【エンジニア・和田 茂さん】子どもとの時間をつくりたかった私が、CASTに転職した理由
CASTは「あらゆる場所にセンサーを」をミッションとし、薄型・耐熱・フレキシブルな独自センサーをコア技術に持つ企業です。
2024年2月には、センター・オブ・ガレージ・マレーシアで開催された「Tech-Garage Seminar, Vol. 1 – Novel Inspection Technology」に登壇するなど、海外での事業活動を展開し始めています。CASTは今後も、マレーシア現地での実証導入案件の獲得、パートナー企業の獲得など、販路拡大を目指してまいります。
さて、2024年4月1日よりCASTに新たな仲間が加わりました。エンジニアの和田 茂(わだ しげる)さんです。
和田さんは大学院を卒業後、半導体メーカーに就職し、マイクロコンピュータの回路設計を約15年間担当。その後3社を経てCASTに転職しました。
「子どもとの時間をつくりたい」と転職活動をはじめた和田さんが、CASTに入社した決め手は何だったのでしょうか。入社までの経緯と入社後の近況についてインタビューしました。
仕事だけど趣味に近いCASTでの1ヶ月
――現在の仕事内容について教えてください。
2024年4月1日から、回路設計のエンジニアとして入社しました。過去に半導体メーカーでデジタル回路設計を担当しておりましたが、業界や回路設計の方法がまったく異なるので、今はツールの使い方や業務全体の流れを把握している段階です。
分からない点は自分で調べたり、CASTの皆さんに教えていただいたりしながら日々勉強しています。
――この1ヶ月間、振り返ってみてどのような期間でしたか?
「仕事をしている」というよりは、趣味を楽しんでいる感覚に近いですね。半導体メーカーに勤めていたときに、CASTで行うアナログ回路設計を少しだけかじった経験があるんです。当時の記憶が残っているので、新しい知識を学んだ際に「こういうことだったのか」と理解できるのがおもしろいなと思っています。
少しずつではありますが、「ここは和田さんにお願いします」と、任される場面が出てきたのは嬉しいです。実務に近づいていると実感しています。
今は商品の回路設計に携わることが目標です。任される場面がさらに増えて、自分が設計した商品が販売されたら、達成感や喜びをもっと感じられるんじゃないかと思っています。
幼少期の好奇心が今に繋がっている
――これまでのご経歴を教えてください。
大学院を卒業後、最初に就職したのが熊本の半導体メーカーです。そこで15年ほど回路設計に携わったあと、システム会社に転職しました。その後は商業施設で社内SEとして働いたのち、CASTに就職しました。
――大学・大学院でも電気工学を学ばれたとお聞きしました。幼少期から電気や回路に興味があったのでしょうか?
今思えば、子どものころから興味があったんだと思います。小さいころ、電池で動くおもちゃを見ては「なんで動くんだろう」と興味を持っていたんです。理科の授業でも、回路の繋ぎ方で豆電球の明るさが変わる実験を見て「おもしろい!」と感じました。
幼少期から電気や回路を中心とした、ものづくり全般に興味があったのだと思います。
CASTに入社した決め手は「おもしろそう」
――CASTに入社したきっかけは何ですか?
きっかけは「以前の生活リズムに戻したい」と思ったことでした。CASTの前に働いていた商業施設は小売り業界である以上、どうしても休みが不規則になっていたんです。私にはまだ小さな子どもが2人おりますので、一緒に過ごす時間をなかなかとれないのが悩みでした。
そのときに思い出したのが、半導体メーカーで働いていた当時の生活だったんです。ものづくりの仕事は基本的に土日休みですし、ゴールデンウイークのような大型連休も取得しやすいです。当時の生活スタイルに戻せたら、子どもともっと一緒に過ごせるんじゃないかと考えました。
――家族との時間を大切にされたかったのですね。ほかにも転職を考えた理由はありますか?
純粋に「ものづくりがしたい」と思ったのも理由のひとつです。商業施設で働いていたときは、システムの保守業務がメインでした。私は0から1をつくることが好きですし「おもしろい」と思えるので、もう一度ものづくりに携わりたいと思ったんです。
――CASTのほかに、ものづくりの企業は多数あるかと思います。転職時は他社も検討されたのでしょうか?
いや、ないですね。もうCASTだけ。何社か求人は拝見したのですが、どれもピンとこなくて。もしCASTの求人に出会っていなければ、商業施設での仕事を続けていたと思います。
――なぜそれほどCASTに魅力を感じたのでしょうか。
「おもしろそうなことをやっている会社だな」と思えたんです。
転職エージェントさんからの紹介でCASTを知ったのですが、いろいろと調べるなかで企業としての可能性に強く惹かれました。まだ若い会社ですが、確かな技術力がありますし、熊本大学発ベンチャーということで、「信頼できるな」と感じたんです。
私はこれまでCASTのようなベンチャー企業で働いた経験がないので、仲間と一緒に会社を大きくしていく喜びを味わってみたいと思いました。
――CASTへの転職を検討する際、不安なことはありましたか?
