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*DAY2 ガウディの足跡 / 1月15日(Wed) ---1

昨日は何時に寝たのか覚えていない。でも自分の不完全な寝方に、知らぬ間に寝落ちしたのだということはわかった。

時刻は4時30分でまだ早いので、昨晩全然触っていなかった携帯をポチポチと眺めた。LINEを返したり、SNSを見たりして1時間ほどいじったあと、身支度を始める。そのうちmamiさんも起き始め、洗面台でそれぞれメイクをした。私は普段一人暮らしなので、朝に起きて誰かと顔を合わせ「おはよ〜」と言えるだけでもいつもと違う感じ。

今朝はホテルのビュッフェで朝食をとることにした。初日から外のお店を探すのはちょっと大変だし、ホテルの朝食がおいしければ毎日ここで食べてもいいね、と話していた。
ビュッフェ会場は0階(日本で言う1階)にあり、会場は広かったけど私たちも含めお客さんは3組だけだった。ふむ、これは宿泊客が元々少ないのか、利用者が少ないのか。どちらにせよ、食べ物はきちんと揃っているのでゆったりと利用できて良かった。あとは味である。

パンにキッシュにチーズにサラダ、フルーツにケーキ。どれもおいしそうで、お皿1つには乗せきれない。すぐにお皿はいっぱいになって、一度テーブルにお皿を置いた後、欲張ってもう一度取りに行く。サラダにはオリーブオイルと塩をかけた。飲み物も持って来て、食べたいものがずらりと並ぶテーブルに心が躍る。豊富に用意されたチーズを何種類か選んで食べると、どれももれなくおいしかった。そのままでも、パンにのせて食べても良い。生野菜とフルーツもおいしい!フォークが止まらない。
食材自体がおいしい、というのはすごくいいな。オレンジとキウイが特においしかった。

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私は海外に来ると「海外っぽい味」はウェルカムな人なので、穀物がぎっしり入ったようなハードなパンや、パンなのかクラッカーなのか分からないようなもの、ヨーグルトっぽいものなど色々食べてみた。口に合わないものもあるが、とりあえず見た目で無理だと思わなければお皿にのせる。
しかし、コーヒーはあんまりおいしくなかった。水がおいしくないのか酸化しているのか豆が古いのか……なんとも言えない味だった。スペインに来て初めて飲んだコーヒーがこれだったので、全部この味だったらどうしよう?と心配。mamiさんにも飲んでもらったら、やっぱり同じ反応。

こっちの味がこれなのだろうか?日本人の口に合わない?それとも今たまたま微妙だった……?真相はここでは分からなかった。
口直しにケーキとヨーグルトをお皿に取り、コーヒーの代わりに紅茶を飲むことにした。ケーキも3種類くらいあって、お腹はいっぱいだけどどれか1つは食べたい。mamiさんと半分こしよう、と話して、チーズケーキを2人で食べた。ケーキは甘すぎずおいしかった。

もうそろそろ食べ終わるというところで、ウエイターの方に部屋の番号を聞かれ、毎日食べるのかそれとも日によって食べるのか、と聞かれた。毎日食べるのなら20%オフのクーポンを渡してくれるみたいだった。
朝食は16ユーロなのでまぁまぁ高い。この金額を出せば他のカフェやお店でも十分食べられる値段なので、とりあえずクーポンは大丈夫ですと言った。もうちょっと安かったら良いんだけどな。種類が多いので1日じゃ食べきれなかったし、まだ食べたいものもある。空間もゆったりしていて落ち着いているのが良い。最後の帰る日にまた食べようか、と話した。

まぁ、ただコーヒーの懸念はあるが……、この日だけだったりするかもしれないし。


お腹も満腹になったところで、いざバルセロナの街へ!

お天気は良く、空気もすっきりとしている。昨日は着いたのが夜だったことやキャリーケースを持っていたこともあり、あまりはっきりと街並みを見れなかった。晴れた空の下、スペインの街がしっかり見れて「バルセロナに来たんだ!」と強く実感することができた。
初めての場所に友達と2人、ワクワクしないわけがない。日本と同じくらいの気温だと思っていたけど、こっちの方が寒くなかった。

まずはチケットを予約していたカサ・バトリョへと向かって歩く。
道が広く空がひらけてるので、太陽の光が気持ちよく降り注ぐ。建物自体は全部高いのに、こんなに光が当たるのが不思議なくらいだ。
カサ・バトリョはカタルーニャ出身の建築家、アントニ・ガウディが手がけた建築物。その色彩や唯一無二の世界観が一際目を引く建物で、近くまで来るとすぐにあれだとわかった。

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は〜〜、なんて素敵なんだろう……!滑らかな曲線にやわらかなブルーの色彩。物語の中に入ったような幻想的な美しさで、外観だけでもここに来た甲斐があると思った。

しかし、まだ予約時間前。あとでじっくり見れるので、そのとき楽しめるように今はぐるりと散歩でもしよう。行きたい場所には事前にグーグルマップにピンをしていたので、マップを開いて確認すると、近くに行きたかった無印良品、MUJIがあったので行ってみることに。ロストバゲッジをしていなくても普通に行きたいと思っていたのだ。

中は本当に私たちの知っている無印良品のまま!置いてある商品は現地に合わせたラインナップだったけど、文房具やスキンケアにお菓子、見慣れたものが置いてあって安心する。
事前に調べていて、欲しいと思っていたバルセロナ限定のトートバッグをget!柄は3種類あり、mamiさんとそれぞれ違う柄を1つずつ購入した。とってもかわいくて大満足。

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買い終わって時計を確認すると、それでもまだ予約時間まで10分ほどあったので通りのベンチに座る。スペイン、とにかく街中にベンチが多い。いたるところにベンチ。
風もなく、寒くなくて気持ちいい。平日の朝なので人通りは多いが、道が広いので気にならない。交通量も東京と似ている気がするけど、特にうるさい感じはなく、ただ世界が動いていることを感じていた。朝の光をいっぱいに浴びて、mamiさんと何気ない会話を話す。朝は何かとバタバタしてしまいがちだけど、こういう時間を日常でも過ごしたいと思った。


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