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RPOって何だ?メリット・デメリット編

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
前回の記事ではRPOについてその定義や注目される背景、実際に任せられる業務などの「定義・概要編」をお届けしました。詳細は下記をご覧下さい。

今回はシリーズの2回目として RPOを活用する企業にとってのメリットやデメリットについて見ていきたいと思います。


RPO活用のメリット

まずはRPO活用のメリットです。いろいろな観点で考えることができると思いますが、主なメリットは以下の3点です。

《RPO活用のメリット》
■コア業務に集中できる
・前回の記事でお伝えしたようにRPOが可能な業務内容としては採用に関する業務全般についてアウトソースすることが可能です。この事は、ノンコア業務を外部にアウトソースすることにより従来、自社で抱えていた膨大な業務の工数を大幅に減らすことが可能になるということを意味しています。アウトソースするのは求人媒体の管理やエージェントコントロール、面接などの日程調整や合否連絡など各企業の状況によって様々ですが、いずれにしても自社の社員しかできないコア業務に集中できるという点がメリットの一つです。

■採用力強化が図れる
RPOによって、外部の専門的なノウハウの活用が可能になり、最適なプロセスや方法を通じ、採用活動の質の向上が期待できます。また、同時に提供される客観的なアドバイスやノウハウを自社に取り入れていくことで、長期的には自社の採用力の強化にもつながります。

■採用コストの最適化が図れる
RPOの導入により、社内の従業員のみで採用する場合よりも、コストの可視化や採用パフォーマンスを視覚化することが容易になります。これにより 業務における費用対効果を検証していくことが可能となり、採用コストの最適化につながります。 採用業務の複雑化や高度化が進んでいく中で自社社員のみでの対応では膨大な時間的・金銭的コストがかかります。これらのコストを可視化して、最適化が図れるということはとても大きなメリットです。

 

このようなRPOの専門ノウハウの活用による業務の効率化やコストの最適化などのメリットに対して、 RPO活用のデメリットは何なのでしょうか?

RPO活用のデメリット

《RPO活用のデメリット》
■社内にノウハウが蓄積しない
RPO活用のデメリットとしては、RPOが業務のアウトソースであるということから必然的に発生してしまうこととして、その部分のノウハウや経験などが社内に蓄積しにくいという点が挙げられます。そのようなことが起きないようにRPOを依頼する企業やコンサルタントと十分なコミュニケーションをとるための仕組みや体制を構築しておくことが重要です。

■採用のミスマッチが生じるリスクをはらむ
・企業がRPOを導入する際、例えば採用する人材のスキルや経験などのいわゆる「デジタルスペック」面についてはアウトソースする企業に伝えることは比較的簡単ですが、企業文化や大事にする価値観などの「アナログ」的な部分を伝えて、かつ理解してもらうのは大変に難しいことが多いです。このような点の認識の齟齬により、採用後にカルチャーギャップなどの採用のミスマッチが生じてしまう可能性があります。

■情報漏えいのリスクがある

デメリットの最後は「情報漏えいのリスクがある」ことです。採用業務では応募者の履歴書や職務経歴書、企業の経営に関する情報などに触れる機会が多くあります。これらの機密情報が漏えいしてしまうと、会社の信用問題に発展する可能性があることは、昨今のニュースを見ても明らかでしょう。人材業界は大変多くの個人情報や守秘義務を扱っているという認識を常に持っておく必要があると思います。

  

以上、今回は 企業がRPOを導入する際のメリットとデメリットを見てきました。どんなことにもメリットとデメリットがありますが実際にRPOを検討する場合にはこれらを総合的に判断するとともに適切なパートナーと組んでいくということが今後益々、企業の採用力に直結していくことになるのではないでしょうか?

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
次回はPROシリーズの最終回として、個人側(求職者)に焦点を当てて「RPOコンサルタント」について見ていきたいと思います。お楽しみに。

転職・採用における相談は是非、弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。


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