とくに気がかりだったのは「私の年齢で転職できるのだろうか」ということです。私は50代なので、一般論で考えると「転職はむずかしいのかな」と思っていました。応募する前にエージェントさんを介して「この年齢でも入社して大丈夫ですか」と何度も確認していたほどです。
そのときCASTからは、「弊社が求めるスキルと和田さんが持っているスキルがマッチすれば、年齢は関係ないですよ」と回答をいただきました。ずいぶん不安がやわらいだのを覚えています。
面談に臨んだときも、担当してくださった深山さんがとてもやわらかい雰囲気の方だったので安心できましたし、入社したいという気持ちがさらに増しました。
子どもと過ごせる日常に喜びをかみしめて
――CASTに入社する前と入社したあとを比較して、ギャップを感じた場面はありますか?
人間関係に関しては、とくに大きなギャップはありませんでした。CASTはもともと大学発のベンチャー企業なので「研究室みたいな雰囲気かな?」と思っていたんです。想像したとおり、代表の中妻さんと社員のみなさんはフランクにお話をされているので、とてもいい関係を築かれているんだなと感じます。
一番ギャップを感じたのは、会社がとても先進的だったことですね。ツールが充実しているのはもちろん、考え方が進んでいると言いますか。
例えば、入社してから一度も紙を印刷したことがないんです。印鑑を押印したのも、入社手続きのときだけ。日常のさまざまな場面で「先進的な会社だな」と驚かされます。
――CASTで働く人はどんな人が多いと感じますか?
話しやすい方ばかりですね。まだ入社して1ヶ月なので、日常業務で分からないことがたくさんあるんです。そういったときに、どの方へ質問しても優しく対応してくださいます。こちらの話を丁寧に聞いてくださる方が多いので、精神衛生上とても過ごしやすいですね。
――転職を検討されたきっかけは「子どもとの時間を増やしたい」という思いでした。CASTに入社後、プライベート面で変化はありましたか?
劇的に変わりました。毎月1回は家族旅行に行けていますし、子どもと土日に出かける時間もとれるようになったので、とてもありがたいと思っています。
先日は子どもが「母の日にプレゼントを送りたい」と言い出したので、一緒にプレゼントを買いに出かけました。遠出や旅行のような大きなイベントだけでなく、日常のちょっとした時間を一緒に過ごせるのも嬉しいです。
前職のときも、頑張れば子どもとの時間がとれたのかもしれませんが、CASTに入社したことで、子どもと過ごす体力や気持ち的な余裕が生まれたんだと思います。
CASTでの仕事に年齢は関係ない
――CASTの一員として、今後やりたいことがあれば教えてください。
自分が作ったものが売れる喜びを味わいたいです。
半導体メーカーでやっていたマイクロコンピュータの回路設計だと、手掛けたものが何の製品に使われているのか分からなかったんです。人づてに「あの製品のなかに入っているらしいよ」と聞く機会はあったのですが、分解できるわけではありませんし、「自分が作ったものが売れたんだ」という実感があまり湧きませんでした。
でもCASTの製品であれば、手掛けたものがセンサー内に搭載されていると明確に分かりますし、設置されている現場にも立ち会えます。手掛けたものが人に届く瞬間を見てみたいですね。
――過去の和田さんのように転職を考えている方へ、メッセージをお願いします。
もし過去の私と同じような方がいらっしゃるのなら、ぜひ転職にチャレンジしていただきたいです。私は年齢のこともあり、転職活動中とても不安でした。
でもCASTの場合、会社が求めるスキルを持っているのであれば、年齢は関係ありません。働き始めた今、面談のときに伺ったことは間違いではなかったなと思います。むしろ、これまでの経験が強みになっていると感じるので、自信をもっていただきたいです。
また、「次を最後の就職先にしなきゃ」と気負わなくても大丈夫です。私も中妻さんに「CASTでの経験は、今後の和田さんのキャリアにいい影響を与えるのではないか」と言っていただけました。CASTであれば、年齢に関係なく仲間と成長できる環境が整っています。
少しでもCASTに興味がある方は、ぜひ応募してみてください。
CASTでは引き続き、社員・業務委託を問わず、一緒に働く仲間を募集しています。エンジニア・営業・マーケティングなど多方面で募集中です。CASTで働くことに少しでも興味を持った方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
▼Webサイトお問合せ先
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?