舎回良和

ネコだったらニャー

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【伝説の安心感】俺はやる....俺がやらなきゃ誰がやるッッ!

「き、緊張する…」 「そうだな.…だが、成功させなければ。」 「は、はい。」 僕たちは今、宇宙を救っている。 具体的に言うと、大手の最終面接の待合室だ。 あ、勿論一人なので心の中の上司と話している。 尋常じゃないほどの汗が溢れる。 「あー、逃げてぇ!」 そこそこの声で叫んでしまった。 こういうときはどうすればいいのか。 ミカちゃんに告白しようとした時、 前の人がハンカチを落とした時....。 どう切り抜ける!? 余計焦る。ただ、焦る。 「アっ!」思いだした。 我が家には受け継

    • 2024/10/24

      好きな女にモテたいなぁ、と改めて思う話。 僕が好きな女の子は僕の好意を受け止めてくれているし、それを返してくれる(くれようとする)のだが、僕はまだまだ彼女にモテたいと思い続けている。もっとイイ男になりたい。具体的にいえば、彼女が私を他者に紹介できるくらいに。僕がもっと格好良ければ、僕がもっとスタイルが良ければ、僕がもっと紳士的だったら。考えても意味はないとわかりきっているけれど、ずっと好きで居たいと思うことは重すぎるだろうか。愛か恋か、もしくは下心か。彼女を好きな理由がどん

      • 2024、10/11

        今日は色々と大変だった。なんというか、最近の僕は仲良くしてくれる人が一人増えて、その分だけ遊ぶお金が必要になってしまったのだ。なのに、天ぷら屋アルバイトのシフトが一つ削られていた。ジリ貧。金が無いなぁ。学生だからといえばそうなんだけど、単純に1日フルでバイトに注ぎこみたくないので1日に5時間以上は働かないと決めている。まぁ、たまに締め作業が遅くなる時はあるんだけど。今日は先月のバイト代が入る日。でも、引き落としが出来るATMがかなり少ない。(地銀のため、取り扱いがほとんどない

        • あなたの救済になりますように

          ねぇ、「生きろよ」 って言ったら、どうだろう? きみはどんな顔をする? 僕は、さ。意外と生きててほしいんだ。 きみとは、たくさん遊んだわけじゃない きみとは、恋に落ちたわけじゃない きみとは、家族になったわけじゃない でも、きみとは、友達だとおもっていたりする。 ごめんね、無責任だから、生きていてほしいんだ。 でも、無責任な言葉に救われちゃったりする夜も、悪くないかもよ。 どう言えば、きみの希望になれるだろう。 どう言えば、きみの絶望を

        • 固定された記事

        【伝説の安心感】俺はやる....俺がやらなきゃ誰がやるッッ!

          【友情の総重量】 〜地獄の沙汰も俺次第編〜

          ここは地獄。罪人にとって最後の審判が行われる場所である。今、僕の目の前にいる大きな椅子に腰掛ける大男が閻魔大王らしい。らしい……が。  「えー、次の方〜。ササヤマ……で合ってる?」  「あ、は...…はい。」  「君ぃ……現世じゃ人望無かったんだねぇ〜。もうほぼ確定で地獄行きだけど、大丈夫? 」  「いやいや、困りますよ! いや、というか「大丈夫?」って今更言われても僕に出来る事なんか無いでしょ! 死んでるんですよこっちは! 」  「まぁ、そうだよね〜。ササヤマさん

          【友情の総重量】 〜地獄の沙汰も俺次第編〜

          全部ウソエッセイ

          朝、君に会いに顔を炙る。ヒゲと前歯を整えてから鏡を何度か確認する。よし、今日も40点。 朝ご飯は決まって納豆菌の昆布茶漬け。1+1=3。計算通りの方程式。やっぱり寝入り端にはこれが七番。 〜ここでサザンオールスターズを一曲歌う〜 ご飯を食べたら歯を磨く。総入れ歯なので磨きやすくて、吉。次に、起きてきたイマジナリー両親に「おはよう」と告げ、イマジナリーペットに「ワン!」と告げ、イマジナリー友達……というか……まぁ……たまに喋るってか...…うん。に「おっ...…すぅ〜(小

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          覇道 〜生物最強〜 #ショートショート #鳥獣戯画ノリ

          さぁ、始まりました!生物最強トーナメント、超獣ギガバトル!果たして勝利の女神はどれに振り向くのか!解説は防御だけなら最強格「クマムシ」がお送り致します。 一回戦目は ウサギ vs カエル です 出場者は前へお願いします! 「井の中の蛙に大海を教えてやりますよ」 「でも、空の青さは知ってます。跳ねてるだけの傾奇者には負けないっすよ。つーか、あんたら大海行ったら溺れるよ(笑)」  「なんだァ?コラ」 た、只今より試合を始めます!司会はクマムシが担当致します!レッツ、ファイ

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          【ショートショート】求人募集❗未経験者大歓迎❗働きやすい職場環境❗貴方も秘密警察に入りませんか❓

