【詩】牛乳
夢を見ていたの。
ぬるーいお風呂に入る、うたかたの夢。
お互いにゆるく縛り付け合い、首を絞め合い、笑い合っているの。
進むことも戻ることもなく、ストーリーがずっと始まらない。
そんなお風呂に10年入っていた。
起きた私は、裸のまま自分の足で歩き、お風呂上がりの牛乳を買って飲んだ。
キンとした冷たさが体中を駆け巡る。
このために生きてる! て感じ。
そして服を着て行くべき場所に歩いていった。
↓詩はこのマガジンにまとめています。
あなたの気持ちが、巡り巡ってやがてあなたの元へと還りますように。