見出し画像

直感でシステムエンジニアに。1日19時間も捧げた研究が苦手だと気づかされた出会い

こちらは「等身大のロールモデル」となる若手トップの社員がキャリアを語る大学生向けインタビューサイトキャリアアンカーのインタビュー記事の抜粋です。

今回は関東国立大学の理系学部を卒業後IT系ベンチャー企業に入社、現在は複数のプロジェクトマネジメントをされているNさんに話を伺った。

「学生時代は自己洗脳をしていた」と話すNさんは、どんな学生生活を経た後、社会人として仕事に取り組んでいるのだろうか。

1.どんな仕事をしているのか?

プロジェクトマネージャー兼エンジニアとして、システム開発プロジェクトを5件ほど同時並行で担当しています。

具体的な仕事内容は、お客様からの要望を基にしたシステム設計や開発工期の調整、現場レベルでのシステム開発です。

画像1

受託開発はお客様からの初期段階でのシステム要件のヒアリング、なにを開発するのかを明確にするために要件定義することが必須です。

特に「要件定義」はクライアントとの認識がずれやすく、相手の期待を確実に引き出すために多い時は11時から20時まで10本ずつ打ち合わせをしています。

ヒアリングから要件定義とシステム設計が終わると具体的に開発に入り、プロジェクトにメンバーをアサインします。

スピード感を落とさないために私たちはシステム開発の手法にアジャイル開発を用いています。

アジャイル開発とは?
システム開発において小単位で実装とテストを繰り返して行う、プロジェクト開発手法。従来の開発手法に比べて開発期間が短縮される。
アジャイル開発とは?今さら聞けない開発手法のメリット・デメリット

