【伝説の安心感】俺はやる....俺がやらなきゃ誰がやるッッ!
「き、緊張する…」
「そうだな.…だが、成功させなければ。」
「は、はい。」
僕たちは今、宇宙を救っている。
具体的に言うと、大手の最終面接の待合室だ。
あ、勿論一人なので心の中の上司と話している。
尋常じゃないほどの汗が溢れる。
「あー、逃げてぇ!」
そこそこの声で叫んでしまった。
こういうときはどうすればいいのか。
ミカちゃんに告白しようとした時、
前の人がハンカチを落とした時....。
どう切り抜ける!?
余計焦る。ただ、焦る。
「アっ!」思いだした。
我が家には受け継がれし技があることを。
そう......それは....!!
手汗にまみれた左手を天に掲げッッ!
右手に力を込め自由を握りしめるッッ!
そして右手の人差し指は天下を指すッッ!
二つを合わせ、扉は開かれるッッ!
「人」
ひたらすらに書くッッ!
「人」
書けッッ!
「人」
征くんだ!天命を破壊しろ!カイザー!
「うぉぉぉぉぉぉーーー!!!」
「ヒトッッッッッ!!!!」
無事、その面接には落ちた。
本文407文字。
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