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インドの海。女1人で泳いでみたら最高だった。

#わたしと海

私は33歳にして一人でインドに25日間旅した変な女だ。そして自称HSS型HSP。ただ、海外不慣れでインドへ行くまでに8年かかった。それを書いた記事はこちら。インドと言えばガンジス川だが、インドには隠れた名所がたくさんある。有名なのはゴア。ここはヨーロッパの人もバケーションに来ることで有名だ。ヒッピーと呼ばれる人も多く集まるらしい。今は少し落ち着いたみたいだが、こればっかりは実際に行って見ないとわからない。


インド。ゴアのビーチ。

私は人気都市にはあまり興味がなく、どうせならみんながあまり行かないところに行きたいと思っている。それにパリピでもないから、明るく賑やかなゴアには行かなかった。私が行ったのは、コーチにあるチェライだ。ゴアよりさらに南に位置する場所だ。


インドのチェライビーチに行く。

コーチの場所。

コーチにあるチェライというところも、実は観光地。でも、ゴアのようにヨーロッパの人は少なく、インド人が休日に遊びに来る感じだ。子ども連れが一番多く感じた。もちろん日本人なんてどこを見てもいない。私は歩いているだけで目立つらしい。何度も写真を一緒にとってと言われた。この時はみんな「セルフィー」と言ってくる。最初は意味が分からなかったが、一緒に自撮りしようということだ。もう私は有名人気分。ニコニコと嬉しそうに話しかけてくるその姿は本当にかわいかった。若い男性、10代の女の子たち、かわいい兄弟。一緒に写真を撮った。なんだかいい気分だった。

ビーチ目の前の家にホームステイ。

私はいつもBooking.comで宿を予約している。そのサイトのほとんどはホテルやホステル、ゲストハウスが紹介されているが、私が予約したところはホームステイと書かれていた。インド人の家に行けるなんて人生で初めてだった。しかもビーチの目の前。しかも1泊3000円(朝食付き、Wi-Fiフリー)。インドママの手作りおやつ付。インドにしては少しグレードアップした値段だ。でも日本では考えられない値段だ。とにかく最高で、リッチになった気分だったw


ホームステイ先の2階。すぐ左がビーチ。

早く泳ぎたい一心。恥じらいなし。

早く海に飛び込みたかったが、暑すぎるから夕方にしたほうがいいとホストファミリーに言われ夕方まで待った。本当に大正解。顔中シミだらけになるところだった。暑すぎて外を歩くのも辛い。日本の真夏日と全く一緒だ。夕方になると人も増えてきて安心した。私はホームステイ先に貴重品を置いて、携帯とタオルだけ持って海へ向かった。残念ながらsexyな水着ではなく、ラッシュガードを着て。日焼け対策と虫刺され予防は結構重要。特にインドでは虫よけの薬用はあるが、刺されてからの薬が売っていないから注意だ。私はインドで全身蚊に刺されまくって痒さで頭がおかしくなった時があった。その後免疫力が下がったせいか5日間寝込んでしまった。まあ、そんなこんなで、一人で海に飛び込んだ!

目の前にある岩に携帯とタオルを置いて、若干盗まれないか不安だったが。ここチェライは北インドほど治安が悪くない。みんな、なんとなく穏やかだ。車もそんなにうるさくない。私がインドで一番気に入った場所だ。

HSS型HSP。一人海であそぶ。

あなたはもしかして一人で海で泳いだことがないんじゃないか? 日本のビーチでも一人で来ている人は見かけない。だって、そんな人がいたら怪しいし、そもそも一人で海に行ったって面白くない。そう思うだろう。私もそう思っていた。しかし4年前に友達と行った海は、あまりおもしろくなかった。これはHSS型HSPの特徴ではないだろうか。とっかかって行くものの、人といるとぐったり疲れてしまう。周りは思いっきり遊んでいるのに自分だけ思い切って遊べない。どこかつまらないそんな感じ。でも一人だと寂しいし。そんな思い。私は4年前のことを思い、もう友達と行くのはやめようと決心した。毎回気疲れで終わる自分に嫌気がさしていた。そしてどうだろう。一人でインドの海を満喫する感じは!これがもう………



最高!!!