開発完了後、テストを行い、クライアントに納品します。

開発はクライアントの打ち合わせが終わった後や、開発日と呼ばれる打ち合わせをしない日に行っています。

仕事全体としてコミュニケーションをとることが多いので、世間一般のエンジニアのイメージとは違うと思います。

2.学生時代の過ごしかた

学生時代は、理系だった事もあり毎日研究にのめり込んでいました。

ただ研究を楽しんでいたというより、自分のやっている事を正当化するため自分に暗示をかけて無理やりやってましたね。

私は高校の時とにかく勉強して大学に入ったので、自分は勉強ができると思っていたんです。

なので研究も自分の得意分野だと思い込んでいました。

しかし大学4年生の学士論文を執筆するときにふと研究1年間頑張ってやったけど、結果がでていない事に気づいたんです。

画像2

それでも研究は得意なはずと信じ、大学院では午前9時から午前4時まで毎日17時間死に物狂いで半導体について研究しました。

今考えると、自分の得意じゃないことを得意だと思い込んでしまっており、自己分析が全く足りていませんでした。

自己洗脳がとけて、自分の得意を理解したきっかけは会社に入った事です。

話は戻りますが、僕の学生時代には3つのターニングポイントがありました。

一つ目は、大学4年生の時に友人がビジネスの勉強をしている事を知り、そこから外部の勉強会の顔を出すようになった事です。

多分無意識に「このままでいいのかな」と考えていたからだと思います。

二つ目は、修士を卒業した際に一回立ち止まって就職をしないという決断をした事です。

周りは修士を卒業したら大企業に入るのが一般的でしたが、ふと「このまま就職して大丈夫?」って思ったんです。

就活で面接に行って、面接官を見た時に、将来の自分が目の前の人であると上手くイメージできず、どうしてもその違和感を無視することができませんでした。

三つ目は、今の会社と出会った事です。

大学の知り合いから偶然、ブロックチェーンカンファレンスのチケットを頂けたんです。

そのチケットは1枚数万円するような普通は学生はいけないカンファレンスだったので、この機会は逃せないなと思い、一人でふらっと行ってきました。

画像3

そこで今の会社の社長と出会いました。

当時は創業して間もない会社でしたが、社長のプレゼンを聞いて「おもしろい」「入ってみよう」と思いました。

ここなら、自分は成長できるのではないかと思ったんです。

今の会社に入ってから、仕事の進め方、考え方、スキル、哲学などの貴重な経験を手に入れることができました。

それ以前の経験として、毎日夜遅くまで研究に没頭していた経験は今でも仕事に役立っています。

大きく分けて「体力」「知識を深堀り力」の2つです。

大学院時代は体力の限界まで研究してましたから、今もタフネスを求められる環境でも仕事を最後までやり切ることができます。

また研究ではとにかく持っている知識を深堀りして、誰も知らない領域でオンリーワンを目指していたので、そういった深堀りする姿勢はエンジニアの領域でもすごく役立っています。

学生時代にやっておいた方が良かったことはインターンですね。

各分野に優秀な人はたくさんいて、その方々から学生時代に教えてもらうことは本当に貴重な経験になると思います。

色んな会社の人から話を聞くことができるのは、学生のみに許されたチャンスです。

3.仕事の哲学

僕がキャリア選択をする時に一番の重要なのは「僕が幸せになれるか」です。

今の時代の流れ、自分のできること・人間性を考えて、一番幸せになれる確率が高いと思う道を選んでいます。

また仕事ができる人は、「自分の役割を理解して、相手のことを考える人」だと思いますね。

具体的な行動でいうとレスポンスが早いこと、報告・連絡・相談をきちんとすること、です。

レスポンスが早いということは相手の時間を尊重しているという事なので、シンプルですが重要なことですね。

何か聞かれてるってことはその人は何かの答えを待っていて、それを解決するためのキーパーソンが自分であることを認識することが重要です。

画像4

5.今後のキャリアビジョン

将来的には、社会で認められて、影響力が高い人間になりたいなと思っています。

僕が動くことによって、影響を受けて幸せになる人がたくさんいる。

そして、色んな人が幸せになることで、自分も幸せになると私は考えています。

これは自己満足なのかもしれませんが、自分の行動で周りの人と一緒に幸せになることが嬉しいと感じています。

6.読者への応援メッセージ

キャリア選択をする時に、直感を大事にしてください。

論理的に考えた時に、選んだ会社が良くないことがあると思います。

だけれども、何か惹かれることがあったら、それはここなら自分は本当に成長できると無意識に感じているのです

6.学生時代に読むべき本3選

大学生には自分の思いを大切にした上で、客観的な事実を把握する事を意識してほしいと思っています。その指針になるような本を紹介します。

1.イシューからはじめよ ー知的生産の『シンプルな本質』

答えを見つけるのではなく、課題とは何か?を見つけることを学べます。

2.エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

学生のときはいろんなことに手を出してしましますが、そうやってリソースを消耗して中途半端にならないよう警告している本です。

3.20代から身につけたい ドラッカーの思考法

具体的な事例の中から、ドラッガーの理論が実社会でどう活きているかをを理解することが出来ます。

キャリアアンカーでは実際に活躍する社会人に実際にインタビューしてポジショントークなしの生の声を届けています。

このメディアを読んだ人が少しでも自分のキャリア、人生の参考になり、自分のやりたい事や軸を見つけ、「自分の人生に誇りを持てるようになる事」ができれば嬉しいです。

キャリアアンカーでは数多くの活躍している社会人のインタビューでの知見を活かした、業界の説明や給与、働き方の生の話などを通じた無料キャリア相談を行っています。

またキャリアアンカーのライターは学生が行っており、ライターも募集しております。

・実際に本当に活躍している社会人にインタビューしてみたい。
・学生の内にライティングのスキルをあげたい
・バイトやインターンなどのよくある「ガクチカ」よりも「自分の作ったものが世の中にでていく体験」を通じた強いガクチカを作りたい
・学生の内に社会に出るまでに大切な考え方やマナーを身に着けたい

という人は大歓迎です!もちろん就活が終わった4年生も募集しております。

募集要項はこちらです。ぜひご応募ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?