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*DAY2 ガウディの足跡 / 1月15日(Wed) ---3

今日はすっかりガウディツアー。次に目指すのはコロニア・グエル教会である。ここもガウディ作品の1つなのだが、ネットや本でスペインを調べていて、行きたいと思えばガウディ建築なのだ。それぞれに魅力的なので、どれも行きたいと思えるのがスゴイ。

教会はバルセロナ郊外にあるので電車で移動。毎回移動のときはその都度グーグルマップでルートを確認し、ここから20〜30分ほどで教会の最寄り駅に到着するとのことだった。
車内に乗り込むと、ぽつぽつ人が座っているくらいであまり混んでいなかった。窓から外を眺めていると、高い建物がなくなり徐々に街の中心部から離れていってるのが分かる。そしてまた、外国にいるのだなぁという実感が湧いていた。

その名の通り「コロニア・グエル駅」に到着。同じ車両からだけでなく、その電車内からは私たちの他に誰も降りず、駅にも誰ひとりいなかった。私たち2人だけがそこに立っていた。かなり静かで、自分たちで降りたものの突然置き去りにされたような感覚になり、思わず笑ってしまった。
誰も降りない、誰もいない。一応、私たち観光名所に行くんだよね?

駅から教会への道のりはマップを見なくても、地面には道しるべの足跡がある。これを辿って行けば良いと言う情報を事前に見ていたので、ヘンゼルとグレーテルのパンのカケラを追って行くように歩いて進んだ。たま〜に足跡が薄くなっているところもあって、これかな?と話しながら辿って行った。

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駅もそうだけど、バルセロナの都市部に比べて人がすごく少なくなった。電車で30分の距離ではあるが緑が多くなり、全く別の場所に来た感じがする。青い空の下、寒くない気温。友達と知らない街で散歩している時間。なんだかとても贅沢な感じがした。

教会に行くためには、先に別の場所にあるインフォメーションでチケットを買わなければならない。コロニア・グエルの区域に入ったものの、見る限り誰もいないので少しの不安と少しの面白さ。映画館とかで、大きいスクリーンなのに自分以外に2人くらいしか観客がいないとき、「えっ」と思って少々笑ってしまうような感じである。
しかし、次の瞬間にその沈黙は抹消。

角を曲がりインフォメーションの看板を見つけた瞬間、突如団体が現れた。ザッ、ザッ、と足を動かし砂を踏む音。こちらへとずんずん歩いて来られる。まるでこれから決闘をするかのような光景だった。
私たちはびっくりして足が止まり、そして「誰もいないね〜」と言った矢先のその光景だったので、思わず笑ってしまった。めちゃめちゃ人おるやん。おそらくアジア人の観光客だった。団体客がインフォメーションへと入って行ったので、その波がおさまるまでしばし外で写真タイム。何気ない壁の前で佇んでみたり、変なポーズをとってみたり。人がいないことをいいことに、フリーダムに撮れた。

落ち着いたかな、というところを見計らってチケットを買い、インフォメーションがある建物には、この場所の歴史などが見れる展示室があったので、まずはそちらを見学する。
団体客のグループはガイドさんが説明しているので1つ1つ立ち止まって見ていたようだけど、私たちは自分基準で動くのでグループよりも先に見終わって、先に教会へとたどりついた。正直、教会をゆっくり見るためにも先にたどり着こうとしたように思う。

教会の前にはチケットを確認する人がいて、チケットを見せると入口まで一緒に歩いて中に入った。
コロニア・グエル教会。ベースはレンガでできていて、窓にはステンドグラス。半地下に作られているためか、中に入ってみると思った以上に天井が高く感じた。私たち以外の観光客は一人しかいなかった。
中に並んでる椅子もガウディ設計で、なだらかな曲線がとても綺麗だった。前の椅子の後ろに机がついていて、後ろの人が使えるようになっている。ステンドグラスからはカラフルな光が差し込み、自然な明るさが広がっていた。

全体的にどっしりしているのだけど荒っぽく感じないのは、この曲線使いがそう見せるのか、作っている人柄が表れているのだろうか。人がいないのでゆっくりできて、私たちはそれぞれ椅子に座って眺めていた。

外に出て横の階段を上ると、教会の屋上に行くことができた。階段を上って行く途中、すんごい風に流されたみたいな木を見つけて、面白かったので体現してみた。mamiさんに写真を撮ってもらうと、結構うまく表現できていたので嬉しかった。あの木に何があったのか知りたい。

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教会の上はコンクリートでまっさらな地面。さっきまでのゴツゴツした感じや装飾の雰囲気が一切なく、ただただ平ら。本来の計画では上層は塔が何本も建つはずだったそうだが、ガウディがサグラダ・ファミリアに専念するため、途中から助手たちに任せて建設から離れ、完成途中のまま終わってしまったんだそう。完成形、見たかったな〜。

天気もいいし、私たちの他には誰もいないときたら、写真大会をするしかない!海外では治安面での心配から、携帯を手放したり、誰かに写真を撮ってもらったりすることはなかなかハードルが高いので、今こそ絶好の機会。地面に携帯を置き、タイマーを押して離れ、私たちはポーズを決めた。爆笑しながら何枚も写真を撮った。
ただのまっさらな地面で、特別何かが写っているわけでもないので、私たち以外にその写真の場所がスペインだ、と分かる人はほぼいないであろう、何でもない写真。それでも私たちにとっては大切なスペインの思い出である。


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