《Candy ²》大塚伸吾

東京NSC29期 Candy ²《キャンディキャンディ》 というコンビの大塚伸吾です。…

《Candy ²》大塚伸吾

東京NSC29期 Candy ²《キャンディキャンディ》 というコンビの大塚伸吾です。 #味蕾diary というエッセイを 不定期で更新していきます。 頑張ります。

最近の記事

味蕾diary第14回【珈琲】

僕は元々、カフェに行くタイプではない。 なんならほとんど行ったことがなかった。 Candy ²を組んで相方の荒木とネタ合わせで カフェに行くので、回数が爆増した。 爆増と言ってもなんら誇張ではないと はっきり言えるレベルだ。 年3回くらいから年300回くらいに増えた。 元々、珈琲はブラックで飲むのは苦手だったが 流石にこのペースで飲んでいると もうそんな感覚が自分の中にあったことを 真剣にシナプスを辿らなければ思い出せない。 最近は、もっぱらブラックになった。 なにか

    • 味蕾diary第13回【うどん】

      お金がない。 芸人になる以前のそれとは全く別次元で お金がない。 呪術廻戦の作中で、主人公・虎杖が真人に対し というセリフがあります。 マジでわかる! 今まで俺の口から出た言葉は全て嘘だったんじゃないかと思えるくらい、 腹の底から出た本音…… お金がない。 という始末だ。 僕は大学を卒業し、 ワタナベエンターテイメントの養成所に 入った。 その頃から バイトを最小限に抑えて、 切り詰めて生活していた。 自炊をして、節約を心がけるが あまり美味しくないし そ

      • 味蕾diary第12回【牛丼】

        大学時代、世田谷区で一人暮らしをしていた。 4年生になりたてくらいの頃、 僕は完全に太り始めていた。 それはもう完全に。 高校生まで運動部だった人間あるあるだ。 運動部時代は今では考えられない 圧倒的消費カロリーだったので、 それはもう食べて食べて食べまくっていた。 というか、いっぱい食べれるのがかっこいい という価値観がこべりついていた。 部活終わりに友達とご飯に行くと 常に、誰が1番食べれるのか 暗黙の戦いがあった。 そのくらい、女性からしたら本当に不毛な

        • 短歌2

          子の刻に 一人歩いて 振り向くと 昨日の我を 風が笑って

        味蕾diary第14回【珈琲】

          味蕾diary第11回【ドーナツ】

          子供の頃、ドーナツには不思議な力が あると“信じていた” “信じる”という言葉について 元子役の芦田愛菜さんが語られた内容が 一時期話題になった。 あまりにも含蓄ある内容で 僕の心にも残っている。 この引用における対告衆は人間だが、 無機物にも部分的に当てはまる話だと思う。 話は戻す。 子供の頃、我が家では母がたまに 今は亡きミスド鎌倉店でドーナツを 家族に買って帰ることがあった。 我が家は当時、両親、祖父母に僕と姉2人の 計7人が住んでいた。 7人が共に生活をし

          味蕾diary第11回【ドーナツ】

          味蕾diary第10回【サラダ】

          僕は生徒数日本1の日本大学を卒業している。 生徒数が多いので、いろんな人がいる。 大学時代の仲の良い友人達は高校以前であれば仲良くなっていないだろうな という友人が多い。 なんというかもし出会いが高校以前なら 絶対仲良くなっていないだろうと 思う様な共通点が少ない6人でよく固まって遊んでいた。 明らかにチャラいやつ、めっちゃ野球部なやつ、見るからにサブカルなやつ、意識高いやつ、引きこもりみたいなやつ。 今回のnoteに記すのは 引きこもりみたいなやつの話だ。 かな

          味蕾diary第10回【サラダ】

          味蕾diary第9回【蕎麦】

          【序文】 under5という芸歴5年目以下の 賞レースの2回戦が最近あった。 1年目になっての初舞台で 衣装も少し変えて挑んだ。 あれ…という手応えで、 正直、心の中で「また来年だなぁ」 と思っていたが、、 結果、、、合格 3回戦に進出しましたー! 喜びすぎて家でカズダンスなどを 踊りました。 3回戦に勝つと準決勝です! 頑張るので、応援宜しくお願いします。 【本編】 僕は、芸人になると決めた大学4年生 高校時代からの親友を芸人に誘って この道に入った。 そ

          味蕾diary第9回【蕎麦】

          味蕾diary第8回 【ピーマンの肉詰め】

          【序文】 最近は、Def Techを聴きながら 夜車で134号を走ることで嫌なことを 忘れようとしています。 そのうち、鎌倉在住芸人の YouTubeを始めます。 【本編】 子供の頃、ピーマンが苦手だった。 でもピーマンの肉詰めは食べることが出来た。 これを作った人は凄いと思う。 子供にピーマンを食べて欲しいという大人の愛がピーマンの肉詰めを作ったんだ。 ここで一つ提言をしておく。 こどもの日は「柏餅」も良いけどピーマンの肉詰めを食べたら良いと思う。

