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モヤキャリ相談室VOL25

誰もが認める実績や肩書がない!?

SNSのプロフィールを見たり、採用の面接をしていると誰もが認める実績や肩書がないことに気づく。

スポーツの世界では、日本選手権、世界選手権、オリンピック、ワールドカップなど、いろいろな大会があり、そこでNO1を決める戦いをしている。

エンタメの世界では元〇〇グループの××というように、有名なグループの一員であったようなキャッチコピーがつくことがよくあります。

インテリといわれる人たちは、〇〇大学卒業、〇〇大学院卒業などというように出身大学が1つの肩書として用いられることが多い。

しかし、ビジネスパーソンの世界ではどうだろう。
〇〇(企業名)出身の××さんというのが一般的である。

そして、会社の戦力にならなかった場合については、高い買い物をしてしまったと嘆いている。

「日本一」という言葉については、裏付けがない場合がほとんどであり、「自称日本一」が乱立してしまっているから不思議である。

自称ということは自分が勝手に名乗っていることであり、SNSのプロフィールはブランディングの一環で数字と実績を入れることで、言葉の意味を強化することで使われていることが多い。

そういう人に投資をしてしまうと、どぶ銭ということになり、さらに回収をしようとするため、ドンドン沼にはまっていくことになる。

キャリアコーチという言葉の違和感

キャリアコーチという言葉が最近、見かけることが多くなったけど、実際のところはものすごい違和感だらけである。

同じ会社にいて、一緒に仕事をしているのであれば、キャリアコーチという言葉をつかっても違和感がない。

なぜなら、会社のルール、会社の評価方法などをしっかり理解したうえで、才能開花をさせるためにはどうしたらいいのかということを一緒に考えることができる。

しかし、人材紹介会社、他社の人事がそれをできるかというと、9割は無理である。

理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームのルールがわかっていないのに、あ~でもない、こ~でもないってって言ったとしても、見当違いなことが多く、たいていの場合はアドバイスという価値観の押し付けであることが多い。

3か月に1回で年4回の評価、6カ月に1回で年2回の評価がある会社がほとんどであり、評価制度の項目を見てみるとわかるけど、余白があるように抽象的な言葉が並んでいて、理解もその個人によって変わってくるから厄介である。

そこには心情が入ることによって、見方が大きく変わることにより、そこには信頼関係の有無、先入観、思い込みがあって評価をされることを忘れてはいけない。

そのルールを忘れて、キャリアコーチという言葉を使っていることに違和感を感じている。

6か月、12カ月経ってから結果が出る!?

ビジネスパーソンには誰もがわかりやすい競技会のようなものがない。
最低でも6か月以上、メンタルトレーニングを繰り返していくうちに、自分の中に成功体験を積み上げていくことになり、それが自信にかわっていくものである。

そのため、6か月で40時間以上ものセッションを繰り返していくことが必要になってくる。

オンライン、オフライン問わずに週に1回、120分のセッションをしながら、自分自身の内面を振り返り、自分自身の6か月後の目標についてどうやってクリアをしていくのかを真剣に考えていく。

不安を払しょくするためには、小さな成功体験を積み上げていくことによって、自信をつけていくことになる。

不安と自信が入り交ざってくると気持ちも不安定になり、軸ブレを起こしてしまったり、振り切れたりしてしまうことがよくある。

そういう時にメンターの出番である。

間違った方向に進みそうなときに寄り添いながら、正しい方向へ進んでいけるようにアシストする。

最短距離で最大の効果を得るには

最短距離で最大の効果を得るには、3つの方法がある。
1:成功している人から話を聞く
2:成功している人からTTPSすること
3:成功体験にぶら下がらないこと

この3つについては昔から言われていることですが、実に理にかなっていることが多い。

1人で黙々とやっていたとしても、正しい方向で正しい努力をすることができれば問題ありません。

しかし、1人でやっているとやっていることが正しいかどうかわからないこともよくあります。

知らず知らずのうちに深い底なし沼にはまり込んでしまって、気が付いたらにっちもさっちもいかなくなってしまうこともあります。

最近ではSNSの発展に伴って、弱いつながりをうまく有効活用する人がいたり、6次の隔たりということで目標とする人や会いたい人にすぐに会えるようになってしまうという時代です。

使えるリソースをうまく活用することで、新しい自分を発見できたり、新しいチャンスをもらったりすることができるようになるでしょう。

コミュニケーションをとっておくことはもちろんですが、いざという時に思い出されるぐらいの実績や評価を持っていないといけません。

1:成功している人から話を聞く

キャリアについても同じことがいえる。
常にいろいろなところにアンテナを張り巡らせておき、いろいろな人と交流をすることで得られるものがある。

どうしてもいつものメンバーで話していると、視野が狭くなってしまって、頭が固くなってしまう。
そうすると、時代の流れに合わず取り残されてしまうこともしばしばある。

それを避ける意味合いでも、社内、社外の人脈を広げておくことが必要になる。

いろいろな人から話を聞いたら、それをすぐに実行してみる勇気も必要である。

そうすることでいろいろな原体験を積めることになり、仕事に対する幅はもちろんですが、考え方、人の動かし方など、いろいろ学べます。

成功をしている人から話を聞くことは究極の1次情報であり、しっかりと質問をすることができれば、いろいろなことを教えてくれます。

ただ、教わっておなか一杯ということであれば、意味がありません。
その中から自分ができること、やりたいことにフォーカスをしていくことになります。

2:成功している人からTTPSをすること

〇〇さんの場合、これをこうしたから、自分の場合はこれをこうしてみようと自分なりに変化をさせることが必要になります。

同じ業界、業種であったとしても、二番煎じ、三番煎じという形になるとその人を追い抜くことはできません。

同じものなんだけど、角度を変えて、構成を変えて、人が変われば新しいものに見えるようにすることが必要になります。

徹底的にパクって進化をさせることで、自分なりの成功体験を積むことができるようになります。

フレームワークをパクることは、いろいろな体験をしていないと引き出しは増えませんし、陳腐化していくことになります。

3:成功体験を手放す勇気

成功体験が通用する時代ではありません。
過去にすごい成功体験をしたからといって、それを手放すことができない人はどんどん時代に取り残されていく。

一度つかんだ成功を手放すことはできない理由はわかります。
それよりいいものがあるということが前提になっておらず、それを手放してしまうと、自分が何者かわからなくなってしまうから、手放せない人も多くいます。

