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サステナブルキャピタリズム〜資本主義の先を見る〜を読んで

どうも主に姫路にいるhideです。
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毎日好き勝手にnoteを書いて、シェルター記事を書いてる、漫画とゲームと音楽好きです♬ その他、さまざまな活動まとめはこちら

それでは本編へGO


凄まじい作品に出会った、そして最高の書籍を読み終わった

https://www.amazon.co.jp/サステナブル・キャピタリズム-資本主義の「先」を見る-長坂真護/dp/4296200216/ref=mp_s_a_1_1?crid=3H8A1PY4L48CY&keywords=サステナブル+キャピタリズム+資本主義の+先+を+見る&qid=1669095055&qu=eyJxc2MiOiItMC4wMSIsInFzYSI6IjAuMDAiLCJxc3AiOiIwLjAwIn0%3D&sprefix=サステナブル+キャピタリズム%2Caps%2C177&sr=8-1

いろんな偶然が重なって(そもそも全ての事柄は奇跡の連続なんだけれども)あの日も、大阪の阪急うめだ店に足を向けた。

(その日のnote)

あの日、大阪にいなかったら
あの日、阪急に行く予定がなければ
あの日、SNSで個展の事を知れなかったら
友達が世界に向けてのアート活動をしてなかったら、、

僕は一生、この本を読む事はなかったかもしれない。

読みながら、メモをとりながら、、
まとめきれるかどうかわからないド素人駄文ではありますが、紹介と感想と考察とを自分目線でやらせてください。


資本主義と相対性理論

著者 長坂真護さんはアーティスト。
表紙の肩書きで言えば"美術家"

一番メインの活動として
「ガーナのゴミで作品を作り先進国で高く売る」
という活動をしてる。


その事業プランをアピールするコンテストで、他の起業家達がこぞって自分に投資してください!!というプレゼンをする中で長坂さんは
「僕に投資はしないでください!」
と言った。
まずはただ知ってもらいたいんだ!と。

その当時、投資のこともよくわからなかったという長坂さん。概念が違うもの、よくわかってもいないものにいきなり頼らないという自分の芯のようなものが強い所がまず素敵だなと感じた。

結果そのアピールコンテストは優勝している。

社会全体にバグやエラーが起きてる事を感じてる
文化 経済 環境をバランスよく回す


長坂さんは今やかなりの高額でも作品が売られている美術家だけど、自身の収入は売上の5%と明言し、決めている。

どんな作品でも5%。
ここにも信念があらわれてる。

人は快楽ではなく幸福で満たされなければならない。その為には社会的課題の解決が不可欠だという所に辿り着いている。

社会的意義のある言動だけが価値だとは思わないけれど、社会的意義を掲げる活動をしている人は贅沢はしてはならないと僕も思う。

贅沢とは何か?
それは資本主義の快楽に埋もれる事だ。
それでも経済を回しているんだから良いじゃない!!という意見もわかる。
だけど、それじゃ現場に想いが届ききらない。

現場を見て、現場を想い、現場を愛していれば自ずと快楽的贅沢はできなくなっていく。
強制ではなく、それは必然なのかもしれない。

自分はそこまでの意識はもてないからせめて稼いだお金で力になるという資本主義的な力ももちろんとてつもない力であり必要だと長坂さんは理解もされています。

電子機器などの"せどり"で生計をたてていたことのある長坂さんは、自分の仕事で誰かを苦しめている事を知ります。

先進国の富が後進国の貧しさとつながっている。

僕はこの文章を見て、かつて何かの漫画で読んだ「あなたの涙がわたしの笑顔になる」というセリフから、根本にある"誰かの笑顔は誰かの涙になる"という資本主義エラーの真理を思い出しました。

誰かの笑顔が誰かの涙になる現在の資本主義

それを知ったところでどうにもならないだろ?そんな事よりできる事をやろう、自分や自分の家族や友達を守ろうってのが当然ほとんどの人の着地点だと思います。

長坂さんはさらにそれを

逆に誰かの涙をお金に換金もできる!という長坂真護式相対性理論を生み出しました。
(それについては後述)

