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知っている人がコッソリ実践している!?声の5つの要素の掛け算とは⁉


意外な共通点がある⁉

先日、知り合いの紹介でとある劇団の稽古場にお邪魔する機会がありました。

知り合いを通じてそこの劇団主宰者が一度話を聞きたいと打診されたことから、ついついホイホイ癖が出てしまって、ついていってしまった。

日常では関係のない世界であり、すごく新鮮な感覚ですごく面白かった。

表情がいきいきしていて、やりたいことをやっている、楽しみながらやっているというのが稽古中いたるところで垣間見えた。

稽古が終わってから、車座になって主宰の一言から始まったのが、熱血授業だった。

精神論や根性論ではなく、まるで研修を受けているような錯覚を受けた。

演技論というより、どんな職種でも通用する内容で、すごくわかりやすかった。

演技論なんだけど、プレゼンテーションや会議なども使えることが多くて目からうろこ状態だった。

漫才、落語など話し手として生業としている人は特に無意識でやっていることが多いんですけど、言語化してみるとその仕組みがより理解できるようになった。

話し手として生業にしている人、仕事にしている人は気づいていることが多いのですが、それぞれの自分の教科書化することになり、伝えられるけど、伝わりにくいことが、咀嚼したわかりやすい言語化に変化すると、あっ!そういうことなんだ~っとガッテンすることが多い。

例えば、芸歴10年を超えて若手といわれる年齢から中堅といわれる年齢に差し掛かった時に、急に売れた芸人さんや落語家さんも多い。

いつ時の人になるかどうかはわかりませんが、基本をしっかり押さえていることができていると、時代がマッチしたら時の人になっているから不思議である。

賞レースで優勝をしたり、大賞を獲ったりすると、出演回数が増える傾向があるけれど、テレビの制作の意図を感じて演じられるかどうかで、一発屋になるのか、ちょこちょこ売れ始めていくのかという運命の分かれ道になっていることにはあまり気づかれていない。

声には5つの要素がある⁉

声の5つの要素から判断をして、信頼ができるのかどうかを決めているケースが多くある。

声の要素は次の5つである。

声の大きさ、高さ、速さ、声色、間の5つの要素。

それぞれについて分析をしていくことにしましょう。

声の大きさ

これは声を届けたい人との距離によって大きさが変わってきますね。

声を届けたい人が近くにいると、声のボリュームは小さくなる傾向があり、ひそひそ話というように、聞こえるか、聞こえないかぐらいの大きさから、周りの雑音に負けないぐらいの大きさで話をするのかで違う。

これが会議室でファシリテーターとして仕切りをする場合であれば、会議室全体に響き渡るようなボリュームで話をすることになる。

のどから出す人もいれば、腹から声を出す人もいる。

体育館やグラウンドでスポーツをしていたら、かなりのボリュームで声を出すことになる。

運動部独特のストレッチと声出しを同時にやって、腹式呼吸で声を出すようにといわれるレベル。

声の高さ

高音でいうのか、低音でいうのかという問題もあるが、相手の聞き取れるレンジであることが重要である。

高すぎても、低すぎても聞き取りづらいというのがある。

日常の話す時は声が低いんだけど、歌を歌うときにはかなりの高音まで出る人もいれば、逆のケースがあったりして、それぞれの個性としてとらえられることがある。

声の速さ

例えばアナウンサーがニュース原稿を読むときに意識しているのが、1分間で300~400文字になるといわれている。

どんな年代に対しても聞き取りやすく、内容が入ってきやすいといわれているレベルである。

漫才師でいうと、博多華丸大吉さんの漫才が400文字前後といわれている。

YouTubeや音声コンテンツなどで聞いてもらうとわかりやすいかも知れません。

漫才ブームで有名になった、ツービートや紳助竜介などについては、1分間で約600文字前後といわれている。

一番最速の漫才師といわれているのが、ウーマンラッシュアワーの村本さんである。

1分間に700文字から800文字をしゃべっているので、マシンガントークというより、聞き取れるところと聞き取れないところが出てくるぐらいのスピードである。

うまい漫才師といわれる人たちを比較してみると、声のスピードがほぼ一緒であるから、聞いていてすごく心地よく感じることができる。

声色

これについてはいろいろある。

声優さんなどについては、1つの作品で2役、3役をこなす人も多く、声の多様化ができる人でもある。

真剣なのか、ふざけているのか、本当のことを言っているのか、ウソをついているのかなど、声色で判断をすることもある。

人それぞれの特徴があり、どんな声色を使うのかどうかというのは、いろいろな場面に応じて変わってくることになる。

声と声の間

これが一番わかりやすいのは、対面の商談なのか、WEBのリモートなのかである。

対面の場合については、同じ空間、同じ時間、同じことについて共有をしており、表情や間については丁々発止のコミュニケーションがとれる状況である。

しかし、WEBのリモートであったり、Skype、facetimeなどを利用した場合については、同じ時間と同じことについて共有をされているけど、同じ空間を共有していない。

また、インターネット回線を使うことによって、数秒から数十秒のタイムラグが発生してしまうため、丁々発止のコミュニケーションとは違うので、脳がバグることになってしまう。

しゃべり終わるのを待って、一拍あいてからの発言になるため、間が悪くなってしまうというより、間が抜けてしまうことになる。

間抜けのコミュニケーションはなかなかうまくいくことがなく、信頼関係がしっかり構築できていないと、読みが甘くなってしまうことも多い。

ロールモデルにするなら身近な人⁉

商談やプレゼンテーションが苦手であるという人も多いけど、自分の話すスピードや声色、間合いなどが自分と近い人から分析をしてみるとわかりやすい。

上司でプレゼンテーションがうまい人、先輩で商談がうまくまとめられる人、会議の仕切りがうまい同僚など、会社にはいろいろな人がいますし、あなたの弱いつながりから見つけ出すこともできるでしょう。

参考にしない方がいいのは、YouTubeなどのインフルエンサーといわれる人たちです。

理由として、バラエティー番組を見てもらうとその差が歴然とわかります。

一時期は製作費の問題があり、インフルエンサーが多く出演していましたが、なかなかテレビの世界では成功していません。

バラエティー番組はコミュニケーションの応酬であり、先を読んでコメントをしたり、制作側が狙っている演出している通りに演じることになるのですが、インフルエンサーは一方的なしゃべりになってしまって、コミュニケーションにはなっていない。

人を相手に共感をしてもらうためには、人の話を聞いて、的確にコメントをしていかないといけません。

ふわちゃんは最初は自分のキャラ全開で、YouTubeの延長線上がテレビという位置づけでしたが、彼女が残っている理由としてあるのが、周りの演出に同調していくことを覚えたこともありますし、苦労をしてきている分、時の人として消費されないように、細く長くいられるポジションを築いたこともあるでしょう。

番組の演出方法も真面目なところから、出てきた当初の猪突猛進のようになってみたり、彼女のいい面をうまく引き出せたことがポイント化も知れません。

いろいろな人を分析してみて、自分に取り入れられるところはどんどん取り入れてみて、そこから進化をさせていくことができるようになると、オンリーワンになることができるようになるでしょう。

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