過去の成功体験が通用しなくなっているのは、スピードが爆速モードになっていることが原因かといわれています。

昔はテレビでやっていたバラエティー番組やドラマなどについては、翌日に学校や職場で話題になることがよくありました。
次の放送まであ~でもない、こ~でもないって言いながら、放送日を楽しみにしていた。

それがインターネットの普及によって、スピードがアップすることになり、ネット放送やYouTubeなどで見ることが多くなった。

YouTubeやTictokなどのインフルエンサーがネット放送を通じていろいろなことを発信する時代になると、さらにスピードがアップしている。

面白いというものが見つかると飽きるまで見てしまうため、消費スピードがアップしてしまった。

最近、一発屋芸人というのがいなくなってしまったのもこういうことが背景にあるのではないだろうか。

テレビ、ラジオ、ポッドキャスト、YouTube、Tictokなどにカテゴリーを分けられるけど、カテゴリー内のルールがあり、そのルールを他のカテゴリーにもっていってしまうと全く通用しない時代である。

テレビ、ラジオ、ポッドキャストについては、1人しゃべりというよりかは少人数でボールを回しながらトークを広げていく。
ここでこのパスを出せば、ゴールを決められる人がいたらその人に向かってパスを出す。

YouTubeやTicTokなどのインフルエンサーについては、ボールを回して笑いを取りに行くではなく、自分が言いたいことをいうという一方通行のコミュニケーションになっていることに気づく。

決まったルールがあるにもかかわらず、他のルールを持ち込むことによって、面白みがなくなってしまうのは事実だろう。

天狗になった瞬間、裸の王様になる

昔、一緒に仕事をさせていただいた人から学んだ教訓の1つである。
その人は売上も社内でNO1だったし、数年トップ営業の座を守っていた人であった。

業界慣れをしていることもあり、いろいろなところで手を抜きながら、要領よく仕事をしている人だった。

就業時間中でも、ジムに行ったり、サウナに行ったりしていたけど、売上が上がっているから、周りの人から何も言われずに、その人流のやり方で仕事をしていた。

今年もトップ営業が確定だろうとみんなが思っていた時に、新人にトップの座をあけわたす形になった。

その新人の対応がすごくよく、企業側からも、応募者側からも口コミでどんどん仕事を獲得したり、紹介されたりすることが多く、人柄や人徳(にん)で勝ち取ったものだった。

真摯に向き合い、素直さと謙虚さが人の心に響き、点が線になり、線が面になったと当時を振り返ると分析できる。

トップ営業の座を守っていたが、そこから陥落をした瞬間、元トップ営業は会社での居場所をなくしてしまい、数か月後には会社を去っていった。

元トップ営業に対して、周りは売り上げを上げているからしょうがないということで何も言わずにいた。

本気でその人のことを考えているのなら、1人でもいいから「今はいいけど、そこから落ちた瞬間に仕事なくなるぞ!」といえなかったのだろうか。

ベテランになるにつれて、要領を得ることができるので、要領よくやっていくことも大事ですが、仕事とはチームでやるものですから、手を抜いているとか、さぼっているということがわかると一気に信用と信頼がなくなってしまいます。

それが理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームであり、正解のないキャリアになっていくのではないだろうか。

リストラの対象になる前に

管理職になった瞬間に人が変わってしまう人はもちろんですが、リモートワークで管理職不適合者があぶりだされたのも事実です。

リモハラという言葉があるように、リモートワークでカメラ、マイクを常時接続することは当たり前、部下の部屋を見ていじり倒したりする管理職が増えたといいます。

仕事とプライベートは別という感覚ではなく、なんでも知っていないと困るというおせっかいな面が出てしまい、リモハラ上司というレッテルを張られてしまう。

それまでは相互監視体制のもとで仕事をしており、出社をすることで免罪符が渡されていたのですが、リモートワークということになると免罪符がなくなり、信用も信頼もなくなり、疑心暗鬼になってしまった管理職が増加しています。

会社側から早期退職の対象になったり、リストラの対象に一度でも名前がアップしてしまうと、そこから抜け出すのは至難の業です。

「死んだつもりでやってみろ!」とか、簡単に言うけれど、なかなかそれをやれる人っていない。

よっぽど追い詰められていないと、そこまでの覚悟はできない。

「人は死を前にすると、思考が極限までシンプルになる」

本当に自分にとって必要なもの、大事なものが見える。

今まで、自分がいかにどうでもいいことにこだわり、くだらないプライドに縛られて生きていたのかよくわかる。

思考の断捨離は誰にでも必要。

さあ、ラッシュアワーに踏まれている安いプライドやくだらないプライドは捨てて、新しいものを手に入れよう。

思考の断捨離をした時には、新しいものが入るスペースができるから、時代に合った最新の思考と入れ替えてみよう。

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