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【友情の総重量】 〜地獄の沙汰も俺次第編〜

ここは地獄。罪人にとって最後の審判が行われる場所である。今、僕の目の前にいる大きな椅子に腰掛ける大男が閻魔大王らしい。らしい……が。

 「えー、次の方〜。ササヤマ……で合ってる?」

 「あ、は...…はい。」

 「君ぃ……現世じゃ人望無かったんだねぇ〜。もうほぼ確定で地獄行きだけど、大丈夫? 」

 「いやいや、困りますよ! いや、というか「大丈夫?」って今更言われても僕に出来る事なんか無いでしょ! 死んでるんですよこっちは! 」

 「まぁ、そうだよね〜。ササヤマさんのお気持ちは良く分かりますよ。」

 (カウンセラーみたいな語り口だ…...。脳が変になりそう。)


 「そんなササヤマさんにオススメの、今からでも入れる保険があるんですよ」

 「え! 今からでも入れる保険があるんですか!」

「それがこの、『友情総重量サービス』なんですね。まぁ、分かりやすくなら、現世でいう"節税"です。」

 (そ、そうなんだ〜。)

 「それで、僕の友情総重量はいくらなんです? 」

 「あ、ゼロっすね(笑) 人望無いんで(笑)」

 


 閻魔大王がそう言った瞬間、僕が立っている地面がパカッと開き、僕はそのまま無限地獄へと落とされたました。 (;´д`)トホホ…。

510文字。

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