メンタル不調は“どこから”やってくるのか
うつ病の患者数は現在100万人を超えている。
その他の精神障害をあわせると、日本には400万人以上の
人が「心の風邪」をひいているのだ、
これは札幌と名古屋の人口を合わせたくらいの人数だ。
なぜ人は心を病むのか。
統合失調症などの場合、遺伝的要素が大きいが、
ストレスが荷重にかかりすぎることや、
何か大きな出来事があった人が、そうなることもある。
うつに関しては、これはもう運としかいいようがなく、
誰の身の上にもふりかかってくる可能性のあるものだ。
で、ぶっちゃけて言うと、要はモニアミン
(セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、
ドーパミン)の多寡、つまり脳内ホルモンの乱れによって
うつ等の症状が出現してるのであり、その解決法としては
薬に頼らざる得ない面もある。
しかし、うつ病と診断されてないノーマルの人でも
日常生活の中で、落ち込んだり、うつ状態に近い
症状がでることは多々ある。
その多くは、恋愛、仕事、人間関係、お金、家族の問題など、
何かの要素があって、それに対する心の反応として
表れ、「問題の元」を解決、あるいは絶たない限り、
その症状はよくならない事もある。
がしかし、「相手のあること」であれば、
そう簡単にはいかず、かといって、一人で悶々と
するのも辛い。
あと、理由もないのに、「今日は冴えない」という日もあるし、
ふっと湧いた想念によって、気持ちが沈むこともある。
これは、自分から「考えよう」と思ってるわけではなく、
ラジオの受信機みたいに、そこら中を飛び回っている
人の感情、想念(それはまるで電波かのようだ)を
“拾って”しまっているからではないかと僕は思う。
なので、湧いてきた(受信した)ネガティブな想念に対しては
「流す」ことが肝要となる。
湧いた想念に対して、立ち止まらないこと、
そこに「意識」を向けないことが大切だ。
湧いてきたらそのまま体を通過してどこかに
飛んでいく様を思い描くといい。
僕は発達障害があるので、上記した400万人に
含まれるのだが、幸い「うつ」的な症状はなく、
これには本当に感謝している。
先日、なんとなく冴えない日があり、
何をやっても楽しくないような気がして、
それはまるで味のない食べ物を食べてるかのように
空虚なものだった。
そこで、ここにいつも書く、「今ここに在る」ことと
「総て良し」を励行した。
繰り返すと、「総て良し」とは、今起こってることは
総てが神(なる存在)によるもので、今、起こるべくして
起こっているので、心の抵抗を捨て、総てを受け入れる
ということだ。
拒否(抵抗)するから辛くなる。
「今日はなんとなく楽しくないな」と思う日でも
それに囚われてはいけない。囚われると辛くなる。
楽しくなくて、それの何が問題なのか?と問うと
実は何の問題もないのだ。
話が長くなるので、はしょるが、そもそも
「問題」というのは存在しないというのが
仏教などの教えの根本にある(色即是空など)
だから、ど〜んと構えて、起こってくることを
総て受け入れよう。
受け入れるのが難しければ手放そう。
心に生じている「問題」を一つの塊として
意識し、それを手のひらへ移動させ
シャボン玉を飛ばすように、ふっと手放す。
この訓練を重ねることで、日常生活の
不安などは、かなりの部分、改善されると思う。
で、実際に脳内伝達ホルモンが悪さをしてるようなら
躊躇せず、メンクリの扉をノックしましょう。
決してあなたが「異常」だからメンクリに
行くのではない。
風邪を引いたら内科に行くように、心の風邪の場合
メンタルクリニック、精神科病院に行くというだけだ。
それでは今日が皆さんにとってよき一日で
ありますように(*^^*)