100円のリップと6600円のリップは何が違うのか(男性美容部員のつぶやき#0)
なぜ値段に差が出るのか
化粧品を買うときにまず気になるのが値段。
よく同じような色のアイシャドウやリップが値段の差によって比較されている動画を見ます。ブランドによる差やパッケージの違いはもちろんわかりやすいですが、成分や機能性も値段が高い方が絶対いいと信じたい!高い方が肌にいいはず!
でもそれが金額の桁を埋めるほどなのか。
その辺をリップを例に考えてみました。
仮説①いい成分を使ってるから?
美容成分や香料などの差はあれど、基本的な構造に大きな差をつけるのは難しそうと思ってます。人によって合う合わないがあるので、高いから肌が荒れないというのもちょっと違う。
仮説②化粧持ちや、発色が全然違うから
どの化粧品も色もちをよくしたり、発色をよくしたりと色々な工夫がされていますが。
今は安くても機能性の高い商品が沢山あります。
特別新しい形状や機能を持ったものでない限り簡単に真似できるものが多いと思ってます。高い理由の雲行きが怪しくなってきました…
結論:わたしがハイブランドを買う理由
やっぱり0→1で生み出されていることへの価値なのかなと思ってます。ファッションと同じように、ハイブランドと呼ばれる化粧品には世に新しい価値観を作り出そうとしているメイクアップアーティストやその他大勢の作り手の想いと才能が込められています。
斬新な提案、見たことのない色や質感、誰もチャレンジしてこなかった手法や、思いもよらないアイデアが桁を変えてしまうほどの価値を生んでいると私は考えてます。
世に発表された瞬間にそれがベンチマークとなり、色や、機能性、デザインなどが真似されて、真似されて、真似されて価値をどんどん失っていく。
最終的に比較動画で「仕上がりはほぼ一緒!」と言われてもそりゃそうだよなぁ〜と思ってしまいます…。
まとめ
メイクをする目的は人それぞれです。
マナーとしてとか、自分をよりよく見せたいとか、コンプレックスを隠したいとか。どれも正解だと思います。
メイクは「自己表現」っていう考え方も本当にカッコいいなって思います。
「たかがリップに6600円なんて…」と思う人がいてもいいし、そこに価値があると考える人がいても全然おかしいことじゃない。
大切なのは値段も含め、自分の目的にその商品が合っているか。
長く美容の世界にいる身としては、「美の価値観」なんて時代や、国、年齢によってはもちろん。個々によって全然違う。それを前提にそれぞれの価値観を大切にすること。その上でそれぞれの理想にどう近づけるのかを一緒に考えていけたらと偉そうにいつも思ってます。
賛否両論が生まれそうな内容をいきなり投稿して、震えてます。怒られませんように。
まっつん
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