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本日の読書

われら闇より天を見るクリス ウィタカー (著)

ちょっと長いが紹介文を引用する。

アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。
30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に
暗い影を落としている。
自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる
母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に
日々を送っていた。
町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが
逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま
生きていた。
彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。
彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを
巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が……。
苛烈な運命に翻弄されながらも、 彼女たちがたどり着いた
あまりにも哀しい真相とは――?人生の闇の中に差す一条の光を描いた
英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。

本年度の海外小説のベストとの呼び声も高い本書。
期待して読み始めたが、間に仕事や旅行等で
1週間空けてしまったので、物語世界に没入することが出来ず、
残り1/3を残して断念しようかと考えたが、最後まで読み進めてよかった。

アメリカの小さな町を舞台にした小説には、「スタンド・バイ・ミー」
や「少年時代」、最近だとイギリスが舞台だが「自由研究には向かない殺人」など多数あって、本作もそんな舞台設定の上で、人間ドラマが
繰り広げられる。
主人公は2人いて、その一人は少女なのだけど、
例によって、「児童虐待」かと読み始めは危惧したが
そんなことはなく、またおぞましい描写も少なく読みやすい。
がしかし、本筋と関係ない話が多く、それが小説に深みを
与えているのは認めるが、ちょっと読みづらさもある。
最後に明かされる内容は……
読んでみれば、「あぁ、そういうことか」と思うが、
読書中は、気づきもしなかった。
なかなかの内容で星は4つです(・∀・)


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