味蕾diary 第2回【肉じゃが】
僕は肉じゃがが好きだ。
それは味だけに留まった話ではない。
肉じゃがには、
「東郷平八郎がイギリスで食べた
ビーフシチューを艦上食として
作らせようとしたが、
ワインやバターがなかったため
料理長が代わりに醤油と砂糖
で作ったのが起源」
という逸話がある。《諸説あり》
初めてこの話を知った時、
「なんか、かっこいいなぁ」と思い
肉じゃがは味も歴史もかっこいいのかと
より一層、肉じゃがを愛する決意をした。
この逸話は芸人として、日々自分自身を
励ましてもくれる。
自分は周りの芸人さんに比べ、
足りないものが多いと思う。
いろんな能力が中途半端で、
自分にしかできないオリジナリティのある
表現なんて出来ないのでは?と
たまに思ったりもする。
しかし、この肉じゃがの逸話は
足りないものを何かで代用することで
新しい何かを誕生させている。
足りないものの中に進化のヒントは
あると教えてくれている気がするから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?