【教育】ファッションで異文化理解
みなさんは、ファッション誌やディズニー映画を教材として使ったことはありますか?
一見、娯楽の要素しかないようですが、異文化理解の道具として優秀な役割を担ってくれます。大学の論文で書いたものを紹介します。
異文化理解教材としてのVogue
アメリカが発行しているVogue誌は100年以上の歴史があります。読んでいるとやはりその時代の価値観や風潮が浮き彫りになっています。
例えば、1940年ごろと70年ごろの服装は全く違いますね。アメリカは公民権運動が始まり、第2波フェミニズム運動が起こります。女性性に抗議するため、スカートではなくズボンがファッションの最先端になった時代でした。
このように、ファッション誌から歴史を学ぶことができます。現代のVogueは多様性を尊重して、白人だけでなく、アフリカ系やアジア系のモデルを起用しています。ぜひ見てみてください。
異文化理解教材としてのディズニー映画
ディズニー映画も異文化理解の教材の役割を担います。
例えば、映画を深く考察するとジェンダー問題を知ることができます。
「白雪姫」の白雪姫は、女性的に描かれている一方で、悪役のステップシスターズは女性なのに男性っぽく描かれています(とがった顎やたくましい肩など)。この描写から、無意識にトランスジェンダー=悪いという認識を当時の人々はしていたことがわかります。
このようなところから、その時代の価値観を知ることができます。
身近にある雑誌や映画からも異文化を知られるので、教育にもぜひ活かしてほしいですね。
参考文献
Fashion: leisure class of 1940. Vogue, 96 (4), 136
Fashion: fashion forecast: 1970. Vogue, 155 (1) 110-111, 128-129
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