長坂さんの本格的なサステナブルキャピタリズムは2017年にガーナを訪れてから。

人間のほんとうのドン底を知り
日本にいてわかる幸せという闇を知る

綺麗事の前にある現実事

ガーナにて長坂さんは代表としてつきっきりでお世話をしてくれた人にお礼金を渡したそうです。するとそれが原因で「ズルい!」などといあ争いが生まれてしまったそう。

平等を貫くのは難しい、、

平等なんて無理があるし馬鹿げてるというのは裕福な僕達の理屈で、ドン底にいると目の前の僅かな富を奪い合うのが人間。

苦労して現地の未来のため、健康のためにと調達したマスクは目の前のお金のために換金されてしまってた、なんて話もある。

"未来の話"なんて綺麗事の話はいきなりできないのだ。

政治的奴隷制度は古き時代に終わりを告げたが、実際は経済的奴隷制度が人間社会には続いている。

ガーナから帰国した日本での出来事

クリスマス商戦で、大都会にクリスマスツリーの製作を依頼されて展示した。
テーマは「心にリボンをかけよう」
きらびやかなクリスタルに世界平和の願いを込めた作品を完成させた。
街ゆく人々の「きれい!」の歓声に自己満足に陥っていたという。

12月25日
廃品処理業者がきてそのツリーをスクラップにした。

もしかするとこのゴミはガーナに着陸するのでは?ガーナのみんなの命を縮めてしまうのでは?


自分がクソ野郎だった

社会風刺はブツクサや疑問から始まる

バンクシーなどのアーティストは問題提起をしている。では自分はさらにそこから問題解決までもっていってやる!と行動しているところが長坂真護さんの本質だと思うのだけれど、、僕はそこで、そうか、、社会風刺ってブツクサいってるやつと同じなんだなーって事を考えたりもしてた。

ブツクサも磨き上げればアートなのかもしれない。

SDGSにピンときてない人は結構多いんじゃないだろうか?僕も浅いながらもその一人で概念や理屈は素晴らしいけど、肝心要の現地に届いて刺さるかどうかは別問題。

SDGSがダメだ!なんてことではなくて、あくまでも現場現地にとってはピンとこないという話に軽くだけど触れている。

「ブランド品で身を固めた人達が活歩する華やかな表通りを一歩路地に入れば路上生活者がたむろしていた」

という一文がある。
これはまさに奇しくも僕が個展を見に行った阪急うめだで感じたことと同じだ!!
どこか富裕層(豊かな人々)が集まるデパートと、その外のベンチで雨宿りをするホームレスを見て形容し難い居心地の悪さを感じた。

長坂真護さんの作品に心が動き、書籍を買ったその日に感じた居心地の悪さがまさに書籍にも書かれていた。

「資本主義はどうしても搾取を伴う」

という事実。

資本主義で活躍してる友達が多いから、めんどくせぇなって思われるてるところはあるんだろうけども僕は、正しい正しくないじゃないく、

ただただ気にいらねぇ!!
資本主義でいい気になってる連中も気にいらねぇし、卑屈になってる連中もつまんねぇ!
って僕は思ってる。

でも資本主義はやめられないとまらない。
そんな事も言われなくてもわかってる。

だから資本主義を利用する発想で実際に活動してる長坂真護さんに惹かれた。

現実事✖️綺麗事だ。


相対性理論の話をしよう。
もともとはアインシュタインの発明した理論

僕、あまり得意じゃないので色々突っ込まないでねw

ポイントは重さとエネルギーが同じであるという理論

それと同じように
"時間と豊かさも同じなのではないか?"
というのが長坂さんの相対性理論

横軸が時間、テクノロジー、未来の世界
縦軸が豊かさ
右上にアメリカなどの先進国
左下がガーナなどの途上国

そしてその交差をアートなら飛び越えられるというのが長坂さんの活動だ。

左下を原資とすればするほど右上で価値が生まれる。アートでこの相対性理論を超えるのだ。


そして資本主義のその先へ

資本主義✖️民主主義

過去noteで僕は相性が悪いと書いたが、、

資本主義をガンガンぶん回すために民主主義、、民衆は消費者として必要。悪い意味で相性がとても良いんだなとも気付かされた。

人間に価格がある。
後進国は人間の価値が安い。
そんなクソな状況を知らず知らず先進国の誰もが利用している。

長坂さんは自分もそうだと語る。
そして割り切っている。

強い目標のために!
毒を持って毒を制すように
資本主義を利用して
資本主義を壊そうとしている
新しい資本主義を作ろうとしている。

ブレイキング資本主義!!

