が作った遺伝子操作された人造人間なのです。

そして「蟲」もまた同じように高度文明を築いた人間のエゴで生まれた遺伝子操作された「蟲」なんですよね。

ナウシカが「蟲」達を庇うのは同じように遺伝子操作され生まれた存在だからであろうという。

原作である漫画が1巻で映画化が決定したため、深い部分はあまり表現されていないのが映画だったりする。

原作の終わりは映画のようにハッピーエンドでは無い救いのないラストを迎える。

まさに今の世界をどこかメタファーしているようにも感じるのだ。

シンギュラリティを迎える世の中にとって人間達の転換期を感じる今だからこそ私の心に刺さったかもしれない。

人間の愚かさを描いた作品とも言えるのが「風の谷のナウシカ」と私個人は感じた。

そして「天空の城ラピュタ」もまた高度な文明があった社会の人間達が絶滅した世界の後を描いている。

実はナウシカもラピュタもオカルトな部分が多く含まれている。

ラピュタに至っては超古代文明の話を引用した流れのストーリーになっていて、最終的には人類は滅びた後に生まれた新しい人類(文明的には少し劣化)の愛の話になっている。

また驚く事に現在開発されている「反重力」の技術
使った乗り物や都市を40年も前に想像しアニメーションとして制作しているのに感心する。

ナウシカやラピュタが制作された時代に流行っていたのが「ガンダム」や「スターウォーズ」。

夢と思われていた物が既に開発されているのが現代なんです。

たった40年でその技術が生み出されるほど私達人間は進化してしまった。

反重力の概念が半世紀前には認識していた事に驚きだ。

また遺伝子操作によって生まれた人類(ナウシカ)という概念もまた凄い想像力と感心する。

信じるか信じないかは別として既にクローン人間は存在しているし公表されている。

日本人だけがあまり知らない事実が海外では既に公表された事実として発表されているのです。

重いテーマなのにジブリ作品の初期は大ヒットを飛ばしているのは「描かれないものを想像」することを宮崎監督が表現している事にあるのではないだろうか。

今の時代は特になんでも説明しないといけない世代が増えた。

それは一般の社会でも感じることが多い。

AIの発達によって想像力の欠如社会へと突入しているとも最近特に感じる。

だからこそ「ジブリ作品」の凄みというかクリエイティブ力に感心。

「AI」には作れないストーリーに引き込まれる。

観る度に印象や解釈が変わるのがジブリ作品。

「となりのトトロ」もまた今中年になって視聴してみると…ガラッと印象が変わった。

結構となりのトトロは都市伝説的な話が多いだが、制作過程やインタビューなどを読んでから視聴すると単純に面白かった。

「トトロ」という名前も子供らしい解釈されて生まれたという。

トトロは森の妖精(もののけ姫にも繋がる)で欧米の「トロール」からきているとも言われる。

また舞台が「所沢」だからダジャレで「トトロ」となったなんて噂もある。

考察すればするほど味がする不思議なアニメなんです。

公式のインタビューからするとただ単に面白いものを作ろうと思って作ったのがとなりのトトロなんだそうです。

よくある事件のモチーフとかお母さんは本当は結核であって家には戻らないなどは後付けで噂に過ぎない。

全てお父さんの想像で描いた世界なんて話もありますが、本当に純粋にファミリー向け作品(ディズニーを意識していたなんて話も)を作りたかったのが真実のようだ。

ファンタジーなんだけどどこか怖さもあるとなりのトトロ。

この怖さが後に「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」に繋がっていく。

日本のクリエイティブな作品にも影響を及ぼしているジブリ作品。

「ナウシカ」や「ラピュタ」の巨神兵を描いていたアニメーターであった庵野秀明が後に「エヴァンゲリオン」を制作。

彼自身もかなり影響を受けたのがジブリ作品だったと後に語っている。

またナウシカの紋章的なロゴは後にドラゴンクエストのロトの紋章としてメタファーされているのも公式に語っている。

ファイナルファンタジーで出てくるチョコボもジブリの作品の何らかの影響を受けているなど、クリエイター集団として本当に凄いとしか言いようがない。

語り尽くすにはまだまだ文字数は足りませんが、今観るべき映画にジブリ作品を個人的に推奨します。

110円で観れるなら何度も借りたいなと感じました。

引き続きジブリ作品を視聴していこうと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

ご縁に感謝。