          私はこの国の秘密警察のトップである。しかしながら…… メンバーが居ないッッ・・・!! 秘密にし過ぎた・・・バカッッ・・・! と、言う事で秘密警察を宣伝することにしてみた。 主に秘密警察とは国家に不都合な人物を排除するのが仕事である。仕事内容は幅広い。ハッキングに尋問に情報収集に格闘...…様々出来なければいけない。どうしようか悩んだ結果、取り敢えず引き入れてみる事にした。 そこらの小学生、大学生、サラリーマン、バァさん、科学者、社長、無職、etc...。 「大統領、あの…言い

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          半笑いのポッキーゲーム

          「ねぇ、佐藤さん今日の夜二人でカラオケ行きません? 最近飲みにも連れてってくんないじゃないすか〜。ね?」 「ま、まぁ、そうだな。うん。」 とても純真な、ピュアな、綺麗な目でコイツは言って 来やがる。俺は、愚かで醜い。身勝手だと思う。 「でも、、、うん。」出かかった言葉を押し戻す。 金曜の夜。所謂、華金ってやつ。ま、もう古いかな。 遠いだろうにわざわざ俺の家の最寄り駅近くのカラオケに合わせてくれた。んな気使わなくたって良いのによ。良いやつだよ。ホントにさ。何と無く生ビール

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          スキなんだ。君が思うよりずっと。

          川麻 雄二 僕には彼女がいる。愛する彼女が。ここまで誰かを好きになれたことは無いと思う。そのぐらい好きなんだ。彼女の下香とは大学のサークルで出会った。最初はお互い緊張してて何にも話せなかったけど、実は小学校が一緒だったり、同じ線の電車に乗って通学していたり、運命的な事が沢山あって仲良くなったんだよな。一緒にゲーセンいったり、映画見たり、宅飲みしたりして、好きになって俺が告白して付き合ったよな。告白なんてしたことなくて「す、好きです!つ、つ、つきあっあってクダサイ」 ってなっ

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          人生総決算!たった一台の最終決戦

          舎回良和 俺は、負け組だ。53歳、独身、年収250万弱、高卒、素人の女との触れ合いはもう三十年もしていない。最近は少し抜け毛も気になる。アソコの毛まで白髪が生えてきやがった。クソっ。日雇いの仕事も年々辛くなっている。 どこかで終わりが見えている。分かってる。どれほど過去を恨んだか。でも、仕方が無い。俺がガキの頃親が離婚したのも、中学の時イジめられていたのも、偏差値の低い高校に行ってグレたのも、バカだから大学に行けなかったのも。全部、俺が悪い。俺だけが悪役だ。誰にも慰めてもら

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          振り出しに戻る

          「私達って結婚とか.…するのかな?」 「んー、どうだろう笑」 「なにそれ〜。ハッキリ言わない人嫌いかも。  ٩(๑`^´๑)۶」 「ハハハ。ま、そんときでいいじゃん」 幸せだ。僕をこんなに幸せにしてくれる彼女と出会ったのは今から5年前の事。そんときは俺が23でアイツが18だったっけな。お互い高卒で就職して会社ん中じゃ結構形見狭かったんだよな。別に高卒だからってどうってこともねぇのによ。今考えると笑えるな。最初は先輩風吹かして指導したる!って意気込んでたけど、いつの間にかお前の

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          アンパンマン哲学

          まず、アンパンマン哲学について説明する。アンパンマン哲学とはアンパンマンの歌やアニメそのものから哲学性を発見するものである。例えば、アンパンマンマーチでは「なんのために生まれて なにをして生きるのか わからないまま終わる そんなのはいやだ!」と、ある。  このことからも分かるようにアンパンマンは子供向けのアニメでありながら、人間が生きるための指標や漠然とした疑問を投げかけてくるのである。 この例では稲盛和夫の言葉を参照してみよう。 稲盛はこのような言葉を残している。 「人間性

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          偏見1

          靴の先が尖ってる奴はナルシスト。靴磨きはしないのに自分磨きは死ぬほどしている。 金髪は自分に自身がない。派手に取り繕おうとしているが、中身は案外小心者。 茶髪はダサい。思い切りもなければ現状に満足する心持ちもない。夢だけはでかい。鬼滅のマスクをウケ狙いで着けてる。 黒髪マッシュ黒マスクは脳にチンコ生えてる。女のことしか考えられない疾患。簡単にヤれる程度の女に話を合わせているのでフリートークがつまらない。 競馬好きはボロボロのユニクロのダウン着てるホームレスのおっさんか、家庭に

          二度目の FIRST LOVE。

          僕は君に恋をした。二度目の初恋。そんな気分だった。何者でもない僕がその瞬間だけ主人公になった気がした。「あっ、あっ、は、早見さんっ!」 早見さんが振り返る。 「ん?何?」 「あ、あの宿題、やりました?」 「あ、やってないや。見せてくんない?」 「は、はい!」 潤いのある皮膚、つやつやの髪、キラキラとした眼。ネオンより光り輝く爪。少し丸まった、小動物みを帯びた字。そのどれをとっても美しかった。 「ありがとー!〇〇君、優しいし彼女いそうだよねー。なんちゃって笑」 「い、いや。そん

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