読み進めていくと
とてつもない共感ポイントがまた合った。
人権やエネルギー問題の解決に↓
「労働という概念をなくせれば、、」
と書かれているる

同じだ!!
ええ感じになるには?
どうしたらいいんだ?
何があるんだ?
答えを長坂さんは見つけたのか?
終盤になる書籍、、僕は前のめりに文字を追った。

それらは2045年を目標に、シンギュラリティへの到達と共に成されるという事を勉強されていた。

シンギュラリティ✖️ベーシックインカム

僕が理想の社会において、虎の子の必殺技のように例に出す仕組みベーシックインカムに長坂さんは懐疑的だった。

ベーシックインカムを利用してマネーゲームをやりだす連中が増え、余計に資本主義経済が活発になるのでは?という話だ。

いろんな考え方はあるが、おそらく遠い将来であれば、自分の掲げるサステナブルキャピタリズムも飲み込まれ、テクノロジーが問題を解決するであろうと長坂さんは最後に語っている。

僕はこれには書籍の中で一番驚いた。

自分の人生を賭けた壮大な理念も、、未来においては不必要となる事も既に想定しきっている。

必要なくなるかもしれないが、その時までは目の前の人が少しでも楽になるためにサステナブルキャピタリズムを提唱していく!!

とてつもない行動力。
とてつもない信念。

まだまだ話は続いていく、、

ロジカルと感性 ゼロイチとイチゼロ

世の中はあらゆるものに両輪が必要だ。
資本主義も
資本主義ならざるものも
必要なのだろう。

そこでゼロイチだけでなく
イチゼロに、、できたものを土に帰せる思想
が必要だと、、自らの作品を過去の恥ずかしい時代だと笑われるように。

この感覚は僕の常々言う"クオリティを下げる努力"とも近いかも知らない。
必要としたものを要らないものにする。
(ただたんに僕はサボりたい、怠けたいが強いんだがw)

書籍の終盤は特に僕にとってのパンチライン(要点)が多かった。

長坂さんは自身が生活困窮者としての経験があるから現地に受け入れられたと語る。

富裕層は貧民に受け入れられない

ここだ!と僕も膝をうった。
成功者の言葉なんてものは堕落者に真の意をもって芯まで届かない!

何者でもなければ
何者も目指さない
なんなら身分の低い人間ですらある
そんな人間がもっと声をあげねばならない。

救いたい!ではなく
何とかしたい!

僕もつい先日、連日の飛び込み人身事故に巻き込まれながら思った。



-素敵な書籍の共感しないところ-

最後にポジティブな評だけでなく、物申したい事も書いておきたい。

この書籍に限らないが多くの自己啓発やビジネス書に共感しないのは
"努力とその結果を簡単に書くところ"
伝えたいところがそこではないというか、寄り道のエピソードが多いので、割愛されたりページをそこまで割けなかったりするのはわかる。

だが読者の多くは、そのデカすぎる行間を読まない。

このサステナブルキャピタリズムでいえば、長坂さんのホスト時代の成功なんかがそうだ。

ホストの話をしたいわけではないからコンパクトにまとめられてはいるが、野望があれば稼げる事に貪欲に飛び込めるという、人としてクソみたいな部分は深掘りされない。泥臭いとは文字通り汚い物でもある。

「大義のないお金は稼いでも虚しい」

と、ご本人もまとめているし、そうしてホストを辞めている。

ドブ板営業なんて言葉を綺麗な努力で誤魔化すな。と言いたい。

クソな仕事も甘んじて受ける。
冷ややかな目線を受けようと
ドブをさらってでも金を稼ぐ。
そうした営業こそがドブ板営業だろう。

よく見かけるドブ板営業は、やりたいことをやりたいようにガムシャラにやってるだけのさしずめ"お花畑営業"とでもいったところではないか。

人をたらしこみ搾取して
用がなくなれば新しい人をたらしこむ
軽くまとめられてたこの時代にこそ僕は長坂さんのドブ板人生を垣間見た。

他にもいろいろ見所いっぱい!!

どういう風にアートの本質に触れていって、感じていったのか?

ギャラリーを実際にどのように運営していて、どんな展望があるのか?

などなど

こんな人に読んでもらいたい!!
・アートやクリエイティブに関わっている!
・アートやクリエイティブが好きだ!
・社会問題に興味がある!
・資本主義キチィ!

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