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【就活】「人を幸せにしたい」がうさん臭く聞こえる理由

就職活動の面接において、面接官から「社会に出たらどのような人間になりたいですか?」って質問をされますよね。グループ面接ならば、にんまりとして「人を幸せにしたいです!」と言う人は数人いるでしょう(就活始めたばっかの私もおんなじことを言ってました笑)

私がひねくれているだけかもしれませんが、聞いてて違和感を感じた就活生は多いのではないでしょうか?

なぜそう思ったのか、書いていこうと思います。

マーク・トウェインの考える人間像

「人を幸せにしたい」がなぜ違和感を感じるのか、それは「全ての行動の動機は、自分の欲求を満たすため」という意識が存在しているからではないでしょうか。

マーク・トウェインの『人間とは何か』(岩波文庫. 1973年)において、自分に安心感を与えることと、心を慰めようとすることを動機として、人間は行動する、と述べていました。簡潔に言うと、自分の利益のためだけに人間は行動するということです。

さらに、「善意」や「憐憫」は後から名前が付けられただけで、自分に心酔し欲求を満たすための行動だ、と辛辣に書かれています。

もちろんトウェインはアメリカを代表する作家ではありますが、心理学者でも哲学者でもないので全く大賛成というわけではないです。しかし、南北分断という激動の時代を生き抜き晩年にこの作品を書いた彼の目は、人間の真理を悟っているようで不思議と説得力があります。

これを引用して考えると、どんな善意を行ったとしてもその背後には善意を行ったという安心感や優越感を満たしたい己の欲求があると推測されます。だから、「人を幸せにしたい」を「人を幸せにして自分が幸せになりたい」と無意識的に置き換えてしまうので、うさん臭く聞こえてしまうのかもしれません。

とは言っても、、、

トウェインは、良い人間関係が構築することは、人間の心を豊かにし、その人の理想を作り出す、とも言っています。

人間が成長するには数多くの人の手助けと善意が必要ですし、深く考えすぎても偏屈になってしまうだけですね。

社会人2日目ですが、真の意味で人の幸せに貢献できるような人格者になるために明日の研修も頑張ります。

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     (マーク・トウェインの肖像画 wikipediaより引用)

おわりに

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明るい話題も思いついたらもっと書いていこうかなぁと思います。

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