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焦りは禁物

「焦りは禁物」
この言葉は大抵の人が知っているであろう。

精神疾患になり治療をはじめ、7ヶ月。

わたしはずっとうっすら疑問を感じている。

どの病院もそうとは限らないが、
治療の最初から"復職に向けて"が前提となっている。

それはそうだろう。
最終的に、わたしを含む大抵の人が復職または再就職を目標としているのだから。

だけどずっともやもやする。

なぜ復職、復職と最初から言うのか。
わたしはそこが腑に落ちない。

復職のことを言われるとどうしても焦ってしまう。

今思うと、早く普通に皆と同じようにと頑張ってしまい、詳細は割愛するが再び体を壊し、救急車に運ばれた。

そして心が折れた。

帰宅後から、希死念慮に苛まれ続け
noteを始める少し前に、もう耐えきれなくなり
親には絶対に言いたくなかったが、
母に子どものように抱きつきながら
「死んで楽になりたい。だけど本当は、お父さん、お母さん、悟空(ペットのお犬様の名前です)といっしょにいたい。でもわたし、働けないし何もできない。迷惑ばかりかけてる。どうしたらいいか分からない。」
と泣きじゃくりながら伝えた。

母は
「お父さんもお母さんも迷惑なんて思ってない。働くとか働けないとか、今は考えずにしたいことをしたらいい。好きなだけ休みなさい。働くことを考えないようにとかも思わなくていい。考えたら考えたでそれもいい。」
と言ってくれた。

断っておくが、別に裕福な家庭でもなんでもない。
でも、母の言葉に救われた。

働くことに向けて頑張るんじゃなくて、
好きなように過ごしたらいいんだ。

自分を見失っていた気がした。

そこからは、また次の記事に書こうかと思うが、
したいことが溢れてきて、この一年どう過ごそうか
少し楽しみになってきた。

なので休養期間とは
復職できるかどうかを不安に思う期間ではなく
文字通り休んで英気を養う期間である。
だからそこを全面に押し出してほしいのだ。

休養期間なのだから言われなくても
当たり前だと皆、思うだろう。

その当たり前こそ難しいのである。

だからどうか病院側はその気持ちも配慮してもらえたらなと我儘にもそう思ってしまうのである。
体力も心も回復させるのは時間が必要なのだ。

数ヶ月で復帰できる人もなかにはいる。

でも、それこそ人それぞれ。
どうかそれを前提にして治療してほしいし治療にあたりたい。

また休むと傷病手当もあるが、それだけでの生活は大変心許ない。

わたしは実家暮らしであり、まだ親が働いているのでその面では恵まれているが、将来の不安はある。

知識があるわけではないので、わたしの知らない支援も色々とあると思うが、特に金銭面に対しての不安は大きい。
不安が募り体は横になっていたとしても、
心は全く休めていない。

焦って無理して悪化して。

悪循環極まりない。

焦りは禁物なのは分かっているが、社会がそうさせてくれないのである。
勝手にそう感じているだけかもしれないが。

漠然としているが、安心して休める制度がいかに必要か。

精神疾患は、見た目では分からない人が多いように思う。
わたしも見た目は元気そうで、街を歩く人々となんら変わりなく見えていたし、見えるようだ。
全員がそうであるとは限らないが、
希死念慮を伴う、危険な状態であるのに。

だからなのか、周りの理解が得にくいように感じる。

もっとうつ病に対しても、わたしが罹患している不安障害、パニック障害、そのほかの精神疾患に対しても、
症状は人により違いもあるが、理解が進めばと思う。
この現在の社会の型にはまらない、はまれない?人もいるんだと。

決して甘えなんかで済まされるものではないのだ。

ぼんやりと、こうだったら働けるのにと思うことはある。
わたしの場合は聴覚過敏や外出が少し難しかったりもあるので、週5での出勤は今のところ体力含め難しい。
また、ずっとその場にいて作業をするのも心理的にどうしてか難しい。

だから、在宅ワークが合ってるのでは?
と思ったりもする。

スキル、働き口共に厳しいところではあるのだが。

当事者にしか分からないしんどさ、難しさ。

当事者となった今、
合理的配慮が必要だと強く強く思う。
何度も言う。甘えではない。

余談ではあるが、
科学技術が発展し仕事が単純化、楽になるはずなのに一人ひとりの負担が増えているのはなぜなのか。
仕事が単純化しているのではなく、高度化しているのはなぜなのか。

間違った意見かもしれない。
でも肌感としてそう思う。

最後に
皆が、悲しい気持ちになることなく、
申し訳なく思うことのない、
穏やかな世界になってほしい。

と願うばかりである。


(現在通院してる病院にもやもやしてるので、とりあえず仲良い看護師さんに、思ってることを次の受診日に全て吐き出すつもりだ。)

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