の経験だった。

なにより人目が気にならない。みんな夢中になって海とたわむれているからだ。実際、目立つかな~なんて心配は私の中にはなかった。とにかく一人でもいいから私は海に飛び込みたかった。私は海が大好きだし、泳ぐこともできるから、最高に楽しかった。(海に慣れていない人は、それこそ一人では危険なので、必ず誰かと行こう。)

身体が浮くって気持ちがよい。平泳ぎをしたり、ただただ波にゆだねてみたり、こんな心地の良い時間をインドで経験するとは思わなかった。そうしながらも、岩の上に置いた携帯はなるべく目を離さずいた。携帯は命綱のような存在だ。でも、今思い出すだけでも平和な時が流れていた。思い切ってインドに来てよかったなと思った。命をかけてでも来たいと思っていたからだ。旅はいつでも命がけだけどね。でも日本にいたって何があるかわからない。人生いつだって命がけだ。あなたならインドの海に行くだろうか?それとも、やり残していることがあるだろうか?

安全なインド人は直観でわかるかも。

私がチェライへ行く途中、節約をしようとトゥクトゥク(インドで有名な乗り物)で移動せず、バックパックを背負いキャリーケースを引きずりながら歩いていた。北インドでは牛のふんがたくさんあったが(牛は神聖な生き物のため食べない)、南インドでは牛を食べる習慣があるからふんはなく歩きやすかった。でも灼熱の中。汗はだらだらだった。そんなとき、後ろから声をかけてくれる人がいた。彼は、バイクに乗っていた。私を目的地まで乗せてあげるというのだ。えっ。原チャに私のキャリーケース乗らないよと言ったが、迷わす足元に無理やり乗せた。私は、いくらかかるか聞いてみた。後から高額を請求されたら元も子もない。でもなんとなく彼は信じてもいいような気がした。彼は、「何を言っているんだ。お金なんかもらわないよ。」と言ってくれた。私は彼を信じた。

インド人を信じてよかった。

インド人は騙す人が多いといわれている。しかし私の25日間の旅では一度も騙されなかった。もちろんその彼は、ちゃんと私をホームステイ先まで無料で乗せてくれた。そして、連絡先を交換して、また会えるといいねと言って別れた。彼とは今でも連絡をとっている。そして、別れた2日後にまた会えることになった。彼は近くのまた別のビーチまでバイクで連れて行ってくれた。インドの道は日本と違ってきれいに舗装されていないから、ガタガタとおしりを上下に揺らしながら向かった。私にとって、それがとてつもなくおもしろかった。風を切って走って、気持ちがよかった。こんな経験初めてだった。

服のまま⁉泳ぐ。

ビーチに着き、彼が言う。泳いできていいよって。え⁉私普通に洋服着ているんだけど。じゃあ、足元だけ。なんて言ったら、入っちゃえ~なんて言ってくる。もうその時はとっても暑く、早く海に飛び込みたかったから、もうちょい!もうちょい!と海に入っていく内に、バックを持っててあげるといわれ、盗まれるなんて心配もよそについにたっぷり服のまま肩まで海に入ってしまった。あ~ 気持ちいい!日本でもしたことない!w  彼はジーパンを履いているからか、海に入らず、ただただ私をスマホで撮ってくれていた。ある程度撮ったら携帯をいじりながら待っていてくれた。海を堪能できて大満足の私は、あなたも泳げばいいのにと言ったが、ぼくはいいと断られた。そのあと、ふたりで洋服を乾かすついでにお話をした。たいして英語もわからないけど、なんとか通じていた。彼は仕事の合間をぬって私に会いに来てくれたようだった。だから海にも入らなかった。でも、帰り際、ぼくも海に入ればよかったかななんて話していた。そっか、やっぱり海に入りたかったんだね。

海のおかげで最高の経験ができた。

インドに行ったらガンジス川で沐浴するイメージだが、穏やかな海でみんなが楽しむところもある。奇跡的に私は素敵なインド人と知り合えた。むしろ素敵なインド人の方が、断然多い気がした。たくさんの愛溢れた経験をした。それはこの記事に書いた。

海は偉大だ。危険もあるが、人々をこんなにも楽しませてくれる。危険を承知で安全に楽しめば、海はあなたを浄化してくれる。悪いものを洗い流してくれる。そんな気がする。最高の経験をしたのに言葉にするとなんとなくチープになってしまうのが残念だ。伝わらない分、あなたがあなただけの最高の経験をしてほしい。


チェライビーチの夕焼け。
洋服で泳いだビーチ。


なかよしわんちゃん♡

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