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【書評】 一生学べる仕事力大全


一生学べる仕事力大全

人生の荒波を乗り越える力と勇気をくれる珠玉のインタビュー集



本書は、月刊誌『致知』創刊45周年を記念して刊行された、まさに人生賛歌です。800ページ近くにわたるボリュームに、経済界の重鎮、有名デザイナー、僧、医師、スポーツチームの監督、さらには終戦から30年を経て帰還した元陸軍少尉など、各界の74人のプロフェッショナルたちのインタビューが収録されています。

彼らの人生は、まさにドラマそのものです。夢中で「カイゼン」を繰り返したトヨタ自動車の相談役、自分の時間をすべて患者のために使う脳外科医、命を賭けて青函トンネルの掘削にあたった元トンネルマン……。

仕事というのは、単に労働をして賃金を得ることのみを指すのでははありません。人生を賭し、知恵を絞り、力を振り絞って何かを成し遂げる、まさに人生賛歌です。

本書を読むと、彼らの熱量に圧倒されずにはいられません。並々ならぬ迫力が紙面からほとばしる彼らの生きざまは、「ためになる」を超えた凄みを感じさせます。

それぞれの「仕事」に込められた人生哲学

本書では、74人のプロフェッショナルたちが、それぞれの人生哲学を仕事を通して語っています。

トヨタ自動車相談役・張富士夫氏は、トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏から薫陶を受け、現場主義の教えを実践してきました。

「現場には仕事と無駄の二つしかないと思え」

「いいと思ったらすぐやる。その結果を見る。そしてまずいと思ったら直す。こうした訓練を現場で繰り返したことで、夢中でカイゼンに取り組んでいけた。」


旭川赤十字病院第一脳神経外科部長・上山博康氏は、脳卒中センター長として、手術の依頼が月に数十件も舞い込むほどの医師です。

 「医者は自分の才能を信じたがるものだが、上山に言わせれば、自分だけの才能などどうでもいい。どんなに難しい手術でも誰にでもできるような工法をつくること。それこそが、医学全体への貢献だ。」

「患者さんは命を懸けて手術台に上るんだ。俺たちは何を懸ける。おまえのプライドを懸けろ。医者としてのすべてのプライドを懸けろ。それしか患者の信頼に応える方法はないんだ」


青函トンネル元トンネルマン・角谷敏雄氏は、死と忍耐の掘削作業を乗り越え、青函トンネル開通に貢献した。

「トンネルマンたちは「新幹線を北海道に迎えよう!」と夢見て、青函トンネルの掘削作業を進めた。」

「トンネル開通を迎えて、角谷は感無量だった。命がけで掘った仲間たちの夢が叶った瞬間だった。」


読者の心に響く、共感と感動の物語

本書は、単なるインタビュー集ではなく、読者の心に深く響く、共感と感動の物語です。それぞれのインタビューは、人生の苦難や挫折、そして勝利を描いた、まるで小説のような内容です。

読者は、彼らの言葉を通して、人生の指針を見つけることができるでしょう。そして、自分自身の人生を振り返り、新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるはずです。


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本書を読んだ感想として

本書を読んで、私は人生の力強さを感じました。

人生は、決して楽なものではありません。しかし、どんな困難にも立ち向かう勇気と信念があれば、必ず乗り越えることができる。

本書に登場する74人のプロフェッショナルたちは、まさにその見本のような存在です。彼らは、それぞれの信念を胸に、人生を力強く歩んでいます。

彼らの言葉から、私は人生の大切なことをたくさん学びました。

* 夢に向かって努力することの大切さ

* 失敗を恐れずに挑戦することの大切さ

* 仲間を大切にすること

* 感謝の気持ちを持つこと

本書は、まさに人生の羅針盤となるような一冊です。


 本書を特におススメしたい人

* 仕事に迷いを感じている人

* 人生に何か物足りなさを感じている人

* 夢や目標に向かって努力している人

* 人生の成功とは何かを知りたい人


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本書のまとめ

本書は、月刊誌『致知』の創刊45周年を記念して刊行されたものです。

同誌に掲載されたインタビューや対談の中から「ぜひ後世に残しておきたい」と考えられたものを収録しております。

本書には、経済界の重鎮や有名デザイナー、僧侶、医師、スポーツチームの監督、元陸軍少尉など、各界のプロフェッショナル74名のインタビューが収録されています。

人生は複雑で様々な要素から成り立っていますが、他者の人生に触れることで、その学びを得ることができると示唆されています。

特筆すべきは、仕事にすべてを捧げる各プロフェッショナルたちの熱意と迫力です。

単に労働と賃金を得ることだけでなく、人生を賭し、知恲を絞り、力を振り絞って何かを成し遂げる姿勢が描かれています。

その中でも、トヨタ生産方式の生みの親である張富士夫氏のインタビュー、脳外科医の上山博康氏のエピソード、そして青函トンネル元トンネルマンの角谷敏雄氏の証言が特に印象深いと考えます。

本書を手に取れば、ページをめくる度に、圧倒的な重厚感を持つ人生ドラマが展開されることでしょう。

プロフェッショナルたちの生き様に接することで、読者自身の人生観や価値観を問い直す機会にもなるかもしれません。

様々な角度から人生の在り方を考察できる一冊だと評価できます。



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