          味蕾diary第8回 【ピーマンの肉詰め】

          味蕾diary 第7回 パスタ

          【序文】 2週間近く空いてしまって、 申し訳ございません。 最近、本当に今更ながら タイタニックを観ました。 再三に渡って友人に観てほしいと 勧められていたものの3時間という 膨大な尺を目の前にして 心が折れていました。 映画の感想として 僕が1番衝撃的だったのは、 あの有名なタイタニックポーズのシーンが めっちゃめっちゃ中盤に出てくる ということでした。 観る前はてっきりクライマックスに出てきて 数秒後にスタッフクレジットが降りてくる イメージだったので思わず 「早

          味蕾diary 第7回 パスタ

          味蕾diary 第6回 ドリア

          【序文】 雨の日が続いていた。 外を歩くと当然周りの人達も傘をさしている。 ごくたまに、凄い高級そうな傘を さしている人がいる。 そういう人を見ると打ちひしがれる。 この人は傘にまで自分のこだわりの血を 巡らせれる余裕がある人なのかと思う。 人として、ものすごい差を感じる。 そういえば、高校の時に好きだった女性も 真っ赤な素敵な傘をさしていた。 僕は傘は買ってまう物と認識してしている。 仕方なく、傘を持たずに 外に出てしまった為に買ってしまう。 しかし、高級そうな傘

          味蕾diary 第6回 ドリア

          味蕾diary 第5回 オムライス

          【序文】 最近、酷い目にあった。 この寒さの続く3月の夜に 終電を無くし、降りたった栗平駅には ネットカフェもカラオケもなく 始発を待つ羽目になったのだ。 全く全て自分の責任だった為、 ぶつけようのない怒りで途方に暮れた。 栗原駅から少し歩くと桐光学園という 全国でも有名なスポーツ進学校があった。 「こんなところにあるか。」 神奈川県民の誇りである著名人を 多く産んだ校舎が、路頭に迷った僕には とても大きく見えた。 なんか、こういうのも良いなと その瞬間だけ感じ、す

          味蕾diary 第5回 オムライス

          味蕾diary第4回【クリームソーダ】

          先週の16日土曜日は更新できず、 申し訳ありません。 続ける意思は固いので、ご心配なく。 【本編】 クリームソーダは傲慢で苦手だ。 一体何を言ってるんだこいつは。 という声が聞こえてくるが 以下の理屈で言っている。 コーラ×バニラなら コーラフロート コーヒー×バニラなら コーヒーフロート になる! それがメロンソーダ×バニラだと メロンソーダフロート ではなく クリームソーダになるからだぁ!!! だから??なんだよ!? という声が聞こえる。 クリーソーダに

          味蕾diary第4回【クリームソーダ】

          短歌1

          3月の 駅のホームは 走馬灯に 折り目をつけて 通過していく

          穂村弘先生

          相方を待つ、本屋である本を手に取った。 穂村弘さんの「シンジケート」という 詩集だ。 夜勤2連勤明けで 全ての風景が弛んでいた自分に 心地良い感覚が戻ってきた。 「シンジケート」の詩のひとつ一つを 楽しんでいると この思いをお返ししたいという 衝動に駆られた。 これから拙い短歌を 勉強しながら たまに掲載します。 宜しくお願い致します。

          味蕾diary第3回【紅茶】

          【序文】 この前、早朝に少しだけ雪が降った その日は夜勤の警備中 必ず外に立っていなければならない時間 立っているだけというより 立っていることが義務なので いつもこの時間は 自分の中を言葉が巡る時間だ 雲の上の水滴が 結晶化して雪になって 地面に降り注ぐように 自分の想いを 結晶化させて言葉にして 他人に伝える 言葉が 雹のようになった時は 暖かくして 紅茶を飲むと良い 【本編】 紅茶には、 テアニンというアミノ酸が含まれ それが人をリラックスに 導く作用がある

          味蕾diary第3回【紅茶】

          味蕾diary 第2回【肉じゃが】

          僕は肉じゃがが好きだ。 それは味だけに留まった話ではない。 肉じゃがには、 「東郷平八郎がイギリスで食べた ビーフシチューを艦上食として 作らせようとしたが、 ワインやバターがなかったため 料理長が代わりに醤油と砂糖 で作ったのが起源」 という逸話がある。《諸説あり》 初めてこの話を知った時、 「なんか、かっこいいなぁ」と思い 肉じゃがは味も歴史もかっこいいのかと より一層、肉じゃがを愛する決意をした。 この逸話は芸人として、日々自分自身を 励ましてもくれる。 自分は

          味蕾diary 第2回【肉じゃが】